ps4(PlayStation4)では、気軽にフォートナイトやエイペックスなどのFPS・TPSをプレイできます。しかし、読み込みが遅い、ラグのせいで負けてしまう、回線が途中で切れてしまうという悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
こうした不具合の原因の1つは、通信速度です。PlayStation4の通信速度を改善するには、さまざまな方法があります。
この記事では、PlayStation4の通信速度を改善するための、PlayStation4のmtu値設定方法やdnsの設定方法、通信速度が低下する原因などについて解説しています。PlayStation4で快適にオンラインゲームを楽しみたい人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ps4をプレイするのに適したmtu値と通信速度の目安
PlayStation4で快適にオンラインゲームをするには、一定以上の通信速度が必要です。まず、PlayStation4で最適なmtu値と通信速度の目安について確認していきましょう。
ps4をプレイするのに適した通信速度
次にPlayStation4でゲームをプレイする場合に適した、一般的な回線速度は以下のとおりです。
- 上り(アップデート)5Mbps~10Mbps
- 下り(ダウンロード】20Mbps~30Mbps
上り(アップデート)の数値に関しては、そこまで重要ではありません。最適な速度は5Mbps以上ですが、実際は1Mbpsを切らなければ快適なプレイが可能です。
下り(ダウンロード)の速度は、オンラインゲームをするプレイする際には重要な数値です。数値が高ければ高いほど快適なプレイが実現できるでしょう。
最適な速度は20Mbps~30Mpbsですが、早ければ早いほどよいです。とくにバトロワ系ゲームなど秒単位の動きが勝ち負けを左右するゲームは、50Mbps以上の速度環境を整えると快適にゲームを楽しむことができます。
ご利用のPlayStation4の通信速度はインターネット診断で簡単に知ることができます。Webブラウザの「Speedtest by Ookla」や「ブロードバンドスピードテスト」を利用しても測定可能なため、気になる人はぜひ試してみてください。
各種回線の最適なmtu値
回線速度が、PlayStation4を快適にプレイできる速度の目安より遅い場合には、回線速度を上げるための手段を考えなければなりません。
そこで試してほしいのが「mtu値」の設定です。mtu値とは、1回の通信で送信するデータ量を数字で表したものです。
数字が大きいほど効率的にデータを送ることが可能です。しかし、各回線によって最適値があるので、それを調べて設定しなおす必要があります。
mtu値を各回線に適している値に設定することで、通信ロスが少なくなり、回線速度が早くなるのです。代表的な4つの回線に適したmtu値は以下のとおりです。
回線の種類 | mtu値 |
NURO光 | 1500 |
ソフトバンク光 | 1452 |
フレッツ光 | 1454(v6プラス対応は1460) |
au光 | 1492 |
上記以外の回線以外のmtu値を知りたい人は、「speed guide.net」を利用しましょう。こちらは英語のサイトですが、アクセスするだけで現在使っている回線に適したmtu値がわかります。
また、今回紹介した4回線を利用している場合でも地域や環境によって最適値が変わってしまう場合もあるので、気になる人はspeed guide.netを使ってみましょう。
pf4のmtu値設定方法
使っている回線に適しているmtu値がわかったら、さっそくPlayStation4のmtu値を変更しましょう。具体的な変更手順は以下のとおりです。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 設定メニュー内の「ネットワーク」を選択する
- ネットワークメニュー内の「インターネット接続を設定する」を選ぶ
- WiFiを使っている方は「WiFiを使う」、有線接続している方は「LANケーブルを使う」を選択する
- 「かんたん」と「カスタム」の2択画面が表示されるので、「カスタム」を選択
- IPアドレスの設定は「自動」
- DHCPホスト名「指定しない」
- DNS設定は「自動」を選ぶ
- MTU設定は「手動」選択する
- プロキシサーバーは「使わない」に設定する
一連の操作が終わったら、あらためて通信速度の測定をあらためて実施してみましょう。mtu値をしても「変わらない」、または「遅くなってしまった」という場合もあります。そのようなときは、mtu値設定を自動に戻しましょう。
mtu値以外のps4の通信速度に関連する値や設定を解説
ここまでmtu値に焦点をあてて解説してきましたが、通信速度に関連する重要な指標はmtu値以外にもあります。通信速度にとくに影響を与えるものは以下の2つです。
- ping値
- dns設定
mtu値とあわせて、これらの値を確認したり設定したりして、通信環境の改善を試みましょう。
ping値
ping値とは、「サーバー間での情報伝達の時間」を表しています。オンラインゲームは、常にサーバー間でのデータのやり取りがおこなわれています。
ping値が適正値よりも高ければ高いほど、指示したアクションがゲーム内に反映されるのが遅くなります。これが、オンラインゲームでよくおこるラグの正体です。
ping値は、さきほど紹介した通信速度計測で測定できます。PlayStation4でオンラインゲームをするときのping値は「30ms」以下が目安です。
しかし、FPSなど秒単位でのスピードが勝ち負けを左右するゲームは、「15ms以下」を目指したいところですね。
具体的なping値の改善方法は以下の記事で解説していますので、気になる人は内容をご確認ください。
dns設定
dnsとは、ドメインネームシステムの略です。利用中のdnsサーバーの性能が低いと、通信速度が低下してしまいます。dns設定については、dnsの種類を変更することで、通信速度の改善が可能です。
おすすめのdnsは、以下の3つです。
dnsの種類 | プライマリ | セカンダリ |
Google DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
quad9 DNS | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 |
「Google DNS」は知名度も高く、安全性が高いdnsです。セキュリティと通信速度とのバランスがとれたdnsと言えるでしょう。
「Cloudflare DNS」は、とにかく速度の速さが特徴です。通信速度を重要視したい人におすすめです。「quad9 DNS」は、紹介した3つのなかで1番安全性に配慮されています。
ゲームをする際に、なにを重要視するかで選ぶdnsも変わると思います。自分に合ったdnsを選びましょう。
ps4のdns設定についてより詳しく知りたい人は以下の記事をご確認ください。
ps4の通信速度が低下する原因6つ
通信速度が低下してしまうのは、mtu設定だけが原因ではありません。mtu設定以外で通信速度が遅くなる主な原因は以下の6つが考えられます。
- ps4が無線接続になっている
- WiFiの周波数が環境に合っていない
- ゲームのプレイ時間が夜
- インターネットへの接続数が多い
- 機器・ケーブルが古い
- プロバイダ側に問題がある
それぞれ詳細を確認しましょう。
1.ps4が無線接続になっている
インターネット回線は、WiFiによる接続よりも、LANケーブルで有線接続したほうが速度が早くなり、通信が安定します。
無線接続は、通信範囲内なら配線を用意する必要がなく、どこでも気軽にデバイスを利用できるというメリットがあります。しかし、水に近い場所や障害物がある場所、電子レンジなどの電化製品からの影響を受けやすいという側面もあるのです。
有線接続なら、通信に影響するさまざまなものの影響を受けにくく、電波を悪用されるリスクが低くなります。また同時接続台数が多くても、通信速度への影響はあまりありません。
ケーブルが邪魔というデメリットもありますが、快適にオンラインゲームをプレイしたい人は、ぜひ有線接続を試してみてください。
2.WiFiの周波数が環境に合っていない
一般的に使われているWiFiの周波数は、「2.4GHZ」と「5GHZ」です。
2.4GHZは、家電製品の影響を受けやすいが、壁などの障害物に強いという特徴を持っています。キッチンの近くでゲームをプレイするなどの場合には向いていませんが、ルーターとは別の部屋でゲームをプレイする場合などには適しているでしょう。
5GHZの特徴は、家電から発する電波の影響を受けにくいところです。しかし厚い壁などの障害物がある場所には向いていません。同じ家のなかでも、どんな場所でゲームをするかによって適する周波数は変わります。通信速度が気になる場合は、周波数を設定しなおすのも大切です。
2.4GHzと5GHzの違いの詳細を知りたい人は以下の記事をご確認ください。
3.ゲームのプレイ時間が夜
平日の昼間は、学校や仕事でインターネットができない人が多いものです。反対に夜の19時~23時は、1日のなかでも爆発的に利用者が増える時間です。ネット回線は、利用者が増えるほど通信速度が遅くなるという特徴があります。
とくにマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、ネット利用者が増えることによる回線速度の低下の影響を受けやすいです。
プロバイダによっては、通信回線の混雑の影響を受けにくいPv6接続サービスを実施している場合があります。夜の通信回線にストレスを感じている人は、ぜひ利用してみてください。
IPv6について深く知りたい人は以下のページを参考にしてみてください。
4.インターネットへの接続数が多い
WiFiでインターネットを利用する場合、1つのルーターへの接続台数が多くなると、そのぶん通信速度は遅くなります。
家庭では、オンラインゲームだけでなくスマートフォンやテレビなどさまざまな家電でネット回線を使用します。家族で同時にネット回線を利用している場合もあるでしょう。
WiFiルーターには、それぞれ同時接続の推奨台数があります。接続数がどうしても多くなってしまう場合は、推奨接続台数が多いルーターにすると、ネット環境が改善されるでしょう。
5.機器・ケーブルが古い
通信回線が遅くなる原因に、機器・ケーブルが古いということも考えられます。とくにルーターを利用している場合は、経年劣化で回線の質が落ちてしまっている可能性が高いでしょう。3~5年以上同じルーターを使用している場合は、新しいものへの交換を検討するのがおすすめです。
LANケーブル購入の際には、種類の違いを覚えておきましょう。LANケーブルの種類はカテゴリで分けられます。オンラインゲームをするなら、カテゴリ5e・6・6AのLANケーブルがおすすめです。カテゴリ番号は、ケーブルやパッケージに記載されています。
6.プロバイダ側に問題がある
どんなに身近なネット環境を整えても、回線速度が遅くなってしまう場合があります。そういった場合は、プロバイダ側に問題があるかもしれません。
同時にプロバイダを使う人数が多いと、サーバーが混雑して通信速度が遅くなってしまいます。また、プロバイダの設備に障害が発生することも考えられるでしょう。
プロバイダが原因で通信障害が出ているのはないかと思ったときには、サポート窓口などに問い合わせてみましょう。
ps4をする際におすすめの光回線
同じ光回線でも、通信速度やオプションサービス、ユーザー数などが異なります。通信速度の問題の最終的な解決方法は、プロバイダの乗り換えとも言えます。
PlayStation4で、回線速度がゲームの勝敗に深く関わるバトロワ系やFPSなどのゲームをする人におすすめの光回線は以下の2つです。
- NURO光
- ソフトバンク光
それぞれのサービスの詳細を解説します。
1. NURO 光

NURO光の基本プランの最大回線速度は、下り(ダウンロード)2Gbpsです。Ping値の平均値は10ms以下と言われており、NURO光は、オンラインゲームをプレイするのに最適な光回線と言えるでしょう。
また、まだユーザー数が少ないということもあり、混雑することもなく快適なネット環境を楽しめます。
ただし、提供エリアが限られているという点もあるので、自宅がエリアに含まれているかどうかを公式ホームページで必ず確認しましょう。
2.ソフトバンク光

ソフトバンク光は、NTTフレッツの光回線を使用しています。スマートフォンとあわせたお得なサービスが展開されている点が特徴です。
また、IPv6高速ハイブリッド「IPv6 IPoE+IPv4オプション」を申し込めば、追加料金不要でサービスを受けられます。
IPv6高速ハイブリッド「IPv6 IPoE+IPv4オプション」は、夜間などの混雑に影響されることなく回線環境をキープすることが可能です。夜間にゲームをプレイする人にとってはとても大きなメリットですね。
ソフトバンク光についてさらに詳しく知りたい人は以下のリンクより詳細をご確認ください。
mtu値を改善し、ps4を存分に楽しもう
オンラインゲームを快適にプレイするには、回線速度を早くしたり、Ping値を低くしたりすることが必要です。mtu値の設定を始めとしたさまざまな方法を試して、ネット環境をよりよいものにしましょう。
また、本記事で紹介した方法を試しても、通信環境が改善しない場合は、回線の切り替えを検討しましょう。NURO光やソフトバンク光はPlay Station4を楽しむのに最適なため、導入を検討してみてください。