病気や怪我などで入院することになったけれど、病院でスマートフォンを使ってもよいのか疑問に思っていませんか。また、WiFiといったネット環境が整っているのかも気になりますよね。
近年では、多くの病院でスマートフォンを使えるようになっており、病院によってはWiFiも完備されています。しかし、病院内でスマートフォンを使用するには、各病院が定める規則を知ったうえで使用しなければいけません。
この記事では、入院したときのスマートフォン利用についてのルールを解説しています。また、入院中のWiFiといったネット環境や、あると便利なスマートフォングッズについても記載していますので、参考にしてください。
この記事を読めば、入院中のスマートフォンについてのルールを理解でき、適切な使い方ができます。
目次
入院中のスマホ利用で最低限守るべきルール

昨今は、多くの病院でスマートフォンの持ち込みが許可されています。電磁波の弱いスマートフォンの登場、電磁波に耐性を持つ医療機器の導入などが理由です。
これらの理由から病院側もルールを改め、スマートフォンや携帯電話を持ち込めるようにしました。しかし、人にも医療機器にも影響を与えず正しく使うには、各病院が定める規則を守らなければいけません。
まずは、最低限守るべきルールについて説明します。
- 病院内ではサイレントおよびマナーモードに設定する
- 通話する場合は指定のエリアへ、大声での通話は避ける
- 動画や写真撮影、録音は禁止(個人情報や医療情報保護のため)
- 使用禁止エリアでは電源を切る
- 歩きながらスマートフォンを使わない
- 使用時間を守る(病院によって使用時間が決まっているため)
以上が、病院内でのスマートフォンの一般的な使用ルールです。
しかし、これら以外にも各病院で定めた独自のルールもあるため、入院することになった際は必ず確認しておきましょう。
また、スマートフォンで通話やメールをする際、使えるエリア・使えないエリアがあるため、次の見出しで説明していきます。
入院中にスマホを使えるエリア・使えないエリア

最低限のルールについて説明しましたが、スマートフォンを使えるエリアは決められています。また、使えないエリアも決められているため、間違って使用しないようにしましょう。
誤って使用禁止エリアでスマートフォンを使ってしまうと、医療機器に影響を与えてしまう可能性があるからです。では、まずは使えるエリアについて説明していきます。
使えるエリア
まず、通話やール、ネットなどが使えるエリアは以下のようになっています。
- 病室(個室または大部屋)
- レストランやコンビニエンスストア
- 病棟デイルームやラウンジ
- 公衆電話周辺
このほか、病院内の理髪店や病院で指定した場所で使えます。ただし、病院によっては個室のみ使用OK、あるいは通話のみNGという場合もあるため注意しましょう。
続いて、通話は禁止で、メールやネットを使用できるエリアについてです。
- 外来待合室
- 病棟の廊下
このほか通話が禁止されているエリアについては、病院で指定されている場所もあります。
また、通話はしなくてもスマートフォンは常にマナーモードに設定し、病室や診察室での使用はほかの患者の迷惑にならないようにしましょう。
使えないエリア
スマートフォンや携帯電話などの電子機器が全面的に使えないエリアについて説明していきます。通話はもちろん、メールやネットもすべて禁止なのでしっかり覚えておきましょう。
スマートフォンを使えないエリアは以下のとおりです。
- 集中治療室(ICU・CCU、SCU、NICU)
- 救急病棟・救命救急センター
- X線撮影室(ほか各種検査室)
- 手術室・処置室
- 採血室・点滴室
- その他病院で指定した場所
これらの場所は、持ち込み禁止および電源もOFFにしておかなければいけません。
病院によってはさらに細かく決められている可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
入院中でもWiFiは使えるのか

入院することになれば暇な時間も多く、また入院することへの不安もあるでしょう。そのようなときスマートフォンを持ち込んでおけば、動画を観たり、ゲームをしたりと暇をつぶせます。
しかし、WiFiがなければ膨大な通信量がかかってしまいます。では、病院でWiFiを使用するには、どのような方法があるのでしょうか。
病院でWiFiを使う方法は、以下の3つです。
- 病院内のWiFi利用する
- ポケットWiFiを契約する
- レンタルWiFiを利用する
それぞれについて説明していきます。
病院内のWiFi利用する
WiFiは多くの病院で導入されています。しかし、使用用途が施設スタッフのみの場合が多く、患者への使用許可を出していない可能性があるのです。
では、施設スタッフの接続用の割合はどれくらいなのでしょうか。
参考資料として「2020年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査の結果」というものがあります。
これは、医療機関における電波利用について、電波環境協議会が2021年におこなった調査です。このなかで無線LAN(WiFi)は、71.2%の有床診療所で導入されているという結果になっています。
また、このなかの使用用途の割合は、施設スタッフのインターネット接続用が74.1%、その他医療情報システム 用は41.0%です。一方で、患者様・外部訪問者のインターネット接続用は30.9%にとどまっているのです。
つまり、病院のWiFi事情は以下のとおりです。
- そもそもWi-Fiを導入していない
- Wi-Fiを導入しているが、使用はスタッフのみ
- Wi-Fiを導入しており、患者も使用可能
スマートフォンの持ち込みを許可されていて、なおかつ使用用途が施設スタッフのみの場合は、ポケットWiFiを検討してもよいでしょう。
ポケットWiFiを契約する
病院内のWiFiの使用用途が施設スタッフのみの場合、ポケットWiFiを契約するという方法もあります。
ポケットWiFiを契約しておけば、一時的な入院の場合、退院してからも外出先で使えます。また、長期的な入院の場合でも、WiFi環境に困ることはありません。
ここに入力ポケットWiFiを持ち込めず、長期的な入院の場合は、思い切ってスマートフォンの契約を大容量通信プランに変更してもよいですね。
筆者がおすすめするWiFiについて知りたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。
レンタルWiFiを利用する
一時的あるいは長期的な入院のために、わざわざポケットWiFiを契約したり、プラン変更したりというのは面倒と感じる人もいるでしょう。そのような人には、レンタルWiFiがおすすめです。
病室までは難しいですが、指定した病院にWiFi端末を届けてくれるサービスもあり、1日単位でレンタルできるというのも少なくありません。
レンタルと契約、どちらが費用を抑えられるかは入院日数にもよりますが、数カ月単位でなければレンタルWiFiがお得に利用できますよ。
契約はしないけれど、WiFiは使いたいという人にぴったりです。
ただし、あくまでもWiFiを利用できるのは、通話やメール、ネット利用が許可されている場所に限ります。病院内のルールに則って、正しく使いましょう。
入院中にあると便利なスマホグッズ

スマートフォンを持ち込みWiFiも使えるとなれば、あとはいかに快適に過ごすかということです。
そこで、入院中にあると便利なスマートフォングッズについて説明します。筆者のおすすめは以下の3つのグッズです。
- 電源タップ
- スマホスタンド(アーム)
- 有線またはワイヤレスイヤホン
それぞれ説明していきます。
電源タップ
病室にもコンセントはいくつかありますが、医療機器用という場合が多く自由に使えないこともあります。そのようなとき便利なのが、電源タップです。
とくに、コンセントとUSBの充電ポートが1つになっているタイプは使いやすく便利ですよ。USB接続の機器も多く、わざわざUSBタップを用意しなくてもよいからです。
スマホスタンド(アーム)
怪我で起き上がれなかったり、スマートフォンを支えるのが負担になったりという場合があるでしょう。
そのようなときおすすめなのは、病室のベッドに固定できるスタンドアームです。これであれば、手で支える必要はありませんし、好きな態勢でスマートフォンを操作できます。
また、目線にあわせて角度を変えられるものもありますよ。
有線またはワイヤレスイヤホン
病室、とくに大部屋の場合ほかの患者もいるため、動画や音楽、ゲームは音に配慮しなければいけません。そのようなとき、イヤホンがあると便利です。
また、音楽や動画に関係なく、周りの音を遮断したいときにも活躍しますよ。普段自分が使っているイヤホンを持ち込んでもよいですね。
入院中でもルールを守ってスマホを使おう

この記事では、入院したときのスマートフォン利用についてのルールや、使えるエリア・使えないエリアについて解説してきました。
また、入院中のWiFiといったネット環境や、あると便利なスマートフォングッズについても記載しましたね。
入院中はなにかと不安になり、また暇な時間もあります。そのため、入院中でも病院にスマートフォンを持ち込んでいる人は多いです。
昨今ではWiFiを完備している病院も多く、使えるエリアは限られているもののメールやネットも快適に利用できます。
しかし、病院内にはスマートフォン禁止のエリアもあり、病院によってルールが異なります。
入院することになった場合は、事前に確認しておき、ルールをしっかり守って使用しましょう。