3DSで遊んでいるときに「もっと大画面で楽しみたい」と思うことがあるでしょう。そういう場合、テレビに出力できたら嬉しいですよね。
じつは3DSをテレビに出力することは可能ですが、非公式の方法なのでおすすめはできません。
この記事では、3DSをテレビに出力する方法と、必要な周辺機器や手順をご紹介します。
また、テレビに出力するにあたり、どういった注意点があるのかもあわせて確認しておきましょう。
3DSをテレビに出力することで、今までよりも快適に3DSでゲームを楽しむことができる一方、リスクも伴うことを把握できますよ。
目次
そもそも3DSはテレビに出力できる?

任天堂から発売されている携帯型ゲーム機のニンテンドー3DSは、外部ディスプレイ出力の端子がありません。
なぜなら、持ち歩いて遊ぶことを想定したゲーム機器のため、テレビやパソコンに繋ぐ設計になっていないからです。
本来、スマートフォンやタブレットであれば、Chromecast(クロームキャスト)のようなデバイスを使うことでテレビでも視聴することができるようになりますが、3DSの場合は出力ができません。
しかし、3DS本体を改造することで、テレビでゲームを楽しむことができるようになります。
なお、改造はデメリットが多いので、本当に改造が必要なのかを考えましょう。
改造する場合は、自己責任となることをしっかり把握しておくべきです。
3DSをテレビ画面に出力する方法

それでは、実際にテレビ画面に出力する改造方法をご紹介します。
3DSを改造する方法は下記の2とおりです。
- キャプチャーデバイスを内蔵させる
- 3DSに改造プログラム入れる
また、3DSを改造するにあたっての注意点として、本来の使用用途ではなくなるため、データの破損や故障の原因にもなります。
3DSの改造は、あくまで自己責任でおこないましょう。
次に具体的な3DSの改造方法について解説していきます。
キャプチャーデバイス
キャプチャーデバイスとは、ゲーム機やカメラなどの映像や音声信号をパソコンに出力するための機器のことです。
そのキャプチャーデバイスのなかで使用する機器が、「偽トロキャプチャー」と呼ばれるものです。
偽トロキャプチャーを内蔵できるように3DSを改造することで、パソコンを経由してテレビでもゲームを楽しめるようになります。
この方法は画質もよいのでおすすめではありますが、2018年に不正競争防止法の改正があり、偽トロキャプチャーの販売が違法になってしまいました。そのため、現在は改造の対応をしてくれる業者がありません。
自分で改造するか、改造済みの3DSをオークションなどで購入するしかないでしょう。
改造プログラム
次に、3DSに改造プログラムを入れてワイヤレスで繋ぐ方法についてご紹介します。
改造プログラムとは、3DS内の起動環境を変更するプログラムのことです。
その改造プログラムのなかで使用するのはCFWになります。
CFWとは、Custom Firm Wareの略で、通常の3DSに搭載されているプログラムを書き換えることができる改造方法です。
この方法は画質が悪く、タイムラグが生じることもあるのであまりおすすめはできません。
3DSをテレビ画面に出力する手順

それでは実際に、テレビに画面出力をするための改造方法についてご紹介していきます。
3DS本体や、内蔵されているプログラムの改造をおこなうので少し複雑に感じますが、本体の故障やデータの破損を防ぐためにも間違いないように進めていきましょう。
キャプチャーデバイスを使う場合、改造プログラムを使う場合に分けて、手順を見ていきましょう。
キャプチャーデバイスを使用する場合
キャプチャーデバイスを使用して3DSをテレビ画面に出力する場合は、3DS本体を改造する必要があります。
まずは下記の周辺機器を用意しましょう。
- 偽トロキャプチャー
- 3DSをパソコンに繋ぐためのUSBケーブル
- パソコンとテレビを繋ぐためのHTMIケーブル
次に、実際の3DSの改造手順についてご紹介します。
- 3DSを分解・電子工作と加工
- キャプチャーデバイスを3DS内部に取り付け
- パソコンに専用ソフトをインストール
- 3DSとパソコンを接続
- パソコンとテレビを接続
上記の手順で3DS本体の改造をおこなうことで、3DSの画面をテレビに出力することができるようになります。
キャプチャーデバイスを取り付ける際に3DS本体の分解や電子工作が必要となるため、専門知識が必要になります。
そのため、自分で改造することが難しい場合は、ヤフオクやモバオクなどのオークションサイトで改造済みの3DSを購入することを検討してみてもよいでしょう。
改造プログラムの場合
次に改造プログラムを使用して3DSをテレビ画面に出力する方法についてご紹介します。
3DS本体の改造をおこなうキャプチャーデバイスと違い、改造プログラムの場合は3DS本体の起動環境のプログラムを書き換える手順が必要になります。
具体的な方法は、3DS本体のバージョンによって変わってきますが、大まかな手順としては下記になります。
- 改造プログラム(CFW)をインストール
- 3DS本体でアカウント停止対策
- CFWを導入
- 3DS本体の起動環境プログラムを書き換え
- パソコンとテレビを接続
改造プログラムで3DSをテレビ画面出力する方法のメリットは、安価にできることです。
詳細の手順はかなり複雑になるため、専門的な知識がない人には困難でしょう。3DS本体を改造するのと同様もしくはそれ以上に複雑になります。
プログラムを書き換える際に、手順に誤りのないよう気をつけましょう。
テレビ以外に出力できるデバイス

3DSをテレビ以外に出力できるデバイスについてもご紹介します。
上記でもご紹介した、「キャプチャーデバイス」を3DSに内蔵することでパソコンに画面を出力することが可能です。
テレビに画面出力する手順がなくなるので、配線が煩わしい場合や面倒な場合はパソコンで楽しむのもよいでしょう。
なお、3DSの画面をスマートフォンに映すことや、iPadなどのタブレットへ出力することはできませんのでご注意ください。
3DSをテレビ出力する際の注意点

3DSをテレビ画面に出力するには、いずれも改造が必要になるとご紹介しました。
そこで、テレビ画面に出力する際の改造をおこなうにあたり、注意点も併せてご紹介します。
- 公式のサポートが受けられなくなることがある
- テレビ出力するにはパソコンが必要
- テレビ出力すると画質が悪くなる
いずれも出力する場合や、故障した際の大きなデメリットとなります。
3DSを改造する前に、一度検討してから本当に改造するか決めましょう。
公式のサポートが受けられなくなることがある
3DSを改造すると、保証や修理などの公式サポートが受けられなくなることがあります。
なぜなら、本体の改造やプログラムの書き換えを行うため、正式な使用用途では無くなってしまうからです。
もし改造に失敗したとしても、修理を任天堂へ依頼できない恐れがあるので、改造する際は自己責任でおこなうことを忘れないようにしましょう。
テレビ出力するにはパソコンが必要
今回ご紹介した改造方法でテレビ出力する際は、必ずパソコンを経由してテレビ出力をおこないます。
そのため、パソコンを持っていない場合は、3DS本体を改造したとしてもテレビに出力ができません。
また、改造した3DSを購入する場合でも、同様にパソコンが必要になることは把握しておきましょう。
テレビ出力すると画質が悪くなる
元々、3DSはテレビよりも画像サイズが小さいため、画面の大きいテレビに出力すると引き伸ばされて画質が悪くなってしまいます。
そのため、高画質でゲームを楽しみたい人には少し不向きと言える遊び方になるでしょう。
高画質で遊びたいときは、3DSのまま遊ぶのがおすすめです。
3DSをテレビ出力するのは自己責任と理解しよう!

3DSをテレビに出力する方法は、キャプチャーデバイスを3DS本体に内蔵することや、改造プログラムを使うことが挙げられます。
このように、3DSをテレビに出力するには改造が必要になるので、故障やデータの破損には注意が必要です。
自分でできる自信がない場合は、すでに改造してある3DSを第三者から購入したり譲ってもらったりすることを検討しましょう。
いずれにしても、公式のサポートが受けられなくなる恐れがあるので、改造する際や改造済みの3DSを購入する際は自己責任となることを把握しておいてください。