光回線の乗り換えや解約でかかる違約金はいくら?負担を最小限に抑える方法を徹底解説

Wi-Fiを利用している

「最近ネットの速度が遅くて光回線の乗り換えを検討しているけど、違約金って実際どれくらいかかるの?」

と、不安に思っている人もいますよね。

本記事では、主要な光回線業者とプロバイダの違約金についてわかりやすく解説しています。

解約前に自分が加入している回線の違約金を確認することで、解約直前にあわてたり、最終的に損をしたりするのを防げるはずです。

違約金の負担を最小限に抑えたい人は、この記事を参考にしてください。

1.光回線の乗り換えや解約でかかる違約金とは?

お金が取られる

光回線の乗り換えや解約で発生する違約金は、以下のケースの場合に発生します。

  1. 決められた契約期間より前に解約する
  2. 契約更新月以外に解約する

それぞれのケースについて見ていきましょう。

ケース1.決められた契約期間より前に解約する

1つ目は、「決められた契約期間より前に解約すること」です。

簡単に説明すると、「最低でもこの期間だけは契約してくださいね」と言われた期間より前に契約を取り消すことです。

たとえば2年契約の場合、2年未満で解約した場合は解約金がかかってしまいます。

しかし、決められた期間を過ぎればいつ解約しても違約金を支払う必要がないため、システムとしてはわかりやすいでしょう。

ケース2.契約更新月以外に解約する

2つ目は「契約更新月以外に契約解除すること」です。

契約更新月とは、一般的な契約年数である2年~3年に一度訪れる、解約してもお金を取られない一定期間のことです。

更新月は1ヶ月しかなく、見逃しやすいので注意しましょう。

また、契約更新月の間に解約をしないと新たに2年~3年の契約が自動的に更新されます。

契約が自動更新されると、違約金なしで解約するのにまた2年・3年待たなくてはいけないため注意しましょう。

しっかり自分の契約更新月を覚えておいてください。

2.光回線業者別の契約期間と違約金

違約金が発生

ここでは、光回線業者の契約期間と違約金の金額について解説します。

両者とも業者によって異なるので、ぜひ見比べてみてみましょう。

回線業者名 違約金 自動契約更新
ドコモ光 8,000円~13,000円 2年ごと
auひかり 7,000円~15,000円 2年か3年
ソフトバンク光 9,500円~15,000円 2年か5年
NURO光 9,500円 2年ごと
フレッツ光(NTT東日本)

1,500円~9,500円

2年ごと
フレッツ光(NTT西日本)

3,850円~33,000円

最初は2年で1回目の更新から3年

違約金の金額は契約するプラン、または一戸建てかマンションかによっても変わってくるでしょう。

次からは回線業者の違約金について詳しく解説していきます。

2-1.ドコモ光の違約金

ドコモ光には2年間の定期契約と、契約期間がないプランがあります。

契約期間がないプランだと違約金はありませんが、基本の月額料金が定期契約のプランよりも高額です。

2年契約のプランは、契約満了月・翌月・翌々月で解約をすると違約金が発生します。

住居タイプ 解約金 自動契約更新
戸建て 13,000円 2年ごと
マンション 8,000円 2年ごと
ドコモ光ミニ(戸建て・マンション) 13,000円 2年ごと
定期契約なし なし なし

(参考:NTTドコモ公式サイト 『よくあるご質問』より)

他にも工事費の残債や、残りの月額料金を支払う必要があるので注意しましょう。

2-2.auひかりの違約金

auひかりは定期契約をしている場合、更新月以外で解約をすると以下の金額を支払うことになります。

プラン名 解約金 自動更新契約
戸建て

ずっとギガ得プラン 15,000円 3年ごと
ギガ得プラン 9,500円 2年ごと
標準プラン なし なし
マンション

お得プランA 7,000円 2年ごと
お得プランB 9,500円 2年ごと
標準プラン なし なし

(参考:auひかりサービスご利用にあたって

上記に加えて、工事費の残債や月額料金と一緒に請求されます。

標準プラン以外、どのプランでも更新月は同じのため、乗り換えるなら早めに準備しましょう。

2-3.ソフトバンク光の違約金

ソフトバンク光には2年または5年契約のプランがあります。

プラン名 違約金 自動更新契約
自動更新ありプラン(5年) 15,000円 5年ごと
自動更新ありプラン(2年) 9,500円 2年ごと
自動更新なしプラン なし なし

(参考:ソフトバンク公式サイト 『よくあるご質問(FAQ)』より)

こちらの場合も更新月に解約すれば、違約金は一切かかりません。

しかし、工事費の残債と場合によってはオプションの解約金を支払う必要があることを覚えておきましょう。

2-4.フレッツ光の違約金

フレッツ光は契約地域によってNTT東日本とNTT西日本に分かれており、契約内容や違約金が異なります。

ここでは、フレッツ光で更新月以外で解約した場合にかかる違約金を紹介します(プロバイダの違約金は含まない)

NTT東日本

住居タイプ 違約金 自動更新契約
戸建て 9,500円 2年ごと
マンション 1,500円 2年ごと

(参考:NTT東日本公式サイト 『にねん割』より)

 
NTT東日本のフレッツ光には「にねん割」というキャンペーンがあり、2年契約をする代わりに月額料金が縛りなしのプランよりも安くなります。

NTT西日本

利用年数 自動更新 戸建て マンション
1年 2年間 11,000円 7,700円
2年 5,500円 3,850円
3年 3年間 33,000円 11,550円
4年 22,000円 7,700円
5年 11,000円 3,850円
6年 3年間 33,000円 11,550円
7年 22,000円 7,700円
8年 11,000円 3,850円
9年以降 3年ごと 11,000円 3,850円

(参考:NTT西日本公式サイト 『光もっと2割(料金サービス)対象サービスの月額利用料・解約金等について』より)

NTT西日本のフレッツ光では、契約から2年後に初めて更新月があり、その後は3年ごとに更新月が訪れるという仕組みになっています。

2-5.NURO光の違約金

NURO光は関東・東海・関西エリアを中心に対応しているサービスで、「下りの回線速度が最大2Gbp」という超高速通信が大きな特徴となっています。

基本的には他の業者と同様2年の継続契約で、契約満了月の翌月までに解約しなければ違約金が発生します。

プラン名 違約金 自動契約更新
戸建て NURO光 G2V 9,500円 2年ごと
NURO光 G2 なし なし
マンション NURO光 for マンション 9,500円 2年ごと

(参考:NURO光公式サイト 『料金 』より)

退会月の月額料金に関しては、日割り対応はしてもらえません。

また、工事費用の残債も一緒に支払う必要があるので注意です。

3.主要プロバイダの違約金

違約金が発生

次からは、プロバイダの違約金について確認していきます。

回線とプロバイダをそれぞれ契約している方のみが対象です。

回線業者名 回線のみorプロバイダと一体型
ドコモ光 一体型
auひかり 一体型
ソフトバンク光 一体型
NURO光 一体型
フレッツ光(NTT東日本) 基本的に回線のみ
フレッツ光(NTT西日本) 基本的に回線のみ

光回線とプロバイダが一緒になっているプランだと、違約金を支払うのは1カ所だけで済みます。

一体型以外のパターンでは、違約金を回線業者とプロバイダの2カ所に支払わなければなりません。

本記事で紹介している会社の中では、フレッツ光はNTTが提供する回線サービスであるため、別にプロバイダとも契約する必要があります。

そのため、違約金も両方にかかるというシステムになっています。

今回紹介するプロバイダは以下の5社です。

プロバイダ名 違約金 自動更新契約
OCN 5,000円~14,500円 あり(2年ごと)
So-net 3,000円 あり(2年ごと)
Yahoo!BB 5,000円~8,000円 あり(2年ごと)
BIGLOBE 5,000円 なし
ぷらら なし なし

次から5社の違約金について詳しく解説していきます。

3-1.OCN の違約金

OCNは2年間使い続けることで、「2年割」という月額使用料が安くなるキャンペーンを受けることが可能です。

契約更新月は契約更新満了月・翌月・翌々月で、この期間以外に解約をすると違約金が発生するシステムになります。

住居タイプ 違約金 自動更新契約
戸建て 5,000円(2年割の場合+9,500円) あり(2年ごと)
マンション 5,000円(2年割の場合+1,500円) あり(2年ごと)

(参考:OCN公式サイト 『OCN 光 「フレッツ」』より

3-2.So-netの違約金

So-netは「長割」というキャンペーンを2年間使い続ける代わりに、月額使用料が毎月200円安くなるシステムです。

プラン名 違約金 自動契約更新
So-net 光 with フレッツ S 0円 なし
So-net 長割 for フレッツ 3,000円 あり(2年ごと)

(参考:So-net公式サイト『So-net 長割 for フレッツ』より)

契約満了の翌月が契約更新月で、それ以外の期間で解約すると、3,000円支払わなければなりません。

3-3.Yahoo!BBの違約金

Yahoo!BBは「Yahoo!」が提供するプロバイダサービスです。

Yahoo!BBも他のサービス同様2年ごとに契約が自動更新されます。

サービス名 違約金 自動契約更新
Yahoo! BB 光 with フレッツ

5,000円(スタンダード)8,000円(プレミアム)

あり(2年ごと)

(参考:ソフトバンク公式サイト『Yahoo! BB 光 with フレッツNTT東日本エリアの料金』より)

無料で解約をするなら、契約満了月(24ヵ月目)に解約をしなければ違約金がかかります。

他のサービスより更新月の期間が短い傾向になるので注意しましょう。

3-4.BIGLOBEの違約金

プロバイダの中では老舗に分類される業者です。

最低2年以上利用すれば、それ以降は違約金が発生しないシステムになっています。

サービス名 違約金 自動契約更新
BIGLOBE 5,000円 なし(最低利用2年間)

(参考:BIGLOBE公式サイト『フレッツ光』より)

自動契約更新がないため、更新月がありません。

ただし、利用期間が2年未満で解約してしまうと、5,000円の違約金が発生することになるので注意が必要です。

3-5.ぷららの違約金

ぷららはNTTぷららが提供しているサービスで、縛りが一切ないため自由に解約できます。

さらに、月額料金も一律でわかりやすいです。

サービス名 違約金 自動契約更新
ぷらら なし なし

(参考:ぷらら公式サイト『良くあるご質問 l フレッツ光』より)

基本的に違約金が発生しないぷららですが、「にねん割」などのキャンペーンで割引きを受けていた場合は違約金が発生することもあります。

4.業者が違約金を負担するキャンペーンを使ってよりお得に

嬉しい

違約金のせいで、他社への乗り換えを断念しようとしている方に朗報です。

今現在、光回線を扱っている多くの業者が他社からの乗り換えで発生する違約金を負担するキャンペーンを実施しています。

今回は、ご紹介する回線業者は以下の3つです。

  1. auひかり
  2. ソフトバンク光
  3. NURO光

それぞれの回線会社の違約金負担キャンペーンについて詳しく解説します。

auひかりのキャンペーン

au NEXT

auひかりで違約金負担のキャンペーンを利用したい場合は、auひかりの代理店である「株式会社NEXT」を利用するといいでしょう。

フレッツ光等からauひかりに乗り換えると、まずauひかり(公式)が解約違約金を最大3万円まで負担してくれます。さらに一定期間継続の約束でさらに最大で7,500円が割引に。

次に代理店のキャンペーンを利用すれば、最大で45,000円がキャッシュバックされます。

ソフトバンク光のキャンペーン

ソフトバンク アウンカンパニー

ソフトバンク光では、他社から乗り換えると違約金・撤去工事費を最大で10万円まで負担します。(あんしん乗り換えキャンペーン

また、ソフトバンク光の代理店である「株式会社アウンカンパニー」で契約すると、最大で33,000円のキャッシュバックも。

しかも最短だと2ヵ月で振り込まれるため、スピーディーにキャッシュバックを受け取ることができます。

代理店のキャッシュバックには、オプション加入等の条件はありません。

NURO光のキャンペーン

NURO キャッシュバック

NURO光は違約金負担のキャンペーンはないものの、最大で45,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しています。

また、NURO光に乗り換えをした際の基本工事費4万円も実質無料です。

オプションの申し込みも必要ありません。

5.違約金負担キャンペーンで注意したいポイント

注意するポイント

次に、違約金負担キャンペーンで注意したい2つのポイントについて紹介します。

  1. 目先のキャッシュバック特典にとらわれない
  2. 工事費用の負担があるか確認する

以上の2つが注意したいポイントです。

では1つずつ詳しく解説していきます。

注意点1.キャッシュバックの金額だけで判断しない

1つ目の注意点は、「キャッシュバックの金額だけで判断しないこと」です。

キャッシュバックキャンペーンは、確かに魅力的であるものの、このキャンペーンだけを理由に光回線を申し込むのは避けましょう。

主要な光回線のスペックはあまり大差がなく、重要なのは「どれだけ利用料金を下げられるか」という点です。

そのため、選択する時に重視したいのは、

  1. スマホ割が適用されるか
  2. キャッシュバックの額と受け取れる条件

の2つです。

現在、キャッシュバックキャンペーンは多くの業者が行っています。

したがって、キャッシュバックされる金額だけでなく、スマホ割りや受け取れる条件も加味しながら、利用する光回線を選択しましょう。

注意点2.工事費用の負担があるか確認する

2つ目の注意点は「工事費用の負担があるかを確認すること」です。

つまり、キャンペーンの内訳に「工事費用」が含まれているかをチェックします。

なぜなら、元のサービスを解約すると違約金の他に未払い分の工事費用が発生することがほとんどだからです。

実際に契約していた年数にもよりますが、早く解約するほど工事費用が高額になる傾向があります。

キャンペーンを利用する際は、しっかり工事費用まで負担してくれるかまで確認しておきましょう。

6.料金・回線速度はプロバイダの乗り換えで改善することも

改善ポイント

もし、フレッツ光などを利用している場合に、回線速度に不満を持っているなら、プロバイダの乗り換えで改善できるかもしれません。(ただし、一体型のプランはプロバイダの変更ができないため注意)

ちなみにドコモ光には、一体型だけでなく、プロバイダとの契約が必要な単独タイプがあり、このタイプであればプロバイダの変更が可能です。

プロバイダのみを変更することで、得られるメリットは以下のとおりです。

  1. 回線速度が速くなることがある
  2. 安価なプロバイダにすることで、通信費の節約になる
  3. ものによっては新規加入特典がある

プロバイダを変更することで、まず回線速度が速くなる可能性があります。

特にサービスの質が悪かったり、周辺に契約者が多かったりするならば、プロバイダの変更は非常に効果的です。

利用料金に関しても、フレッツ光やドコモ光などはプロバイダによって月々の利用料金が異なるため、安価なプロバイダに乗り換えれば毎月の通信費を節約することができます。

最近はキャッシュバック特典を受け取れる業者も増えてきています。

各社の特典を比べてお得なところに加入するといいでしょう。

そもそもプロバイダと回線業者両方を変更すると、高額な違約金と工事費用を請求されるケースが多いです。

しかし、プロバイダのみの変更なら工事費用はかかりませんし、プロバイダの違約金のみを支払うだけですみます。

もし、あまりお金をかけずにインターネット環境をよりよいものにしたいなら、プロバイダのみを変更するという方法もあるということを覚えておいてください。

まとめ

本記事では、光回線の乗り換えや解約で発生する違約金について解説してきました。

基本的に光回線で違約金が発生するのは、「契約更新月」という一定期間内に解約をしなかったときです。

違約金の金額は業者によってさまざまですので、ぜひもう一度自分の加入している業者の違約金を確認してみてくださいね。

また、最近は違約金を負担するキャンペーンを実施している業者が多く見られます。

非常に魅力的なキャンペーンであることに間違いはないですが、目先の特典にとらわれないよう注意が必要です。