そろそろ子供にスマホを購入しようと考えてはいませんか?
スマホの使用は年々低年齢化が進んでいます。
内閣府の『令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査』によると、令和元年では小学生の49.8%はスマホからインターネットを利用しています。
子供のインターネットの利用目的は全年齢を通して動画視聴が多く、ゲームや音楽視聴といった用途に多く使われ、12歳を過ぎてからコミュニケーションに使われることが多いとのことです。
子供のころからスマホを使うのは当たり前の時代となっているのですが、子供たちが利用しているスマホはキッズスマホであったり格安スマホを使っている場合が多いとされています。
この記事では子供におすすめのスマホの条件や、キッズシニア向けに特化した『トーンモバイル』というサービスを解説していきます。
目次
1.子供にスマホは必要?

子供にスマホは必要なのかという疑問は、子供の年代や家庭環境・行動範囲によって異なります。
一概には言えませんが、小学校高学年にもなると塾や習い事のため、連絡や居場所の把握といった用途からスマホの必要性が高くなります。
連絡だけならばガラケーでも良いのですが、学習用にスマホやタブレットが必要になることもあり、オンライン授業には必須となりました。
また周囲の状況次第では、仲間外れを心配して買い与えるご家庭もあるようです。
現在は携帯ゲーム機の説明書もオンラインとなっており、早くから子供にインターネットの利用を身に着けさせるという意味でもスマホを持たせているご家庭が多くなっています。
子供にスマホを持たせるのはいくつから?
東京都の『家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書』によると子供にスマホを持たせた時期は「中学1年生」という回答が27.6%と最も高く、次いで「小学5年生~6年生」が20.6%だそうです。
持たせる時期としては「中学1年生」、「小学5年生~6年生」という回答が多いのですが、実際に小学生のうちに持たせたという回答を合算すると44.5%にもなります。
小学生高学年までに約半数の子供たちがスマホを持っているということです。
スマホの子供への悪影響
スマホの子供への悪影響は以下のようなものが考えられます。
- スマホの使用による睡眠不足
- 家庭の時間の減少
- 勉学への影響
- 視力の低下・肩こり・頭痛など身体的な悪影響
上記の調査報告書によると子供へのスマホの悪影響やトラブルについて56.4%の方が「影響は特にない」と回答しています。
何故多くの保護者は悪影響はないと答えたのでしょうか?
それはスマホの使用に制限を設けているからです。
内閣府の調査では81.9%の家庭が、東京都の調査では74.5%の家庭がルールを設け、子供とスマホの制限を行っています。
具体的なスマホの制限は以下通りです。
- 利用時間を制限する
- 保護者へ相談する
- 利用する際のマナー
- 利用金額の制限
- 利用するサイトやアプリを決めている
- 利用する場所の制限
- フィルタリングなどのスマホの制限機能を使用している
スマホの制限の方法として、子供との約束という形で決めたものと、スマホに備わっているフィルタリングなどの制限機能を利用したものがあり、フィルタリングを使っている家庭は3割以上となっています。
スマホとうまく付き合えるような環境を用意できれば、子供への悪影響はないと考えられているようです。
子供がスマホを使うメリット
子供がスマホを使うメリットは以下のようなものが考えられます。
- 子供が外出していても連絡がとれる
- 友達とのコミュニケーションの幅が広がる
- インターネットやスマホに慣れる
こういった事以外にも、これからオンライン授業や宿題のオンラインでの提出などといった学習面でも役に立つことも考えられます。
またオンラインで学習のできる環境に対応できないと、学習面での遅れも懸念され、インターネットを使う技術を習得することは重要です。
2.子供におすすめのスマホとは?

子供におすすめのスマホに必要な条件が以下の3つあります。
それでは1つずつ詳しくみていきましょう。
安全面
安全面はもっとも重視したい項目です。
現在各携帯会社から販売されている、子供用のスマホには子供の居場所を知るGPS機能や子供のネット利用状況がわかるシステム、危険なサイトにはアクセスできないように設定するフィルタリング機能などが備わっています。
その中でもフィルタリング機能は一番使われている機能です。
またスマホを使う環境作りとして、目の届く範囲で使わせている方が多いとされています。
スマホ依存の予防にも繋がる使い方です。
不満なく利用可能
子供のスマホの利用用途は小学生・中学生・高校生と年代別に見ても、共通して動画視聴が多いです。
小中学生はゲーム目的での利用が多く、学習目的での利用は30~40%程度となっています。
そのため不満なくスマホを利用できるという点は、子供のスマホ選びで重要です。
通信速度が遅かったり、通信速度制限にすぐに陥ってしまうものを選んでしまうと、快適にスマホを利用することができなくなります。
スマホに不満が増えると、子供たちはスマホを粗雑に扱ったり、裏技を探して悪質なサイトに登録してしまったりといったトラブルに発展してしまうかもしれません。
折角高いスマホを買い与えても、大切に使ってもらえなければ、すぐに故障させてしまったりと出費がかさむ結果となってしまいます。
またスマホでできることを学ぶためにも、十分にスマホが使える環境を整える必要があります。
料金が安い
子供の使うスマホの料金を抑えることも重要です。
最新端末で高いスマホを買い、大手キャリアにおまかせで契約するのが楽ですが、出費を抑え、子供の習い事や進学への貯金に回したほうが、ずっと子供のためになります。
料金を抑える方法は以下のようなものがあります。
- 家族のおさがりを使い、本体代金を抑える
- 格安SIMで運用し月額料金を抑える
家族のおさがりを子供に与える場合は、SIMのみの契約が必要になり、スマホのロックの解除や対応したSIMとの契約などといった知識が必要となるので注意が必要です。
3.au・docomo・softbankがおすすめではない理由

大手キャリアと呼ばれるau・docomo・softbankで子供用にスマホを契約するのはおすすめできません。
子供用にスマホを契約するならば、トーンモバイルやLINEモバイルなどの格安スマホがおすすめです。
大手キャリアのスマホを使うのと格安スマホを使うのとでは、月額料金に大きな差があり、仮に3年間使うとしたら、月額料金だけで20万円前後の差が出てしまうこともあります。
まずは割引なしで、大手キャリア・格安スマホの月額料金を比較した表が以下の通りとなっています。
プラン名 | 契約期間 | 月額料金 | |
docomo | ギガホ | 2年 | 6,980円 |
au | auフラットプラン20 | 2年 | 6,000円 |
softbank | ウルトラギガモンスター+ | 2年 | 7,480円 |
トーンモバイル | 基本プラン | 2年 | 1,000円~ |
LINEモバイル | ベーシックプラン | なし | 600円~ |
表をみれば分かる通り、月額料金だけでも格安スマホと大手キャリアとでは月々5,000円程度の差が出てきます。
学生なのだから学割を使えばいいと思うかもしれませんが、近年大手キャリアで行われる学割は、申込が期間限定で、学生の間ずっと割引が適用されるというものではありません。
auで行われた2020年の学割特典が以下の表の通りです。
学生対象プラン | 月間データ容量 | 月額料金 | 学割特典 |
auフラットプラン7プラスN | 7GB | 5,650円 | 500円×6ヶ月 (合計3,000円)割引 |
auフラットプラン20N | 20GB | 6,170円 | 1,020円×6ヶ月 (合計6,120円)割引 |
auデータMAXプランpro | 無制限 | 9,150円 | 1,400円×6ヶ月 (合計8,400円)割引 |
auフラットプラン25 NetflixパックN |
25GB Netflix「ベーシックプラン」&ビデオパス見放題セット |
7,320円 | 1,020円×6ヶ月 (合計6,120円)割引 |
auデータMAXプラン Netflixパック |
無制限 Netflix「ベーシックプラン」セット |
8,050円 | 1,400円×6ヶ月 (合計8,400円)割引 |
安くお得なプランですが、これからずっと使い続けていく訳ですから、子供のスマホデビューにはそれほど向いているとはいえません。
また学割の内容は毎年変わり、年末から翌年の6月末までの期間限定プランです。
どうしても大手キャリアで契約したい場合は家族の回線を同じキャリアに揃えるようにしましょう。
そうすれば家族割などで料金を抑えることができます。
4.子供やシニア用に特化した「トーンモバイル」がおすすめ

子供のスマホデビューに子供やシニア向けに機能が特化したトーンモバイルがおすすめです。
トーンモバイルは以下のようなメリットが3つあります。
それでは1つずつ詳しくみていきましょう。
メリット1.安心機能が備わっている
トーンモバイルには子供が安心してスマホを使える機能が備わっています。
他のアプリを導入する必要はありません。
トーンモバイルの安心機能は以下のようなものがあります。
- フィルタリング、アプリ利用制限、利用時間制限、居場所確認ができる見守り機能
- AIが不適切な写真撮影の検知し規制するTONEカメラ。撮影時保護者の端末にも通知
- 自動でよく使うアプリやサイト、エリア、歩きスマホをしている場所などの利用状況を見れる通知&レポート機能
- いつでも最適設定によっておすすめの設定を簡単にカスタマイズ
- 学校へのスマホ持ち込みにGPS情報を元に、アプリのロックなどを行い機能制限し安心して持たせることができる
子供に持たせるスマホについて見守りや機能を制限するには、親がそのスマホのことを熟知していなければなりません。
スマホにどんな機能がついているかを知っていなければ、機能を制限することも難しくなります。
トーンモバイルでは親が子供に持たせるということをコンセプトとして作られているため、利用の制限の機能がついており、スマホに詳しくなくても機能を制限することができます。
メリット2.料金プランがシンプルかつ安い
トーンモバイルの料金プランは2つです。
- Android用の月額料金が1,000円
- iPhone用の月額料金が1,500円
適切なプランを考える必要がなく、迷わずに選択できるのがメリットです。
おすすめのオプションとして以下のようなものがあり、加入すると月額料金に加算されます。
オプション名 | 月額料金 | オプション内容 |
TONE電話かけ放題オプション | 500円 | TONE電話アプリから発信すると10分以内の国内通話が回数無制限でかけ放題になるオプション |
090音声オプション | 950円 | トーンモバイルは基本050番号のIP電話となるが、それに加え「090、080、070」での通話が利用できるオプション |
SMSオプション | 100円 | 「090、080、070」の電話番号同士でメッセージを送受信できる機能 |
上記以外にも留守番電話オプションやセキュリティオプションなどが提供されています。
トーンモバイルはオプションに加入しない状態だと、IP電話として050から始まる電話番号が割り振られます。
LINEアプリがあれば上記のオプションが必要ないと考えがちですが、LINEでアカウントを取得する際にはSMS認証や携帯電話番号認証(IP電話は不可)をしなければならず、注意が必要です。
SMSの認証を必要とするアプリを利用する場合には、「090音声オプション」と「SMSオプション」の加入をおすすめします。
基本料金1,000円+オプション料金+(割賦していた場合は端末代金825円)
メリット3.データ容量が無制限
格安SIM・格安スマホの特徴として速度が遅かったり、データ容量がプラン毎に分けられているものが多いです。
トーンモバイルは月のデータ容量は無制限とされています。
インターネット利用、地図、メッセージはデータ容量を気にする必要なく使うことができます。
ただし動画視聴やアプリのダウンロードを行う場合は、WiFiの接続か有料のチケット(1GB)を購入する必要があります。
5.「トーンモバイル」のデメリット

スマホデビューに最適なトーンモバイルですが、トーンモバイルには以下の4つのデメリットがあります。
それでは1つずつみていきましょう。
デメリット1.通信速度が遅い
トーンモバイルの通信速度は500kbps~600kbps程度に設定されています。
この通信速度は他社の格安スマホと比べても遅く、インターネット観覧でもストレスを感じるレベルです。
他社との比較が以下の表の通りとなっています。
最大通信速度 | 低速モード | |
トーンモバイル | 500~600kbps | なし |
楽天モバイル | 50Mbps | なし |
UQモバイル | 150Mbps | 200kbps |
UQモバイルと比べるとトーンモバイルの通信速度は3分の1程度まで遅く、LINEやメールは問題なく使えますが、インターネットの観覧ではストレスを感じる場面もあります。
通信速度の遅さがデメリットとなってしまいます。
デメリット2.端末が固定
トーンモバイルはAndroidの契約をした場合端末がTONEe20かTONEe19というモデルしか選ぶことができません。
TONEe20とTONEe19のスペックは以下の通りです。
製品名 | TONEe20 | TONEe19 |
発売年月日 | 2020年2月20日 | 2019年3月1日 |
価格 | 19,800円 | |
キャリア | SIMロックフリー | |
DSDS | LTE+LTE デュアルSIMデュアルVoLTE (DSDV) |
4G+3G |
スロット | nanoSIM×2 2ndスロットはmicroSDと排他使用 |
nanoSIM×2+microSD トリプルスロット |
シリーズ | TONE(トーン) | |
発売時のOS | Android9.0 | Android8.1 |
プロセッサー | CPU:MediaTeKHelio P22MT6762WB オクタコア (2.0GHz) |
CPU:Snapdragon450 オクタコア (8×1.8GHz) |
ストレージ | 64GB microSDカードを内部ストレージ化して320GBに増量可能 |
32GB microSDカードを内部ストレージ化して288GBに増量可能 |
外部メモリー | microSDXC(256GB) | |
RAM | 4GB | 3GB |
バッテリー容量 | 3,900mAH | 4,000mAh |
認証 | 指紋認証(背面に設置)、顔認証 | |
モニター | 6.26インチ HD+(1520×720ドット) 比率19:9/19.5:9 |
5.93インチ HD+(1512×720ドット) 比率約19:9 |
パネル | 液晶ディスプレイ 水滴型ノッチ |
液晶ディスプレイ 台形型ノッチ |
WiFi | IEEE 802.11 b/g/n | |
Bluetooth | 〇4.2 | |
NFC | 〇 | |
GPS | 〇 | |
アウトカメラ | 1200万画素(標準) +1300万画素120°(超広角) |
1200万画素(標準) |
カメラ機能 | TONEカメラ | マルチフレーム処理&ブレ防止、AI調整機能、ポートレートモード、背景ぼかし、LEDフラッシュ |
インカメラ | 800万画素 | |
コネクター | microUSB | |
ヘッドホンジャック | 〇 | |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 76.5×159×8.2mm | 73.1×153.6×8.9mm |
重さ | 175g | 167.5g |
カラー | ホワイト |
Android端末ならばなんでも使えるという訳ではなく、トーンモバイルではTONEシリーズから選ばなければなりません。
AIが不適切な写真をブロックする新機能のTONEカメラを使いたい場合は、TONEe20にしか搭載されていないため、端末が固定となります。
価格はどちらも19,800円で、分割を選んだ場合も月々825円です。
スマホデビューではそれほど問題にはなりませんが、既にAndroid端末を持っている場合、端末代金が掛かってしまいます。
iPhoneの場合はSIMのみの契約が可能なため、iPhoneシリーズの5s以降から対応と幅広いです。
iPhoneの対応端末は詳しくは『TONE SIM(for iPhone)の対応機種を教えてください』をご覧ください。
デメリット3.動画・アプリのダウンロードには有料チケットが必要
トーンモバイルは通常の通信速度が遅いため、動画視聴やアプリのダウンロードをする際にはWiFiを使うか、有料チケット(1GBで300円)を購入しなければなりません。
家庭にWiFi回線がある場合は問題ありませんが、いちいち有料チケットを購入しなければならないのは不便です。
しかしこのデメリットは子供が勝手にアプリをダウンロードすることを防ぐことにも繋がります。
こちらも有料チケットではなく、制限の設定で管理できれば良かったのですが、スマホを快適に使うという点でデメリットとなります。
またスマホに慣れてきてから親がそのダウンロードの度に許可を出したり有料チケットを購入したりするのは手間ですし、ルールが緩んでしまう原因にも繋がります。
デメリット4.MNPを利用すると強制オプション加入
使っていた電話番号を引き継げるMNPを使ってトーンモバイルに乗り換えた場合、自動的に「090音声オプション」が追加されます。
「090音声オプション」は月額料金が950円です。
一般的にはMNPを使っての転入は、手続きのため事務手数料が発生しますが、月額料金が増えたりすることはありません。
トーンモバイルの月額料金は1,000円(iPhoneのSIMプランの場合は1,500円)にオプション料金として上乗せされてしまいます。
トーンモバイルは2年の契約なので、MNPを使った場合、「950円×24ヶ月=22,800円」が追加費用です。
子供におすすめのスマホのまとめ
内閣府や東京都の調査によると、小学生高学年になると約半数の子供たちがスマホを持っています。
スマホは高性能なものが多く、子供にスマホを持たせる際には家庭内でのルール作りが大切です。
子供にとって悪影響を与えるサイトやアプリをブロックする機能は、予防策として必要不可欠です。
今回はキッズ・シニア向けに特化したトーンモバイルを紹介しました。
トーンモバイルは、子供に与えるスマホの機種を悩む必要もなく、プランについてもSIMを決めたり月額データ容量を決めたりする必要がなく、シンプルです。
フィルタリングなど機能制限の設定も充実しており、子供の見守りに特化しています。
トーンモバイルには「通信速度が遅い」というデメリットはありますが、それは大人が快適に使う場合であって、子供のスマホデビューにはおすすめのサービスです。
1つ注意点としてLINEアプリを使うためには、オプション加入か認証に工夫(家族内で認証用のFacebookのアカウントの用意など)が必要となります。
トーンモバイルでスマホでできることを子供が学び、家庭内でスマホのルールをしっかりと作ってから、次のステップとして格安スマホや大手キャリアに乗り換えることをおすすめです。