「IPv6は速い」と言われていますが、現在利用している光回線がIPv6接続できているかどうか、どのように確認すればよいのか分からないですよね。
じつは、現在利用している光回線がIPv6接続できているかどうかは「確認くん」というサイトで確認できます。
この記事では、IPv6の仕組みから確認くんを用いたIPv6接続の確認方法、IPv6接続できていない場合の原因や具体的な対処法まで分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、現在利用している光回線がIPv6接続できているかどうかの確認方法が分かります。
そのため、改めて光回線の契約内容や設定を見直し、より快適に光回線を利用できるようになりますよ。
目次
そもそもIPv6とは?

IPv6とは、簡単に言うと「最新のインターネット通信の規約」のことを意味します。
IPv6のうち、「IP」とは「インターネットプロトコル」の略称です。インターネットプロトコルとは、インターネット上でデータを円滑にやりとりできるよう定められた手順や、規約などのことを意味します。「v6」とは、「バージョン6」という意味です。
現在ではIPv6が最新のインターネット通信規約となっており、高速かつ安定した通信ができるのが大きなメリットです。
オンラインゲームや動画視聴をストレスフリーで楽しみたい人は、IPv6接続でインターネットを利用するのがおすすめです。
IPv4との違いは?
IPv6とセットでよく耳にするのが「IPv4」です。
「IPv4」は2022年4月現在、主流の規約となっています。
IPv6とIPv4の違いはいくつかありますが、大きく異なるのが「通信方式」です。
IPv6は「IPoE」と「PPPoE」の2つの通信方式、IPv4は「PPPoE」という通信方式のみが採用されています。
両者の違いを簡単に伝えると、インターネットに接続する際に「ネットワーク終端装置」という中継地点を経由するかどうかという点です。
PPPoE方式の場合、一度ネットワーク終端装置を経由し、ユーザーIDやパスワードなどの認証が入った後にインターネットへ接続されます。
そのため、PPPoE方式だとインターネットへの接続数が集中したときに中継地点であるネットワーク終端装置が混雑してしまい、結果として通信速度が遅くなる場合が多いです。
一方、IPoE方式はネットワーク終端装置を経由する必要がなく、直接インターネットへ接続できます。
そのため、PPPoE方式のように中継地点が混雑することがなく、回線速度が速くて安定している場合が多いです。
このように、IPv4とIPv6の大きな違いは「通信方式」であるといえます。
IPv4とIPv6の違いについて他にも詳しく知りたいという人は、以下の記事でわかりやすく解説しているのでチェックしてみましょう。
IPv4over IPv6とは?
「IPv4 over IPv6」とは、基本的にIPv6の環境下で通信をおこないつつも、接続先に合わせてIPv4でも通信ができるようにする技術のことです。
IPv6は高速かつ安定した通信ができることが魅力であるものの、サイトやコンテンツによってはIPv4にしか対応していない場合もあります。そのような場合にIPv6接続しかできない状態だと、そのサイトやコンテンツにアクセスすることができません。
IPv4 over IPv6で接続できれば、IPv6接続が基本となりつつも、必要に応じてIPv4接続に切り替えることができます。
そのため、サイトやコンテンツがIPv4接続にしか対応していない場合も安心してアクセスし、快適にインターネットを楽しめます。
ただし、IPv4 over IPv6はオプションサービスとして提供されていることがあり、利用するには追加料金が必要となる可能性もあると理解しておきましょう。
IPv6接続の確認は「確認くん」を使おう

現在利用している光回線がIPv6接続できているかどうかを調べるにはいくつか方法がありますが、もっとも簡単なのは「確認くん」というサイトを使って調べる方法です。
具体的な判別方法としては、確認くんで表示された結果の「IPアドレスの桁数(表記)」でIPv6接続できているかどうかを判別できます。
ここからは、確認くんがどのようなサイトなのか、具体的にどの部分を見ればよいのかなどについて解説していきます。
確認くんとは?
確認くんとは、インターネットにアクセスした際こちらが送信している情報が一目でわかるサイトです。
確認くんを使うことで、自分が使っているインターネット回線のプロバイダやIPアドレス、使用しているブラウザなども確認できます。
そのため、「IPv6接続できているかどうか確認したい」「今使っているインターネット回線のプロバイダってどこだったかな」というような人におすすめのサイトです。
しかし、確認くんには多くの情報が表示されます。次に、具体的にどの部分に注目すればよいのかを解説していきます。
確認くんの表示結果の見方

確認くんでIPv6接続できているかを確認するには、表示結果の「あなたのIPアドレス」項目の()内がIPv6かIPv4どちらになっているかを確認しましょう。
上記画像の場合だと()内がIPv4と記載されているため、IPv4接続になっていると判断できます。
また、IPv6かIPv4かを判断するもう1つの手段として、表記されているIPアドレスの桁数を確認することが挙げられます。
理由としては、IPv6とIPv4ではIPアドレスの桁数が異なるからです。
IPv4、IPv6はそれぞれ以下のような桁数で表記されます。

出典:IPv6で使うアドレスは、IPv4とどこが同じでどこが違うのか|v6プラス×ASCII.jp
このように、表示されたIPアドレスの桁数によって、簡単にIPv6接続できているかどうかが確認できます。
「あなたのIPアドレス」項目の()内の確認にくわえて、IPアドレスの桁数も確認するとよいでしょう。
IPv6接続ができない原因や対処法は?

「確認くんを使って調べてみたけど、IPv6接続できていない」「IPv6対応のデバイスを使ってるのに、IPv4接続になっている」このように、確認くんを使って調べてみるとIPv6接続ができていないということは意外と多いです。
IPv6接続できていない場合に考えられる原因はいくつかあります。
ここからはIPv6接続できていない場合に考えられる原因と具体的な対処法について解説していきます。
IPv6の契約ができていない
IPv6接続ができていない原因の1つに、光回線事業者やプロバイダとIPv6の契約ができていない場合があります。
そもそも光回線事業者やプロバイダがIPv6に対応していなかったり、対応していても別途申し込みが必要だったりすることがあります。
そのような場合は、たとえ使用しているWiFiルーターやデバイスがIPv6に対応していたとしても、IPv6接続をすることはできません。
そのため、まずは光回線事業者やプロバイダの契約内容を改めて確認しましょう。
契約した際に受け取った契約書控を確認し、内容がよく分からない場合はサポートダイヤルへ連絡して現在の状況の確認をしましょう。
プロバイダが分からないときは、確認くんの「ゲートウェイの名前」という項目を確認し、どこのプロバイダかを調べるとよいです。
ルーターやデバイスがIPv6に対応していない
IPv6接続ができていない原因として、WiFiルーターや使用デバイスがIPv6に対応していない場合があります。
IPv6接続をするためには、IPv6に対応した光回線とIPv6に対応したWiFiルーターやデバイスがセットでないといけません。
WiFiルーターは安いと3,000円程度のものから、高いと50,000円程度のものまでと値段はさまざまです。そのため、WiFiルーターを購入する際はIPv6に対応しているかどうかしっかり確認してから購入しましょう。
光回線事業者やプロバイダによっては、IPv6に対応している高品質なWiFiルーターを無料でレンタルしているところもあります。
現在契約しているプロバイダがWiFiルーターの無料のレンタルを実施しているのであれば、レンタルを申し込むとよいでしょう。
また、デバイスがIPv6接続に対応していない場合もあります。
ここ数年で発売されているパソコンやタブレット、スマートフォンなどはIPv6接続に対応していることが多いです。しかし、今使っているデバイスが古いモデルの場合、ソフトウェアアップデートやデバイスそのものの買い替えが必要な場合もあります。
以上のようなことから、ルーターやデバイスがそもそもIPv6接続に対応しているかどうかを確認しましょう。
ルーターが正しく設定されていない
光回線や接続機器はすべてIPv6対応なのにIPv6接続できていない場合は、ルーターが正しく設定されていないことがあります。
具体的には、ルーターの設定で接続方式を「PPPoE」ではなく「IPoE」という方式に設定しなければいけません。
接続方式の設定を変えるには、インターネットに接続しているデバイスからルーターの設定画面を開きます。
WiFiルーターを製造しているメーカーによって設定画面は異なりますが、接続方式が「PPPoE方式になっていないか」「正しくIPoE方式に切り替わっているか」などを確認しましょう。
具体的な設定方法は各種WiFiルーターの取り扱い説明書や、製造メーカーの公式ホームページに記載されています。そのため、現在使用しているWiFiルーターの製造メーカーから確認しましょう。
ルーターのエラーや配線誤りなどがある
IPv6接続ができていない場合の原因として、ルーターのエラーや配線誤りなどが考えられます。
ルーターのエラーが起きていると、インターネットの読み込み速度がなかなか進まなかったり、そもそもインターネットに繋がらなかったりします。
このようなルーターのエラーに関しては一時的なものが多く、ルーター本体の電源を再起動することで解消する場合が多いです。
もしルーター本体を再起動しても改善しない場合は、次に配線に誤りがないかを確認しましょう。
配線というとかなり初歩的な部分ですが、稀に配線そのものが誤っている場合もあります。
ここまでご紹介してきた内容をすべてチェックしてもIPv6接続できない場合は、光回線事業者やプロバイダのサポートセンターに問い合わせたり、訪問サポートを申し込んで直接自宅でサポートを受けたりすることをおすすめします。
確認くんを活用してIPv6接続でネットを楽しもう

現在利用している光回線がIPv6に対応しているかどうかを確認するには、「確認くん」を用いて確認する方法がもっとも簡単でおすすめです。
もし確認くんを使ってみた結果、IPv6接続できていない場合は光回線の契約内容や、使用機器、それらの設定などを確認しましょう。
IPv6接続ができると、高速かつ安定したインターネット通信ができるため、今よりも快適にインターネットを楽しむことができますよ。
もし、今使っているインターネットの通信速度が遅いと感じているなら、IPv6接続に対応していて下り最大2Gbpsもの高速通信ができる「Nuro光」への切り替えがおすすめです。
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