数ある格安SIMの中でも、料金が安いことで人気のDTI SIM。
格安SIMへの乗り換えを検討している中、DTI SIMに乗り換えることでどれくらい料金が安くなるのか気になっている人は多いのではないでしょうか?
今回はそのような疑問に答えるべく、DTI SIMの料金や乗り換えることで得られるメリット・デメリット、お申し込み方法について詳しく解説しています。
本記事を読めば、DTI SIMがどれくらいお得な格安SIMなのか分かりますよ。
ぜひ参考にしてください。
目次
1.DTI SIMの特徴

DTI SIMは、ドリーム・トレイン・インターネットが運営している格安SIMサービスです。
決して知名度が高いサービスとはいえませんが、インターネットプロバイダとして20年以上もの実績があるため、安心して利用できる格安SIMでしょう。
そんなDTI SIMの一番の魅力は、利用料金の安さです。
ここでは、DTI SIMの料金がどれくらい安いのか、以下の項目ごとに紹介します。
それでは順にみていきましょう。
1−1.初期費用と基本料金
DTI SIMは新規加入する際に、初期費用がかかります。
基本料金と一緒にしっかり把握しておきましょう。
DTI SIMの初期費用
DTI SIMは新規加入時に、必要な初期費用は以下です。
項目 | 金額 |
事務手数料 | 3,000円 |
ドコモSIM発行手数料 | 394円 |
つまり、初月は月額料金に加えて事務手数料とドコモSIM発行手数料の合計3,394円が請求されることになります。
DTI SIMの基本料金
DTI SIMには「データプラン」「データSMSプラン」「音声プラン」の3つのプランがあり、それぞれ容量ごとに基本料金が異なります。
容量 | データプラン | データSIMプラン | 音声プラン |
1GB | 600円 | 750円 | 1,200円 |
3GB | 840円 | 990円 | 1,490円 |
5GB | 1,220円 | 1,370円 | 1,920円 |
10GB | 2,100円 | 2,250円 | 2,800円 |
15GB | 3,600円 | 3,750円 | 4,300円 |
20GB | 4,850円 | 5,100円 | 5,550円 |
毎日1.4ギガ使い切り | 2,200円 | 2,350円 | 2,900円 |
特に「データプラン」「データSMSプラン」の10GBプランに関しては、業界最安値となっているためおすすめです。
また15GB、20GBプランは、新規受付が終了しています。
「毎日1.4ギガ使い切りプラン」は、2019年12月11日に終了した「ネット使い放題プラン」の名称が変更されたプランです。(サービス内容に変わりはありません)
1−2.通話料金とSMS利用料金
次に、DTI SIMの通話料金とSMS利用料金は以下になります。
- 通話料金:20円/30秒
- SMS受信:無料
- 国内から国内へのSMS送信:3円~/通
- 国内から海外へのSMS送信:50円~/通
- 海外でのSMS送信:100円/通
通話料金は30秒で20円ですが、音声通話オプションに加入すれば、よりお得にご利用することもできます。
またSMS送信の場合は、現在地と送り先によってかかる料金が異なります。
海外での送受信は、音声ブランのみ対応しており、データSIMプランでは利用できないため注意してください。
1−3.オプション
続いては、DTI SIMのオプションサービスの紹介です。
名称 | 月額基本料金 |
おとくコール | 無料 |
おとくコール10 | 820円 |
国際電話(World Call) | 無料(別途通話料金が必要) |
国際ローミング(World Wing) | 無料(別途通話料金が必要) |
転送電話(国内) | 無料(別途通話料金が必要) |
転送電話(国外) | 無料(別途通話料金が必要) |
留守番電話 | 300円(別途通話料金が必要) |
キャッチホン | 200円 |
容量チャージ(500MB) | 380円 |
容量チャージ(1GB) | 600円 |
「おとくコール」は、専用アプリを利用することで本来20円/30秒かかる通話料が半額の10円/30秒となるオプションサービスです。
また「おとくコール10」は、月額820円で10分以内の通話料が無料となる、10分かけ放題オプションサービスとなります。
10分を超えた場合は、「おとくコール」と同じ10円/30秒として、加算されるため注意が必要です。
「おとくコール」は、専用アプリを開く手間はかかりますが、月額料金が無料なので、音声通話を利用する場合は加入しておきましょう。
そしてデータ容量が足りなくなった場合、500MB(380円)か1GB(600円)の容量をチャージできます。
容量をチャージした後、使い切らなかった場合は、余りのデータ容量を翌月に繰り越せます。
1−4.通信速度
DTI SIMの通信速度は、上りで最大50Mbps、下りで最大370Mbpsとなります。
高画質動画も十分快適に視聴できる通信速度だといえるでしょう。
ただし、通信制限時には上り下りともに最大速度が200kbpsとなってしまうため注意してください。
通信制限がかかってしまった場合は、基本的に翌月になれば解除されます。
もし翌月まで待てない場合は、容量チャージオプションに加入することで通信制限を解除することも可能です。
2.DTI SIMの3つのメリット

DTI SIMのメリットは主に以下の3つとなります。
それでは、順にみていきましょう。
メリット1.お試しプランで半年間割引が受けられる
お試しプランの存在は、これだけでDTI SIMを選ぶ理由になるほどの大きなメリットの一つです。
新規でDTI SIMを契約した人であれば、以下のように半年間基本料金の値引きが受けられます。
名称 | 1〜6ヶ月目 | 7ヶ月目以降 |
でんわ定額プラン3G | 1,520円 | 2,310円 |
半年お試しデータプラン3GB | 0円 | 840円 |
半年お試しデータSIMプラン3GB | 0円 | 990円 |
本来でんわ定額プラン3GBは、「音声3GBプラン」1,490円に、「おとくコール10」の820円を加えた合計2,310円のプランです。
この料金が、お試しプランを利用することで1,520円まで下がり、差額の790円分が半年間お得になります。
また、データプランのみであれば半年間無料で利用できるため非常にお得なプランだといえるでしょう。
お試しプランの注意点
お試しのプランではありますが、以下の点には注意してください。
- 事務手数料とSIM発行手数料の合計3,394円は支払う必要がある
- 半年間は容量チャージした場合でも、データ容量を繰り越せない
- 音声プランは12ヶ月の利用期間の縛りがある
- 最低利用期間内に音声プランを解約した場合、解除料金が発生する
- お試しプラン適用期間中に、プラン変更した場合は割引の対象外となる
お試しプランが適用されている半年間にプランを変更した場合、割引の引き継ぎはできません。
音声プランに関しては、12ヶ月間の最低利用期間の縛りがあり、解除料金9,800円が発生する可能性があるので、特に注意が必要です。
メリット2.毎日1.4ギガ使い切りプランがある
DTI SIMには、コストパフォーマンス抜群の「毎日1.4ギガ使い切りプラン」があります。
すべてのプランが基本料金3,000円以内で利用できる上、毎日1.4GBまで利用できるプランは他社格安SIMと比べても非常にお得だといえるでしょう。
容量を気にせず利用したいという人にとっては、コストパフォーマンス抜群の「毎日1.4ギガ使い切りプラン」の存在は大きなメリットですね。
メリット3.データ容量の繰り越しができる
使い切らなかったデータ容量は翌月に繰り越しが可能です。
データ容量をチャージした場合も繰り越しの対象となるため、万が一通信制限にかかった場合でも、安心して容量チャージオプションが利用できます。
なお、「毎日1.4ギガ使い切りプラン」では、容量の繰り越しができないため注意してください。
3.DTI SIMの3つのデメリット

DTI SIMのメリットだけではなく、デメリットも契約前にしっかり把握しておきましょう。
DTI SIMのデメリットは、以下の3つとなります。
それでは、順にみていきましょう。
デメリット1.端末の販売がない
DTI SIMは、SIMカードのみを提供するサービスなので、端末の同時購入ができません。
そのため、契約する際に以下の端末を持ち込む必要があります。
- ドコモで利用していたスマートフォン
- SIMフリーのスマートフォン
DTI SIMは、ドコモの回線を利用しているため、ドコモで利用していたスマートフォンであれば継続して使える可能性が高いです。
不安な場合は、SIMフリー端末を別途購入すれば確実に利用できます。
これらの端末を利用していない人にとっては、端末の同時販売がないことは気になる点といえるでしょう。
デメリット2.転出手数料が高い
DTI SIMから他社に乗り換える場合、MNP転出手数料が5,000円かかってしまいます。
一般的に、MNP転出手数料の相場は3,000円程度であることが多いため、比較的高額だといえるでしょう。
音声通話SIM限定の話ではありますが、MNP転出手数料2,000円の差は無視できない額です。
デメリット3.解約時にSIMを返却しなければいけない
DTI SIMでは、解約時にSIMを返却しなければなりません。
万が一期日までに返却できなかった場合は、「SIMフリー紛失手数料」として3,000円と送料を自分で負担する必要があります。
返却期限は2ヶ月となっていますが、解約時はできる限り早めにSIMを返却しましょう。
4.DTI SIMをおすすめできる人・できない人

DTI SIMには、メリットもデメリットもあります。
ここでは、どのような人におすすめで、またどのような人におすすめできないかを解説します。
DTI SIMを契約するか迷っている人は、ご自身がどちらに当てはまるかみていきましょう。
4−1.DTI SIMをおすすめできる人
DTI SIMは、以下のような人におすすめです。
- 各キャリアを利用中で、格安SIMをお試ししたい人
- 月額料金を安くしたい人
- 月額料金を節約しつつ、容量を気にせず利用したい人
半年間無料で利用できる「お試しプラン」があるため、各キャリアをご利用中で格安SIMを試してみたいという人にはおすすめです。
また、「毎日1.4ギガ使い切りプラン」を利用すれば、毎日1.4GBという大容量を使いつつ月額料金を3,000円以内に抑えられます。
そのため、容量を気にせずできる限り安く運用したいという人にもおすすめです。
4−2.DTI SIMをおすすめできない人
次にDTI SIMをおすすめできないのは以下のような人です。
- 固定回線とスマートフォンのセット割引を受けている人
- 高速な通信速度を必要としている人
- 便利なサービスを求めている人
各キャリアで固定回線とスマートフォンのセット割引を受けている人にとっては、期待しているより月額料金が安くならない場合があります。
また、DTI SIMはあくまでドコモの回線を借りている状態なので、各キャリアでご利用中の通信速度より遅くなることが考えられるでしょう。
そのため、各キャリアをご利用中でセット割引を受けている人、高速通信が必要な人にはDTI SIMをおすすめできません。
さらにDTI SIMは最低限のオプションサービスしかないため、低速モードなどといった多機能性を求める人にも向いていないといえるでしょう。
DTI SIM以外におすすめな格安SIM
DTI SIMが向いていない人には「UQモバイル」がおすすめです。
「UQモバイル」は、DTI SIMとは異なりauの回線をそのまま利用しているため、au同等の通信速度が期待できます。
また、「スマホプランR」の節約モードを活用すれば、通信速度は多少落ちてしまいますが、実質無制限で利用可能です。
セット割に対応しており、月額料金を安く抑えることもできるため、DTI SIMが向いていない人は「UQモバイル」を検討してみることをおすすめします。
5.DTI SIMのお申し込みからご利用までの流れ

DTI SIMのお申込みからご利用までの流れは以下のとおりです。
- MNP予約番号の取得
- 公式サイトから申し込み
- SIMカードが届く
- 初期設定する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
手順1.MNP予約番号の取得
まずは、ご利用中のキャリアでMNP予約番号を取得しましょう。
ドコモのMNP予約番号の取得方法
ドコモの場合は、「電話」か「Webサイト」からMNP予約番号を取得することになります。
「電話」の場合は、下記連絡先よりガイダンスに従いMNP予約番号を取得してください。
- ドコモ携帯の場合:151
- 一般電話の場合:0120-800-000
「Webサイト」の場合は、下記リンクよりログインして取得しましょう。
※ドコモの場合は、MNP転出手数料として2,000円かかります。
auのMNP予約番号の取得
auの場合は「電話」での取得が最もおすすめです。
下記連絡先より「電話」をかけて、ガイダンスに従い取得してください。
- auの携帯・一般の電話共通:0077-75470
※auの場合はMNP転出手数料として3,000円かかります。
ソフトバンクのMNP予約番号の取得
ソフトバンクの場合も、「電話」での取得がおすすめです。
下記連絡先より「電話」をかけて、ガイダンスの指示通りに取得してください。
- ソフトバンク携帯の場合:*5533
- 一般電話の場合:0800-100-5533
※ソフトバンクの場合はMNP転出手数料として3,000円かかります。
手順2.公式サイトからお申し込み
次に、DTI SIM公式サイトからお申し込みを進めてください。

手順3.SIMカードが届く
DTI SIMよりSIMカードが届いたら、下記リンクの「My DTI」から開通手続きを進めましょう。
年末年始以外であれば、10時~17時の間に開通手続きができます。
手順4.初期設定する
端末にSIMカードを入れたら、初期設定しましょう。
下記リンクより初期設定を進めてください。
6.DTI SIMの解約方法とは

DTI SIMの解約は、「My DTI」から行います。
- MyDTIにログインする
- 「よくあるお問い合わせ」を選択する
- 「プランを解約したい」に進み、「解約」ボタンを選択する
- 内容を確認した後、「退会手続きへ進む」を選択する
- アンケートを記入する
- 「退会を申請する」を選択すれば、解約完了
当月中に解約したい場合は、25日までに解約の手続きを完了させておく必要があります。
また、2ヶ月以内にSIMカードを返却することも忘れないように注意してください。
期限を過ぎた場合は、SIMカード紛失手数料3,000円支払うことになるため、早めに返却しておきましょう。
DTI SIMのまとめ
今回はDTI SIMの料金やお申し込み方法について詳しく解説してきました。
DTI SIMは、月額料金を節約したい人には最適の格安SIMです。
また新規契約であれば、半年間割引が受けられる「お試しプラン」が利用できるため、格安SIMを試してみたいという人にも手が出しやすいサービスだといえるでしょう。
ただし、場合によっては各キャリアで使い続けた方が、安く快適に利用できる可能性があるため事前に確かめておきましょう。
現在のスマートフォンの料金に不満を抱えている人は、DTI SIMの契約をぜひ、検討してみてください。