中学生に持たせるスマホの選び方は?おすすめスマホを3つ紹介

中学生に持たせるスマホの選び方は?おすすめスマホを3つ紹介

子供が中学生になりスマートフォンを欲しいと言われても、「勉強に支障が出ないか」「トラブルに巻き込まれないか」と不安になる人も多いのではないでしょうか。

確かに中学生にスマートフォンを持たせるデメリットはありますが、スマートフォンはとても便利なツールなので適切な使い方ができるなら持たせるメリットの方が大きいです。

当記事では中学生がスマートフォンを持つメリットやデメリットのほか、中学生に持たせるスマートフォンの選び方、おすすめのスマートフォンについても紹介します。

最後まで読めば、中学生がスマートフォンを持つことで起こり得るさまざまなトラブルからお子さんを守ることができます。さらに親にとって精神的にも金銭的にも負担の少ないスマートフォンを選ぶことができますよ。

中学生のスマホ所持率は7割を超える

中学生のスマホ所持率は7割を超える

中学生になるとスマートフォンを持つようになる子供が多いことは理解していても、実際に所持している中学生がどれくらいの割合なのか気になるのではないでしょうか。

内閣府が発表した「令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果を確認すると、中学生で自分専用のスマートフォンを利用していると答えた人は84.3%にものぼります(注1)。

なお、過去の調査結果では平成30年は78.0%、令和元年は81.8%という数値でした。そのため、近年は中学生のスマートフォン所持率は7割を優に超えています(注1)。また、中学生が自分専用のスマートフォン所持している割合は年々高まっている傾向だということも分かりました。

中学生にスマホを持たせるメリット

中学生にスマホを持たせるメリット

親にとってもスマートフォンは生活に欠かせない便利なツールとなっていますから、子供が持ちたいと思う気持ちは理解できるでしょう。

しかし、親の立場からすると、子供がスマートフォンを持つことで親にとってもメリットがなければ、前向きに考えられないこともあるはずです。

そこで親の視点から見て中学生がスマートフォンを持つメリットを4つ紹介します。

  • 緊急時に連絡がとれる
  • 子供の居場所がわかる
  • 勉強に役立てられる
  • コミュニケーション力を培える

それぞれ順番に確認していきましょう。

緊急時に連絡が取れる

中学生にもなると友人と外出する機会も増えるので、スマートフォンを持たせていれば帰りが遅いときや急用で帰宅して欲しいときなど、緊急時にも連絡が取れるようになります。

不審者との遭遇や怪我など、お子さんの身に何かトラブルがあった際にも、連絡が来ればすぐに駆けられるので、対応もスムーズです。

子供の居場所を把握できる

GPS機能を搭載しているスマートフォンや位置情報が共有できるアプリを使えば、子供の居場所を確認することができます。

中学生だと習い事や部活動などで帰りが遅くなることもあるので、子供が連絡できない状況でも居場所が確認できればひとまず安心できるでしょう。

勉強に役立てることができる

勉強に役立つアプリも多いので、スマートフォンにダウンロードし活用すれば学力アップを期待できます。

プロの講師による授業の映像を閲覧できるものもあるので、予習や復習、塾の代わりとしても役立つでしょう。

また、スマートフォンではインターネットを使うとさまざまな情報を収集できるので、何かわからないことがあればすぐに検索するという癖を付けるのにも役立ちます。

コミュニケーション力が高まる

スマートフォンを持つとLINEやTwitter、インスタグラムなどを使う機会もあります。こういったSNSを活用することで、交友関係が広がり、コミュニケーション力も高まるでしょう。

さらに、ただコミュニケーションを取るだけでなく、相手への言葉遣いやSNSにおけるマナーを勉強するのにも役立ちます。

中学生にスマホを持たせるデメリット

中学生にスマホを持たせるデメリット

中学生にスマートフォンを持たせるメリットは多いとはいえ、デメリットについても気になるのではないでしょうか。

実際にスマートフォンは使い方を誤ると、以下のようなデメリットがあることも事実です。

  • スマホ依存に陥る
  • トラブルや犯罪に巻き込まれる
  • いじめの原因になる
  • 家族とのコミュニケーションが不足する
  • 利用料金が負担になる

しかし、こういったスマートフォン利用におけるリスクは、適切な使い方をすれば回避できるものでもあります。

デメリットばかりを気にかけてスマートフォンの購入を見送ることが得策とは限らないのです。

適切な対策をとるためにも、それぞれのデメリットについてしっかりと知っておきましょう。

スマホ依存に陥る

スマートフォンは非常に便利なツールであるため、24時間いつでも友人と連絡をとることができてしまいます。そのため、自己管理がうまくできずに友人からの連絡やSNSの内容が四六時中気になって仕方なくなることも考えられるでしょう。

こういった状況が続くと常にスマートフォンを手放せなくなるスマホ依存に陥ってしまいかねません。

大人でもスマホ依存になる人はいますが、大人に比べて精神的に未熟で自制心が弱い中学生はそのリスクがさらに高いです。

スマホ依存がお子さんへのへ与える影響や、依存しているかどうかを見分けるポイントなどを詳しく知りたい人は、こちらの記事をぜひご覧ください。

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スマホ依存による子供への悪影響とは?3つの予防策で子供を守ろう!

2020.9.19

SNSでトラブルや犯罪に巻き込まれる

スマートフォンを使う人の多くはSNSを利用していますが、近年はSNSを介したトラブルや犯罪も非常に増加しています。

たとえば「SNSで知り合った人に個人情報を流出させられた」というトラブルや、「直接会うことになった結果連れまわされた」などといった事件です。

なかには社会経験が乏しく騙されやすいと見越し、中学生だけを狙う悪質な犯罪者もいます。

このように、中学生が簡単に社会と接点を持てるSNSには、事件・事故に発展するリスクがあることも事実なのです。

友人間でいじめの原因になる

友人同士でスマートフォンを利用したSNSいじめ(ネットいじめ)がたびたび問題になることがあります。

SNSいじめとはTwitterやInstagram、LINEなどで悪口を投稿されることです。現実世界で行われるいじめと違い、本人や周囲の大人がなかなか気付きにくく、知らぬ間に大きな問題に発展しまう危険性があります。

たとえばLINEの場合、特定の友人間だけのグループを作れば、閉鎖的な環境のなかで特定の人物の悪口を書き連ねることができてしまうのです。

なお、SNSいじめが発端となり、現実世界でも無視や仲間外れといったいじめが始まってしまうケースもあります。

お子さんにこういったSNSいじめに関わらせてしまうリスクがあることは、スマートフォンを持たせるデメリットの一つと言えるでしょう。

家庭内でコミュニケーションが減少する

スマートフォンを持つと、子供が自室に閉じこもる時間が増えて家族間の会話が少なくなる場合があります。

なぜなら、24時間いつでも友人と連絡が取れたり、インターネットを利用することができるからです。コミュニケーションの機会が減ると、子供の些細な変化を見逃してしまうリスクもあります。

顔を話せて話す回数が減ることで、子供の表情や会話の内容から、疲れや悩みなどに気付ける機会が減ってしまうのです。

このように、スマートフォンが原因でコミュニケーションが減少し、子供が抱えているトラブルを察知するのが遅れてしまう危険性があるとも言えます。

利用料金が親の負担になる

中学生のスマートフォンを子供に持たせるとなれば、利用料金は親が負担する場合がほとんどでしょう。

スマートフォンの利用料金は安いものなら数千円ですが、毎月の塾代やお小遣いなどに加え、スマートフォン代も必要になると考えると経済的な負担が大きくなってしまうことも事実です。

親が安心できる中学生向けスマホの選び方

親が安心できる中学生向けスマホの選び方

中学生がスマートフォンを持つデメリットを紹介しましたが、いずれも適切なスマートフォン選びができれば大きな問題には発展しません。

スマートフォンのデメリットごとに選ぶべき端末の具体例をまとめました。

中学生がスマートフォンを持つデメリット

選ぶべき端末

利用料金が親の負担になる

  • 格安スマホ
  • 価格が安い機種

犯罪やトラブルに巻き込まれる

  • 制限および監視機能がある端末
  • 自撮り被害防止機能がある端末

ここからは表で記載したスマートフォンの詳細とおすすめの機種を紹介します。

格安スマホを選ぶ

中学生のスマートフォン利用料金をできるだけ安くするためには、格安スマホを選ぶとよいです。

なぜなら、格安SIMを利用したスマートフォンならば、月々の利用料金が1,000円台に抑えられる場合もあるからです。

ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアを利用すると、利用料金が毎月10,000円前後になってしまう人もいます。

そのため、利用料金を抑えるためには、格安スマホを選ぶことがおすすめです。

スマートフォンの機種としては、以下に紹介する「SHARP AQUOS sense5G」といった低価格な商品を選べば、さらに保護者の負担は少なくすみます。

SHARP AQUOS sense5G

出典:AQUOS sense5G|SHARP

2021年2月10日に発売された機種で、高速通信の5G通信に対応しています。

防水防塵・耐衝撃性能により壊れにくく、幅71mmの程よいサイズ感で中学生にも持ちやすいのが特徴です。

端末価格はスマートフォン事業者の割引を利用すれば1~2万円台で購入できます。

充実した機能にも関わらず非常にコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

監視や利用制限ができるスマホを選ぶ

中学生の子供がスマートフォンを安全かつ適切に使えるか不安なら、保護者が監視および利用制限できるスマートフォンを選ぶとよいです。

とくに、フィルタリングという有害サイトへのアクセスをブロックするサービスは中学生には必須と言えます。

実際に、青少年インターネット環境整備法の改正により、2018年2月1日以降、子供が使うスマートフォンにはにフィルタリングの適用が義務づけられているのです(注2)。

この義務化には、格安SIMや格安スマホの提供事業者も含まれています。

また、子供が使うスマートフォンを親が管理するための「ペアレンタルコントロール」という機能も利用すると安心ですよ。

ペアレンタルコントロールには、具体的には以下のような機能があります。

  • 有料アプリの購入やアプリ内での課金を防止できる
  • 子供がスマートフォンで利用した項目をレポートできる
  • スマートフォンの利用を時間帯で制限できる

監視および利用制限のあるスマートフォンを希望する人におすすめなのが「SamsungのGalaxy A21」です。

Galaxy A21

出典:Galaxy A21|Galaxy

Galaxy A21 は2020年10月に発売され、初めてスマートフォンを使う人にも便利な「かんたんモード」を搭載したシンプルで使いやすい端末です。

さらに、動作するアプリを制限できる「Galaxy Kids」という機能やスマートフォン本体をリモートで管理できる「Find My Mobile」という機能を利用できます。

このように、保護者にとって安心な機能が詰まっていて、子供に持たせるスマートフォンとしておすすめの機種です。

自撮り被害防止機能があるスマホを選ぶ

SNSを利用した犯罪からお子さんを守りたいなら、「自撮り被害防止機能」が利用できるスマートフォンを選びましょう。

自撮り被害防止機能とは裸や裸に近い服装など不適切な画像を本体およびクラウドサービスに保存できないようにする制限機能です。画像が不適切かの判断はAIが行います。

SNSで脅されて言われるがまま裸の写真を送ってしまうという被害が増加しているので、この機能があると保護者はより安心してお子さんにスマートフォンを持たせられますよ。

自画撮り防止機能を使いたい人におすすめなのがトーンモバイルのTONE e20です。

TONE e20

出典:TONE e20|トーンモバイル

TONE e20は2020年2月に発売された機種で、対応しているカメラアプリ「TONEカメラ」の自撮り被害防止機能が東京都青少年健全育成条例で推奨されています。
 
最大1300万画素のトリプルカメラや3900mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、中学生のお子さんも満足して利用できるでしょう。

中学生におすすめの格安スマホ5選

中学生におすすめの格安スマホ5選

中学生に持たせるならリーズナブルな利用料金で済む格安SIMを利用したスマートフォンがおすすめですが、格安SIMを提供している事業者は多数あり、どの会社にすべきか悩んでしまいますよね。

選ぶ事業者によって料金プランやセキュリティ対策などが異なるので、しっかり比較したうえで決めるとよいです。

ここでは中学生に持たせるおすすめの格安スマホの会社を5社に絞り紹介します。

トーンモバイル

トーンモバイル

出典:トーンモバイル公式サイト                                  

   (税込)

月額基本料金

1,100円(SIMのみの場合1,650円)

かけ放題オプション

月額1,045円

月間データ容量

無制限(動画視聴を除く)

出典:トーンモバイル公式サイト

トーンモバイルはドコモ回線を利用しており、税込1,100円(税込)からの料金でデータ通信は使い放題というコスパの良さが魅力です。

利用料金が安いだけでなく、以下のように子供を見守る機能も充実していますよ。

  • フィルタリング機能
  • AIによる自撮り被害防止機能
  • GPSでの現在地確認
  • アプリ制限
  • 利用時間制限

また、データ通信は使い放題ですが、動画視聴の場合はWiFi接続かチケットの購入が必要なので長時間の動画視聴を未然に防ぐことができます。

さらに端末代金と月々の利用料に応じてTポイントが貯まるのもお得です。トーンモバイルの契約をしたい人は以下のボタンから手続きをしてください。

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UQモバイル

UQモバイル

出典:UQモバイル公式サイト

(税込)

月額基本料金

1,628円~3,828円

かけ放題オプション

月額550円~1,870円

月間データ容量

3GB~25GB

出典:UQモバイル公式サイト

UQモバイルはauの回線を利用しています。

また、UQが提供する家庭向け電気サービス「UQでんき」とのセット割適用で月々の料金が990円(税込)になることが魅力的な格安スマホです。

セット割の適用外でも、「くりこしプランS」なら月額1,628円(税込)で月3GBまで高速通信を楽しめるので、非常にリーズナブルと言えます。

月間データ容量が増えるくりこしプランMやLにしても、余ったデータ容量は翌月にくりこせるので安心です。

また、UQモバイルでは以下のオプションを利用することができます。

  • あんしんフィルター(無料) 
  • 家族みまもりパック(月額418円)
  • みまもりサービス(月額220円)

ご家庭のスタイルに応じて最適なオプションを選択できますよ。

UQモバイルショップのみならず、auショップでも新規申込や各種変更手続きが可能なのでとても便利です。

UQモバイルの契約をしたい人は以下のボタンから手続きができます。

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ワイモバイル

ワイモバイル

出典:ワイモバイル公式サイト

(税込)

月額基本料金

2,178円~4,158円

かけ放題オプション

月額770円または1,870円

月間データ容量

3GB~25GB

出典:ワイモバイル公式サイト

ワイモバイルはソフトバンクの回線を利用しています。

また、家族割適用で月額料金が990円(税込)となるのが魅力の格安スマホです。

お子さん1人での契約だと2,178円(税込)とやや割高になります。そのため、家族の誰かがすでにワイモバイルを利用しているか、ワイモバイルの利用を検討している場合におすすめです。

基本の月間データ容量は3GB~となりますが、月額550円(税込)のデータ増量オプションに加入すれば以下のように高速通信可能なデータ量が増えます。

  • シンプルプランS 3GB→5GB
  • シンプルプランM 15GB→20GB
  • シンプルプランL 25GB→30GB

ちなみに2021年8月現在、キャンペーンによりデータ増量オプションが1年間無料で利用可能です。

ワイモバイルでは、無料のフィルタリングサービスのほか、以下のようにスマートフォン本体を紛失してしまった場合に備えたオプションもあります。

  • 紛失ケータイ捜索サービス
  • 遠隔初期化サービス

外出や習い事などでお子さんがスマートフォンを持ち歩く機会が多くなりそうなご家庭にも最適です。

ワイモバイルの契約をしたい人は以下のボタンをクリックしてください。

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楽天モバイル

楽天モバイル

出典:楽天モバイル公式サイト

(税込)

月額基本料金

0円~3,278円

かけ放題オプション

独自アプリ利用で0円

(国際通話かけ放題は980円)

月間データ容量

1GB~無制限

出典:楽天モバイル公式サイト

楽天モバイルは楽天が提供するメイン回線と、auが提供するパートナー回線を利用しています。また、月のデータ使用が1GBまでなら基本料金が0円で済むのが魅力的な格安スマホです。

料金は1GB、3GB、20GBと、使用したデータ量ごとに段階的に変動していく仕組みになります。

20GBを超えた場合でも3,278円(税込)で高速通信が無制限で利用できるので非常にお得ですよ。

さらに契約事務手数料が無料なうえ、製品購入や月々のお支払いに楽天ポイントが使えるのが特徴です。

「Rakuten Linkアプリ」を利用すると国内通話がかけ放題になるので、お子さんが通話を楽しみたい場合にもおすすめできます。

キャンペーンによりプラン料金が3ヵ月無料になるので、楽天モバイルを検討中の人は是非この機会を逃さず、以下のボタンから手続きをしてはいかがでしょうか。

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BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイル

出典:BIGLOBEモバイル公式サイト

(税込)

月額基本料金

1,078円~8,195円

かけ放題オプション

660~913円

月間データ容量

1GB~30GB

出典:BIGLOBEモバイル公式サイト

BIGLOBEモバイルはauおよびドコモの回線を利用しており、3GBまでのプランが1年の間、月額料金770円(税込)で利用できる格安スマホです。

また、同社が提供する自宅用光回線である「ビッグローブ光」または「BIGLOBE家族割適用時」には以下のようにさらにお得な料金で利用できます。

  • 1年目が最安550円(税込)
  • 2年目以降は最安858円(税込)

ビッグローブ光を利用している、または家族の誰かがBIGLOBEモバイルを利用しているのであれば、お子さんに持たせるスマートフォンの選択肢に入れるとよいでしょう。

また、BIGLOBEモバイルではさまざまな動画配信サービスや音楽配信サービスなどを通信量にカウントされずに楽しめるエンタメフリーオプションを提供しています。

月間の高速データ通信量を使い切ってしまっても、対象サービスは速度制限されません。

エンタメフリーオプションは月額308円(税込)ですが、最大6ヵ月無料で利用できます。

YouTubeやU-NEXT、LINE MUSIC、dマガジンなどのサービスを思う存分楽しみたいお子さまにぴったりです。

BIGLOBEモバイルを契約したい人は以下のボタンから手続きしてください。

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中学生の子供とスマホ使用ルールを決めよう

中学生の子供とスマホ使用ルールを決めよう

中学生が安全にスマートフォンを利用するためには親とのルールをしっかり決めることが大切です。

ただし、親が勝手に決めたルールを押し付けるのでは子供は納得できません。子供と一緒にルールを決めれば、スマートフォンの危険性を説明するよい機会にもなるでしょう。

なお、ルールを決める際にはルールを破った場合のペナルティも決めておくと、子供はよりルールを遵守する意識を高く持てるはずです。
 
ソフトバンクの公式サイトで掲載されている「親子でつくるスマホルールリスト」をもとに、中学生の子供と決めておくべきルールを紹介していきます。

  • スマートフォンを利用してもよい時間帯
  • スマートフォンを利用してはいけない場面
  • 見知らぬ人とはやりとりしない
  • 個人情報や写真をネット上に載せない
  • 誰かの悪口をSNSに載せない
  • 親に内緒で課金しない

それぞれ順番に確認していきましょう。

スマホを利用しても良い時間帯

スマートフォンを夜遅くまで利用していると睡眠不足になったり、長時間の利用はスマホ依存を招いたりするリスクがあります。

対策として、スマートフォンを利用できる時間を決めておきましょう。

たとえば20時までは利用してよいというルールにすれば睡眠時間もしっかり確保できるはずです。

スマートフォンを持たせたばかりの頃は、利用できる時間を厳しめに1日2時間程度にして、守れているなら少し時間を長くするといった工夫を行うとよいでしょう。

自室にいたら守れているか分からないという場合もあるでしょうから、利用してはいけない時間になったら親がスマートフォンを管理するというルールも取り決めておくのがおすすめです。

スマホを利用してはいけない場面

家族のコミュニケーション不足を防ぐ、思わぬ事故から子供を守るためにはスマートフォンを利用してはいけない場面もしっかり決めておくべきです。

具体的には食事中、徒歩または自転車で移動中はスマートフォンを触らせないようにしましょう。

これにより、家族との会話をする時間を確保でき、歩きスマホやながらスマホで事故に遭ったり誰かに怪我をさせたりするリスクも回避できます。

なお、公共交通機関や病院の待合などではマナーモードにして電話はしないというようにスマートフォン利用におけるマナーをしっかり教えておくことも大切です。

見知らぬ人とはやり取りをしない

犯罪者から子供を守るためには、見ず知らずの人とはネットおよびSNSでメッセージのやり取りをしないことが大切です。

大人であれば共通の趣味がきっかけでネット上のやり取りから友人になるケースもありますが、中学生には相手が怪しい人物か判断することも難しいでしょう。

「友達の友達」や「友達の先輩」といった相手も、できれば連絡先を交換しないよう伝えておくとよいですよ。

もしどうしても連絡を取りたい相手がいるなら、きちんと親に相談をしたうえでメッセージのやり取りをすることが重要です。

もちろん、見知らぬ人とは絶対に直接会わないよう強く約束してください。

個人情報や写真をネット上に載せない

中学生になると、日記代わりにインスタグラムやブログで自分の日常をアップロードしたいという場合もありますよね。その際には以下のような個人情報を絶対に載せないよう注意しておきましょう。

  • 氏名
  • 住所
  • 学校名
  • 顔が分かる写真

自分や家族の顔写真からは個人や自宅を特定される危険性が高く、他人の顔がたまたま映り込むことも肖像権の侵害となる可能性があります。

以上のことから、顔や人物が特定できる写真は不用意に投稿しないよう、子供に教えることが重要です。

友人や知人の悪口をSNSに載せない

いじめの加害者および被害者にならないために、友人や知人の悪口をSNSやブログなどで書かないよう徹底させましょう。

一度悪口を書けばその噂がどんどん広まり、本人の耳に入る可能性は高いです。自分自身は悪口のつもりでなくとも、相手が不快に思うリスクもありますよね。

ネット上で友人の話をするのは避けるよう伝えておくと安心です。

また、有名人のSNSやブログに誹謗中傷する問題がニュースで取り上げられることが増えています。

有名人や見ず知らずの人が公開しているページに悪質なコメントをしてはいけないこともしっかり教えておきましょう。

親の許可なく課金をしない

スマートフォンのゲームやアプリでは課金のしすぎでトラブルにつながる可能性があります。

親の許可なく課金をしないこともしっかりルールに含めましょう。

消費者庁によると、親の同意を得ずに課金を重ね、数十万円の請求が発生したケースもあるのです。未成年の子供が勝手に課金した場合であれば、契約が無効になる可能性もあります(注3)。

しかしながら、必ず無効になる保証はなく、和解のために弁護士に依頼して高い費用が発生することもあるのです(注4)。

このような金銭的なトラブルを避けるためにも、親の許可なく課金をさせないようなルール作りが重要と言えるでしょう。

中学生には安全に使える格安スマホがおすすめ

中学生には安全に使える格安スマホがおすすめ

中学生に持たせるスマートフォンは、トラブルを避けるだけでなく親の負担を最小限にするためにも、以下の2点を重視して選びましょう。

  • 監視機能や制限機能があるものを選ぶ
  • リーズナブルな利用料金で提供されている格安スマホを選ぶ

ただし、フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用するとしても、スマートフォンを持つうえでしっかりと子供と話し合いルールを取り決めることを忘れてはいけません。

スマートフォンは適切に使うことができれば子供にとっても親にとっても非常に便利なツールです。

デメリットばかりを注視せず、中学生の子供に社会勉強の一貫として役立てるためにも、安全に利用できるスマートフォンを選びましょう。

出典:

注1:青少年のインターネット利用環境実態調査|内閣府

注2:青少年インターネット環境整備法改正の概要|内閣府

注3:オンラインゲームトラブル|消費者庁

注4:相談事例「料金関係」 | こどものネット・スマホのトラブル相談!こたエール | 東京都都民安全推進本部