povoとは?特徴からメリット・デメリットまでを分かりやすく解説

povoとは?特徴からメリット・デメリットまでを分かりやすく解説

povoとはどんなサービスなのか知りたい、povoのメリットやデメリットを分かりやすく説明してほしい、という人も多いのではないでしょうか。

povoは、基本料金0円で必要なオプション料金のみで利用できる、auの新料金プランです。

本記事では、povoの特徴はもちろん、povoのメリットやデメリット、注意点、他社からの乗り換え方法などをご紹介しています。

本記事を最後までお読みいただければ、povoとは何なのか、自分に合うプランだとどれくらいの料金になるか、実際にpovoを使うとお得なのかがご理解いただけます。

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povoとは何?povoの特徴を徹底解説

povoとは何?povoの特徴を徹底解説

出典:povo

povoとは、2021年1月にKDDIが発表したスマートフォン向けの新しい料金プランです。

2020年末に発表されたdocomoのahamoや、SoftBankのSoftBank on LINE(LINEMO)に対抗するためのプランで、オンラインでの申込みやサポートに制限されることや、安価な料金で利用できる点など、類似点が多く見つかります。

povoの特徴として、基本料金が0円で、トッピングにより必要なサービスを自分で追加していけることなどがあげられます。契約期間に縛りもなく、eSIM対応になったので、機種変更をお考えの人やお持ちの携帯をそのまま使いたい人にとっても便利です。

povoのトッピングオプション一覧

povoのトッピングオプション一覧

povoの特徴は、基本料金0円で、ご自身の利用用途に合わせたトッピングをくわえていけることです。こちらでは、povoのトッピングオプションを解説していきますので、ご自身のプランづくりの参考にしてください。

主に、トッピングオプションは下記の5つです。

  • povoのデータトッピング
  • 24時間データ使い放題
  • かけ放題トッピング
  • コンテンツトッピング
  • サポートトッピング

それぞれの特徴や料金を解説していきます。

povoのデータトッピング

povoのデータトッピングは、データ容量1Gから150GBまでの5プランから選べます。月額での契約となっておらず、それぞれ利用期間が定められていることがポイントです。

データ容量や利用期間、料金をまとめましたので参考にしてください。

(税込)

データ容量

利用期間

利用料金

1GB

7日

390円

3GB

30日

990円

20GB

30日

2,700円

60GB

90日

6,490円

150GB

180日

12,980円

出典:データトッピング|povo

注意点として、以下の2つがあげられます。

  • データ容量は持ち越しができず、期間内でのみ利用可能となる
  • ネットワーク混雑時や動画やクラウドゲームなどの利用時には、通信速度制限が適用される場合がある

とくにデータ容量の大きいトッピングは、期間内に使い切れるかをしっかり確認したうえで申込むとよいでしょう。

24時間データ使い放題

povoには、ahamoやLINEMOには用意されていないデータが使い放題のプランがあります。データ使い放題プランの詳細はこちらです。

(税込)

データ容量

利用期間

利用料金

データ使い放題

24時間

330円

出典:データトッピング|povo

外出先などで利用量が一時的に増えてしまう場合など、特定日のみ安価で追加できるのはとても便利です。

かけ放題トッピング

povoでは、通話に関して2種類のトッピングが用意されています。どちらも通話かけ放題のプランで、利用しない場合の通話料金は30秒22円(税込)です。

通話トッピングについては月額での料金となっていることは覚えておきましょう。

(税込)

トッピング名

月額料金

5分以内通話かけ放題

550円

通話かけ放題

1,650円

出典:通話トッピング|povo

通話かけ放題もトッピングのオプションです。LINEなどの無料通話サービスをメインで使用し、電話の利用が少ない人は、無理に申し込む必要はありません。

コンテンツトッピング

コンテンツトッピングとは、提携しているサービスを一定期間、定額で利用できるトッピングです。提携しているサービス、利用期間、料金はこちらです。

(税込)

コンテンツトッピング名

利用期間

利用料金

DAZN 使い放題パック

7日

760円

smash. 使い放題パック

1日(24時間)

220円

出典:コンテンツトッピング|povo

DAZNは、インターネット経由で、サッカー、野球、格闘技などのスポーツコンテンツを配信しているサービスです。

smash.は、音楽やドラマ、バラエティなどの映像作品を配信するサービスです。

どちらも、月単位の契約ではなく、ちょっとお試しできるのがよいところです。

サポートトッピング

サポートトッピングでは、2022年5月現在1つのオプションが選択可能です。

(税込)

サポートトッピング名

月額利用料金

スマホ故障サポート

830円

出典:サポートトッピング|povo

スマホ故障サポートとは、登録しているスマートフォンの故障や破損等のトラブル(紛失・盗難は対象外)の際、申し出の翌日に交換用の端末を届けるトッピングサービスです。

端末交換は年2回までであることや、端末交換の開始時期にも制限がありますので、事前に公式ホームページなどで詳細を確認することをおすすめします。

povoの8つのメリット

povoの8つのメリット

povoの特徴である、トッピングオプションについてはご理解いただけたのではないでしょうか。

こちらでは、povoのメリットをご紹介していきます。

メリットは主に8つあげられます。

  • シンプルで安い料金プラン
  • 無駄が省けるトッピング機能
  • 各種手数料が無料
  • 豊富な対応端末
  • 安定した回線
  • eSimが利用可能
  • テザリングが無料
  • キャリアメールの引き継ぎ可能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シンプルで安い料金プラン

povoのメリット1つ目は、シンプルで安い料金プランです。

前述のとおり、基本料金は0円で、必要なサービスだけ追加できるのが特徴です。

トッピングを使用しない場合でも、国内通話は30秒で22円(税込)、国内SMS送信は3.3円(税込)など、無理してトッピングを追加する必要もありません。

無駄が省けるトッピング機能

povoのメリット2つ目は、無駄が省けるトッピング機能があることです。

データ通信量や通話量に応じて、必要な期間、必要な分だけを選べるのは他社サービスになく、povoならではのメリットです。

各種手数料が無料

povoのメリット3つ目は、各種手続きにおいて手数料が無料であることです。

povoでは契約期間の縛りがありませんので、解約金やMNP転出手数料が無料となります。また、オンラインのみでの対応となる反面、契約時の事務手数料もかからないことはぜひ覚えておきましょう。

豊富な対応端末

povoのメリット4つ目は、豊富な対応端末があることです。

povoは、端末とのセット販売はなく、SIMカードのみの契約となります。キャリアの端末に縛られず、SIMカード、もしくはeSIMカードさえ対応していれば使用可能です。

事前に利用予定の端末が対応しているかは、公式サイトで必ず確認しておきましょう。

安定した回線

povoのメリット5つ目は、安定した回線を利用できることです。

格安SIM事業者はMVNOといい、大手キャリア(MNO)から回線を借りているため比較的不安定な回線となります。対して、povoは大手キャリアであるauの回線を使用しているため、広域なエリアで安定した回線での高速通信が可能です。

eSIMが利用可能

povoのメリット6つ目は、eSIMが利用できることです。

eSIMとは、SIMカード無しで回線を使うことができる機能です。他社でSIMカードを契約している場合にも、eSIMを使って別回線が使えるので、プライベート・仕事で使い分けもできるのは大きなメリットです。

テザリングが無料

povoのメリット7つ目は、テザリングを無料で利用できることです。

追加で申し込む必要はなく、契約しているデータトッピングの容量に応じてテザリングが利用可能です。

データ使い放題24時間のトッピングを利用している場合も、利用期間に限り使い放題でテザリングができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

キャリアメールの引き継ぎ可能

povoのメリット8つ目は、キャリアメールを引き継いで使用できることです。

キャリアはauに限りますが、@ezweb.ne.jpと@au.comのアドレスであればそのまま使えます。ただし、povo2.0へ変更後の31日以内にオンラインで申し込む必要があります。

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povoの7つのデメリット・注意点

povoの7つのデメリット・注意点

povoの利用も当然メリットだけではありません。こちらでは、povoのデメリットや注意点をご案内します。

主な7つのデメリットは、下記のとおりです。

  • 申し込み・サポートはオンラインのみ
  • セット割引がない
  • 国際ローミングなど非対応サービスがある
  • 支払方法はクレジットカード払いのみ
  • データの繰り越しができない
  • 端末の購入ができない
  • 180日以上トッピングしないと契約解除になる

それぞれ見ていきましょう。

申し込み・サポートはオンラインのみ

povoのデメリット1つ目は、申込みやサポートがオンラインのみであることです。

povoのさまざまなサービスは、実店舗を持たないことで安価なサービス提供が可能になっています。他社の類似サービス「ahamo」「LINEMO」と同様に、povo契約・サポートはオンラインのみとなることを頭に入れておきましょう。

セット割引がない

povoのデメリット2つ目は、セット割引がないことです。

auのプランでは、家族にauユーザーがいる場合、最大で1,100円の割引が適用になります。ただし、povoの場合は家族割の対象となりません

auユーザーは現状の割引がどの程度適用されているのかをきちんと把握したうえで、乗り換えを検討しましょう。

国際ローミングなど非対応サービスがある

povoのデメリット3つ目は、国際ローミングや留守番電話などの非対応サービスがあることです。

国際ローミングについては、公式サイトによると提供予定となっているものの、2022年5月時点で未提供となっています。

支払方法はクレジットカード払いのみ

povoのデメリット4つ目は、支払い方法がクレジットカード払いのみであることです。

povoでは、口座引落での支払いを受け付けておりません。もし、クレジットカードをもっていない人であれば、事前に用意する必要がありますので、注意しましょう。

データの繰り越しができない

povoのデメリット5つ目は、データの繰り越しができないことです。

povoのプランでは、利用期間がまちまちで、1日、7日、30日などが存在します。ただし、どのプランにおいても、使いきれなかった場合に繰り越すことができませんので、無駄のない契約をしておく必要があります。

端末の購入ができない

povoのデメリット6つ目は、端末の購入ができないことです。

povoでのお申し込みは回線のみとなり、端末とセットで購入はできません。契約と同時に端末の機種変更をお考えの人は、別で端末の購入が必要です。

180日以上トッピングしないと契約解除になる

povoのデメリット7つ目は、180日以上トッピングをしないと契約解除になることです。

つまり、基本料金0円のまま180日以上の利用ができないということになります。せっかくのプラン変更も意味がなくなってしまいますので、必ず必要なトッピングの購入をし、KDDIの規約を確認したうえでの使用をおすすめします。

povoとauや他社のサービスを比較

povoとauや他社のサービスを比較

ここまでで、povoのトッピングオプションやメリット・デメリットについて見てきました。こちらでは、他のサービスとpovoを比較していくことで、povoならではの特徴を見つけていきます。

以下のプランと比較をします。

  • auの使い放題Max 5G
  • auのピタットプラン 5G
  • ahamo
  • LINEMOのミニプラン
  • LINEMOのスマホプラン

項目として、使用料金、データ量、テザリングなどの機能に着目していきます。
それぞれ参考にしてください。

auのプランと比較

こちらでは、auの2プランと比較していきます。

(税込)

項目

povo

au 使い放題MAX 5G

ピタットプラン 5G

料金

・基本料金0円

・1GB330円/7日間

・3GB990円/30日間・20GB2,700円/30日間、など

7,238円/月

※データ量3GB以下の場合、5,588円/月

・1GBまで3,465円/月

・1~4GBで5,115円/月

・4~7GBで6,765円/月

データ容量

1~150GB、無制限から選択

無制限

7GBまで

かけ放題プラン

(5分以内)

550円/月

880円/月

かけ放題プラン

(制限なし)

1,650円/月

1,980円/月

通話料金

30秒22円

テザリング

無料

(トッピングの上限まで)

無料

(30GBまで)

無料
(プランの上限まで)

申込み・サポート

オンラインのみ

実店舗・オンライン

出典:使い放題MAX 5G|auピタットプラン5G|auテザリングオプション|au

povoはauのプランよりも非常にコストパフォーマンスが高いことが分かりました。

実際に、povoで3GBのトッピングを申込むと990円(税込)ですが、auだと使い放題MAXで3GB以下でも5,588円(税込)、ピタットプラン(1~4GB)でも5,115円(税込)となります。同じデータ量で、月に4,000円以上もの差が生じるのです。

また、通話かけ放題でもpovoのほうが安いので、auと比較するとpovoはとてもお得です。

他社オンライン専用プランサービスと比較

こちらでは、他社オンライン専用プランahamoとLINEMOと比較していきます。

(税込)

項目

povo

ahamo

LINEMO

ミニプラン

スマホプラン

使用料金

・基本料金0円

・1GB330円//7日間

・3GB990円/30日間・20GB2,700円/30日間、など

2,970円/月

900円/月

2,480円/月

データ容量

1~150GB、無制限から選択

20GB

3GB

20GB

かけ放題プラン

(5分以内)

550円/月

無料

550円/月
※契約後1年無料

かけ放題プラン

(制限なし)

1,650円/月

1,100円/月

1,650円/月

※契約後1年1,100円/月

通話料金

30秒22円

eSIM

対応

海外ローミング

非対応

20GBまで無料

無料

※通話料は別途発生します。

申込み・サポート

オンラインのみ

出典:料金|ahamo選べる2つの料金プラン|LINEMO世界対応ケータイ|LINEMO

povoはahamoとLINEMOと比較すると、ahamoよりは少し安く、LINEMOよりは少し高くなる可能性があることが分かりました。実際、20GBのデータ量だとpovoは2,700円(税込)ですが、LINEMOは2,480円(税込)です。

しかし、3GBまでの少量のプランだとpovoが一番お得です。

また、トッピングを自由に選べるのは、他社にはないpovoならではの魅力と言えるでしょう。

povoへ乗り換える方法

povoへ乗り換える方法

こちらでは、povoを申し込みたい人に向けて、povoのサービスを開始するための手順をお伝えしていきます。povoの手順は下記の2通りでやり方が異なるので、ご自身が当てはまるほうを参考に進めてください。

  • auユーザーの人で、auからpovoへ乗り換える人
  • au以外のユーザーで、他社からpovoへ乗り換える人

それぞれ見ていきましょう。

auからpovoへ乗り換える方法

auユーザーの人がpovoのサービスを開始するには、プラン変更での申し込みとなります。

auからの乗り換えの場合は、eSIMでの申込みはできませんが、使っているSIMカードをそのまま使えます。

下記の手順で乗り換えましょう。

  1. povo対応機種・端末一覧で、使用予定の端末が利用可能か調べる
  2. povoの公式サイトから申し込む
  3. 申し込み完了後、すぐに利用開始できる

auからの乗り換えでは、SIMカードの差し替えを含めた初期設定は不要です。

他社からpovoへ乗り換える方法

他社からpovoへ乗り換える方法は、auからのプラン変更に比べて手間がかかります。eSIMを利用しない場合は、SIMカードの到着まで利用開始ができないので、早めの申込みが必要です。

下記の手順で他社から乗り換えましょう。

  1. povo対応機種・端末一覧で、使用予定の端末が利用可能か調べる
  2. 現契約のMNP予約番号を取得し、SIMロックを解除する
  3. povoの公式サイトから申し込み
  4. SIMカードを受け取る(eSIMを利用しない場合)
  5. MNP予約番号で、回線の切り替え設定をおこなう
  6. 回線切り替えが完了したら、SIMカードを差し替える
  7. インターネットに繋ぐため、APN設定をする
  8. 利用を開始する

他社回線からの切り替えになるので、回線の切り替えやインターネットの設定が必要です。大まかな流れを掴んだら、分からない箇所はマニュアルと一緒に進めましょう。

povoとはプランの無駄を省けるauの画期的なプラン

povoとはプランの無駄を省けるauの画期的なプラン

auの新料金プランpovoについて紹介しました。povoについての内容をまとめます。

povoはauのオンライン専用のプランで、基本料金なしでオプションをトッピングしていくという珍しい料金設定です。

自分好みのプランを作れるので、無駄がないのが大きな特徴となります。

ただし、セット割引がなかったりデータ繰り越しがなかったりするので注意が必要です。他社のプランと比較したうえで、povoが自分に合うかを見極めてください。

とくにauユーザーはpovoへ乗り換えると大幅に通信費を節約できるうえ、手続きも簡単なので、前向きに乗り換えを検討してみましょう。

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