クラウドSIMを使ったポケットWiFiは、多くが無制限を謳っていますが、「実際には上限があった」、「速度が遅すぎて使い物にはならない」など評判が悪いです。
そんな中2020年6月からhi-ho Let’s WiFiが新しくサービスを開始しました。
通信量制限を「1日7GB」と設け、月に実質217GBの大容量が使えるというサービスです。
クラウドSIMの悪いところの穴をついた台風の目のようなサービスですが、hi-ho Let’s WiFiは2年契約でまだユーザーの口コミが出回っていないため、契約にはリスクがあります。
この記事ではhi-ho Let’s WiFiの料金や端末などの基本情報から、メリット・デメリットを解説していきます。
目次
1.hi-ho Let’s WiFiの基本情報

hi-ho Let’s WiFiはクラウドSIMを使ったポケットWiFiを提供するサービスです。
hi-ho Let’s WiFiiの料金や端末、データ容量、速度制限などの基本情報をまとめてみました。
hi-ho Let’s WiFiの基本情報 | |
プラン | シンプルプラン |
端末 | U2s |
契約期間 | 2年間 |
初回事務手数料 | 3,000円 |
月額料金 | 4,300円 |
端末代金 | 0円 |
決済方法 | クレジットカードのみ |
データ容量 | 月217GB相当 |
使用回線 | マルチキャリア |
通信速度制限 | 有り |
hi-ho Let’s WiFiの大きな特徴は、月間データ容量が実質217GB相当使えるというものです。
通信量制限が1日7GBまで設定されているため、実際にはそこまでは使えませんが、月間に約200GB使えるというのは大きな魅力となっています。
- 高画質動画の視聴
- 高画質ゲームのプレイ
- 大容量アプリのインストール、更新
- スマホのバックアップ
どのような使い方でもデータ容量に関しては十分と言っていいほどです。
一般的に月間のデータ容量が200GBを超えるような人はポケットWiFiの使用には向かず、固定回線のほうが快適に使用ができると言われています。
またhi-ho Let’s WiFiは端末代金が0円となっていますが、レンタル契約でないため、返却の必要がありません。
1-1.料金
hi-ho Let’s WiFiの料金プランは『シングルプラン』の1つのみが提供されています。
以下の表にて月額料金や端末代金など、hi-ho Let’s WiFiに掛かる料金をまとめました。
hi-ho Let’s WiFiの料金 | |
プラン | シンプルプラン |
月額料金 | 4,300円 |
初期費用 | 3,000円 |
端末料金 | 0円 |
海外使用料金 | エリア1:970円/日 エリア2:1,600円/日 |
保証オプション(月額) | 500円 |
解約事務手数料 | 0~11ヶ月目:18,000円 12ヶ月目以降:9,500円 更新月(25ヶ月目、37ヶ月目):0円 |
hi-ho Let’s WiFiはクラウドSIMを搭載しているため、1枚のSIMで回線状況に応じて、au・docomo・softbankの3キャリアの回線全てが使用でき、海外での使用もSIMの差し替えが必要なく、そのままで使用ができます。
このような仕様となっているため、ポケットWiFiの中では高めの月額利用料金が設定されています。
海外使用時は地域によって使用料金が違い、エリア1では970円、エリア2では1,600円が使った日のみ掛かる仕組みです。
上記以外にもオプションが用意されおり、オプションの値段は以下の通りとなっています。
hi-ho Let’s WiFiのオプション料金 | ||
オプション | 月額料金 | 概要 |
mieru-TV | 900円 | 人気の新作映画や話題のドラマをオンラインでレンタルできるサービス。 |
hi-ho Wi-Fi by エコネクト | 362円 | 日本全国最大100,000※のWi-Fiスポットが使えるサービス。※2018年6月現在 |
お財布サポートby えらべる倶楽部 | 500円 | 旅行やレジャー施設、生活関連サービスの割引・優待特典が受けられる、お得なサービス。 |
リモートテクニカルサポート | 500円 | PC・タブレット・スマーとフォンの設定やトラブルを専門スタッフが電話や遠隔操作でサポート。 |
データバックアップ | 500円 | 容量無制限!マルチデバイス対応の自動データバックアップサービス。 |
マカフィー®マルチアクセス | 500円 | PC・スマートフォン・タブレットをウイルスや不正アクセスの脅威から保護するサービス。 |
マカフィー®モバイルセキュリティ | 300円 | スマートフォン・タブレットをウイルスや不正アクセスの脅威から保護するサービス。 |
上記全てのオプションに加入すると3,562円が月額料金に加えて掛かってしまいます。
上記のオプションは他社アプリのほうが安いものがあったりしますので、基本的に加入しなくても良いです。
1-2.契約期間・解約金
hi-ho Let’s WiFiは2年契約となっており、解約金がかかります。
解約違約金は以下のように解約する月によって異なります。
- 0~11ヶ月目:18,000円
- 12ヶ月目以降:9,500円
- 更新月(25ヶ月目、37ヶ月目):0円
また2年以降の契約は1年ごとの自動更新となっており、2年以降に解約した場合も更新月以外では9,500円が掛かりますので、注意が必要です。
1-3.速度制限の有無
hi-ho Let’s WiFiは通信速度制限があります。
通信速度制限の条件は以下の通りです。
- 1日7GB以上の通信量を使用した場合速度制限
- 使用日の翌々日から送受信速度が最大128kbpsに制限
1-4.端末
hi-ho Let’s WiFiで使用できる端末はU2sという端末です。
U2sの端末スペックは以下の通りとなっています。
U2s 端末スペック | |
端末名 | U2s |
発売開始年月 | 2016年12月 |
寸法 | 127 x 65.7 x 14.2 mm |
重量 | 151g |
最大速度 | 下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
連続使用可能時間 | 12時間 |
SIMスロット | 1 x Standard SIM slot 1 x Micro SIM slot |
WiFi規格 | IEEE802.11b/g/n |
バッテリー | 3,500mAh |
同時接続台数 | 最大5台まで |
付属品 | MicroUSBケーブル(充電用) |
U2sはクラウドSIMに対応した端末です。
同時接続台数が5台と少ないため、家族など複数人での使用には不向きとなっています。
2.hi-ho Let’s WiFiの4つメリット

hi-ho Let’s WiFiのメリットは以下の4つあります。
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
メリット1.1日7GBまでの大容量通信が可能
1日7GBまでの大容量通信が可能となっているのは、hi-ho Let’s WiFiの大きなメリットです。
他社を例にあげると、WiMAXの「3日で10GB」や限界突破WiFiの「1日5GB」といった縛りがありますが、hi-ho Let’s WiFiでは「1日7GB」と圧倒的に多くのデータ通信を行うことができます。
過度な使用の仕方をしていなければ、動画の視聴やゲームといったこともストレスなく、使用することができます。
ただし速度制限は翌々日から128kbpsに制限されてしまうので、1日で7GB以上使用してしまうという方にはおすすめできません。
メリット2.本体端末が無料
hi-ho Let’s WiFiは本体端末の値段が0円と設定されています。
無料レンタルではありませんので、解約時に返却をする必要がなく、故障の場合の弁償金が請求されるリスクもありません。
しかし端末が故障した場合には、修理や交換の料金を自分で負担する必要があります。
万一のために保証オプションへ加入がおすすめです。
メリット3.専用ページで使用データの確認ができる
hi-ho Let’s WiFiは専用ページにログインすることで、使用データ量を確認することができます。
本体端末に記載されている「IMEI」と「password」を入力することで、前日のデータ量を見る事ができ、通信量を管理することができます。
普段よりも多く動画を視聴してしまったときや、ゲームの大規模アップデートを行った際などのデータ通信を多く使用してしまった日に確認を行えば、通信量制限に陥ってしまうことを避けることができます。
ただし使用データ量はリアルタイムで更新されるのではなく、毎日23:50に前日のデータ量がアップロードされるという仕組みのため、ギリギリまで使えるか調整するという使い方はできませんので、注意が必要です。
メリット4.無制限を謳っていない
普通ならば「無制限ではない」というのはメリットではないのですが、hi-ho Let’s WiFiの場合はメリットです。
クラウドSIMを使ったポケットWiFiのサービスの多くにデータ容量無制限を謳っていたりします。
しかし蓋を開けてみれば制限する条件を明記していないだけで、通信量制限があったなどとトラブルになることがありました。
hi-ho Let’s WiFiは明確に「1日7GB」と制限を設けていますので、どれだけ使えるかがわかっているからこその安心感があります。
3.hi-ho Let’s WiFiの4つデメリット

hi-ho Let’s WiFiのデメリットは以下の4つがあります。
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
デメリット1.月額料金が高い
hi-ho Let’s WiFiは他社のクラウド系WiFiと比較しても月額料金が割高です。
料金比較 | |||
利用サービス | hi-ho Let’s WiFi | クラウドIWiFi | Mugen Wifi |
利用端末 | U2s | ||
利用プラン | シンプルプラン | 月額3,380円プラン | 格安プラン |
契約期間 | 2年 | 最低1ヶ月間 縛りなし |
2年 |
データ容量 | 月217GB相当 | 大容量 | 大容量 |
通信量制限 | 1日7GB以上の使用で制限 | なし | 長時間のネットワークの占有 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,980円 | 3,000円 |
月額料金 | 4,300円 | 3,380円 | 3,280円 |
解除費用・違約金 | 0~11ヶ月目:18,000円 12ヶ月目以降:9,500円 更新月:0円 |
無料 | 1年未満:9,000円 1〜2年未満:5,000円 契約更新月以降:0円 |
契約方式 | 端末0円 | 無料レンタル | 端末0円 |
端末が同じU2sを提供しているクラウドWiFiと料金比較を行いました。
月額料金だけをみてもhi-ho Let’s WiFiは他社よりも約1,000円高い値段設定となっています。
クラウドWiFiは契約の縛りもなく、解約時に解除料金も無料となっているので、契約から解約までの総合的な料金を考えても、hi-ho Let’s WiFiはやや高いです。
hi-ho Let’s WiFiの解除料金は一般的な値段設定となっていますが、もっとお得なサービスを提供している他社があります。
デメリット2.クラウドSIMの評判が悪い
クラウドSIMを取り扱っているポケットWiFiサービスは利用者の評判が悪いです。
『どんなときもWiFiの通信障害』が起きたのは2020年2月中旬のことですが、それ以降からクラウドSIM搭載のポケットWiFiの口コミは悪いものが続いています。
優良なポケットWiFiサービスでは、クラウドSIMの提供を中止したところもあります。
hi-ho Let’s WiFiはサービスとしてそこまで大きなデメリットはありませんが、クラウドSIMを使っているという点でリスクがあります。
1日7GB使うことができますが、通信速度が著しく遅く、そもそも使えないなどといったトラブルに陥ってしまう可能性があります。
デメリット3.速度制限がわかりにくい
hi-ho Let’s WiFiは1日7GB以上データ通信を行った場合、翌々日に速度制限にかかります。
例えば8月5日に7GBを超えてしまった場合、8月7日に速度制限となってしまいます。
毎日専用ページにて使用データ量を確認していればいいのですが、翌々日に速度制限になってしまうので、突然使えず不具合と勘違いしてしまうことも考えられます。
翌々日に速度制限にかかるということを知っておかないと、故障や回線トラブルなどを疑い、直すために無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
デメリット4.実際には月間200GBも使えない
hi-ho Let’s WiFiは1日7GB未満の使用なら通信速度制限にかからず、月間実質217GBまで使うことができます。
しかしこれは毎日限界ギリギリまでデータ通信を行った場合に限り、1日でも7GBを超えてしまえば通信速度制限になり、ネットの利用も難しい状態になってしまいます。
シビアに自分の使用データ通信量を管理できる方しか200GB以上の使用は難しいです。
4.hi-ho Let’s WiFiの口コミ

hi-ho Let’s WiFiは2020年の6月から開始された新しいサービスのため、SNSやインターネット上で、実際の使用者の口コミを確認することはできませんでした。
5.hi-ho Let’s WiFiはおすすめできない
hi-ho Let’s WiFiは実際の使用者の口コミが見つからないことや、クラウドSIMの評判が悪いことを考えるとリスクが高いです。
同じ端末のU2sで契約期間の縛りがなく、解約金が無料、更に月額料金がhi-ho Let’s WiFiよりも安い他社サービスがありますので、おすすめできません。
hi-ho Let’s WiFiがおすすめではない人
hi-ho Let’s WiFiがおすすめではない人は以下のような人です。
- 少しでもお得にポケットWiFiを運用したい人
- 通信制限の通信量を気にせず使いたい人
- 解約時に高額な費用を払いたくない人
- 契約の縛りなしで使いたい人
hi-ho Let’s WiFiより月額料金の安いポケットWiFiが存在します。
契約金・解約金無料の『最安値保証WiFi』

プラン名 | 縛りなしプラン |
契約期間 | 縛りなし |
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 3,280円 |
解約料金 | 0円 |
利用できるデータ量 | 月約100GB |
支払い方法 | クレジットカード |
公式サイトURL | https://saiyasuwifi.spaceagent.site/ |
最安値保証WiFiは、当サイトで一番おすすめのポケットWiFiです。
「いつでも無料で解約ができる」「初期費用も0円」の2つの特徴があり、契約にも解約にもリスクなく気軽に利用することが出来ます。
月に利用できるデータ量も約100GBと明記されているのも安心できる要素です。
筆者も実際に最安値保証WiFiを利用していましたが、速度はもちろん、サポートの対応も素晴らしかったので、興味がある方は是非検討してみてください。
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6.hi-ho Let’s WiFiのよくある質問

hi-ho Let’s WiFiのよくある質問として以下の3つを補足します。
それぞれ1つずつ詳しくみていきましょう。
6-1.海外で利用できるの?
クラウドSIMを使っているため、海外利用できます。
海外使用をした場合は国によって料金が異なり、使用した日のみ料金が発生します。
エリア1に分類される国で使用した場合は1日970円、エリア2の場合は1日1,600円が利用料です。
6-2.保証サービスの詳細は?
hi-ho Let’s WiFiでは月額500円で利用できる『hi-ho WiFi端末補償』というオプションが提供されています。
保証サービスの概要は以下の通りです。
hi-ho WiFiの補償サービス | |
サービス名 | hi-ho WiFi端末補償 |
月額料金 | 500円 |
申込条件 | 契約時のみ 解約後の再加入は不可 |
内容 | モバイルルーター機器の修理または交換 |
制限 | 1契約につき年2回まで 2回目の利用時、3000円の追加費用が発生 盗難紛失は対象外 |
6-3.運営会社はどこなの?
hi-ho Let’s WiFiは『株式会社ハイホー』が運営しています。
『株式会社ハイホー』の概要は以下の通りです。
hi-ho Let’s WiFiの運営会社 | |
会社名 | 株式会社ハイホー hi-ho Inc. |
代表取締役 | 鈴木 武人 |
設立日 | 2007年6月1日 |
住所 | 〒171-0021 東京都豊島区 西池袋2-41-8 IOBビル 3F |
TEL | 記載なし |
メールアドレス | 記載なし |
7.hi-ho Let’s WiFiのまとめ
hi-ho Let’s WiFiはこれまでのクラウドSIMと異なり、無制限使い放題とせず、1日7GBで通信量制限と明確な制限を設けたポケットWiFiです。
そのため実質月間217GBがデータ容量の上限となり、大容量のデータ通信を行うことができます。
しかし2020年6月にサービスを開始したばかりであるため、まだユーザーの口コミを見ることができず、クラウドSIMに手を出すのはリスクがあります。
またhi-ho Let’s WiFiと同じU2sという端末を使い、契約期間の縛りなし、解約料金なし、月額料金がhi-ho Let’s WiFiよりも安いという他社サービスがあるためおすすめできません。
クラウドSIMのポケットWiFiを契約する際には、それが実際に使えるのかSNSなどを使い調べることが大切です。