Wi-Fiに接続しようとしたら「パスワードが違います」と表示され、繋がらずに困った思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。
たとえパスワードが合っていても、「パスワードが違います」と表示され、Wi-Fiが繋がらないことがあります。この場合はさまざまな原因が考えられますが、対処法もありますよ。
この記事では、パスワードが合っているのにWi-Fiが繋がらないときに考えられる原因や、その際の対処方法について解説していきます。
パスワードは合っているのにWi-Fiが繋がらない原因を知り、また的確に対処をすることで、今後も快適にWi-Fiを利用しましょう。
もっとも多い原因は入力情報が間違っている

Wi-Fiを繋げようとしてパスワードを打った際、「接続できません」と表示されてしまうことは意外とあるようです。
「合っている」と思って打ち込んだ入力情報が間違っていたケースも多いので、そのようなメッセージが表示された際には以下の点を確かめてみましょう。
- 大文字・小文字や、英語と数字などを打ち間違えていないか
- 選択しているSSIDに間違いはないか
- パスワードを変更してしまっていないか
1つずつ詳しく解説していきます。
大文字・小文字や、英語と数字などを打ち間違えている
まずは、入力したパスワードの大文字・小文字や、英語と数字などを間違えて打ち込んでいないか確認してみましょう。
とくに、qと9、bと6、oと0など、数字とアルファベットを見間違えて入力してしまっているケースが多いようです。
多くの無線LANルーターでは、パスワードが表示されたシールが貼られているか同封されており、「暗号キー」という項目で書かれていることもあります。
焦らず慌てず、そちらを確かめながらゆっくり入力してみましょう。
選択しているSSIDが間違っている
パスワードは合っていても、選択したSSIDが間違っている場合もあります。
SSIDとはアクセスポイントの識別子のことで、混線を避けるために一つひとつ名付けられています。
パスワードはSSIDごとに設定されているため、1文字でも違うSSIDを選んでしまっていると、パスワードが間違っていると判断されてしまうのです。
ときには名前が似ている回線がずらっと表示されることもあるので、注意しながら選択してくださいね。
パスワードを変更してしまっている
Wi-Fiのパスワードを初期設定のまま使用せず、パスワードを変更してはいませんか。
セキュリティの面からは、パスワードを変更することが推奨されています。定期的に変更している人は、もしかしたら以前のパスワードを入力してしまっているのかもしれません。
また、家族とWi-Fiを共有で使用している人は、自分以外が変更している可能性もあります。誰かがパスワードを変更していないか、確認してみましょう。
パスワードが合ってるのに接続できない原因

パスワードや入力情報が間違いなく合っているのに接続できず、Wi-Fiが繋がらない場合は、以下のような点も原因として考えられます。
- ほかの電磁波と干渉してしまっている
- 無線LANルーターの場所が離れている
- 無線LANルーターの接続台数を超えている
- 無線LANルーターやデバイスに不具合がある
- 無線LANルーターが寿命を迎えている
具体的にみていきましょう。
ほかの電磁波と干渉してしまっている
無線LANルーターの近くに家電があった場合、Wi-Fiと家電の電磁波が干渉してしまい、「接続できません」と表示されてしまうことがあるようです。
とくに、2.4GHz帯の無線LANは、電子レンジやテレビ、コードレスの固定電話などさまざまな家電と同じ周波数帯のため、干渉する可能性が高くなります。
無線LANルーターの近くに強い電磁波の家電がないか、確認してみてくださいね。
無線LANルーターの場所が離れている
無線LANルーターからWi-Fiを飛ばせる範囲には限りがあります。設置場所から離れていると通信状態が不安定になり、うまく接続できなくなってしまいます。
とくに、5GHz帯の無線LANは遮蔽物に弱いです。
1階では繋がるのに2階で同じパスワードを打っても繋がらない、離れた部屋だと接続しにくいなどの場合は、無線LANルーターから距離が離れていることが原因かもしれません。
無線LANルーターの接続台数を超えている
無線LANルーターはスペックや種類によって、接続できるデバイスの台数が決まっています。
1度にたくさんのデバイスをWi-Fiに繋いでいるときには、無線LANルーターの接続台数の上限を超えてしまったために「接続できません」と表示されていることも考えられます。
上限を超えると通信速度も遅くなってしまうので、使用していないデバイスのWi-Fiは切っておきましょう。
無線LANルーターやデバイスに不具合がある
無線LANルーターやデバイスに、何らかの不具合が生じて接続できない場合もあります。
電源を切らずにデバイスを使用し続けていると動作ログが溜まってしまい、端末に負荷がかかって一時的にエラーが起きることがあるのです。
無線LANルーターも再起動せず使い続けることで、通信ログが蓄積され負荷がかかってきます。その負荷によって正常な作動ができず、パスワードが合っていてもWi-Fiが繋がらない原因となることもありますよ。
無線LANルーターが寿命を迎えている
無線LANルーターの寿命は、種類やスペックによって違うものの、おおよそ5年程度と言われています。
Wi-Fi環境を整えてから何年も経っている場合は、無線LANルーターの寿命によって接続が不安定になっていることも考えられるでしょう。
また、導入してそれほど年数が経っていなくても、毎日や長時間繋いでいるなど使用頻度が高いと、無線LANルーターの寿命は早くなるようです。
Wi-Fiが繋がらない場合の対処方法

パスワードが合っているのにWi-Fiが繋がらない際には、以下のような方法で繋がるかもしれません。
- デバイスやルーターを再起動してみる
- 手動でWi-Fiを設定し直す
- ルーターを初期化し再設定する
- ルーターやデバイスの買い替えを検討する
それぞれ具体的に解説していきます。Wi-Fiが接続されないときには、ぜひ試してみてくださいね。
無線LANルーターやデバイスを再起動してみる
蓄積された動作ログや通信ログの影響で、パスワードが合っていてもWi-Fiが上手く繋がらないときには、無線LANルーターやデバイスを再起動することで接続できる場合もあります。
無線LANルーターの再起動は、以下の方法でおこないます。
- ルーターのACアダプターをコンセントから抜く
- 10秒ほど待つ
- ルーターの電源を入れる
- 完全に起動するまで待つ
通信が安定するまで少し時間がかかるので、電源を再度入れてからは数分待ってみてくださいね。
Wi-Fi接続情報を設定し直す
デバイス側のWi-Fi接続情報を設定し直すことで、接続状況が改善されることもあります。
iPhoneとAndroidのスマートフォン、WindowsとMacのパソコンに分けて、それぞれ設定の仕方を詳しくみていきましょう。
iPhone
iPhoneは以下の方法でSSIDとパスワードを手動で入力することができます。
- 設定を開く
- Wi-Fiを選択
- ネットワークの項目のその他をタップ
- SSIDとパスワードを入力
iPhoneが回線を誤って認識していた場合は、このように入力し直すことで接続できることがありますよ。
Android
Androidの場合は以下の方法で再接続することができます。
- Wi-Fi設定でエラーが表示されるSSIDを長押し
- メニューから「ネットワークを削除」を選択、接続を切る
- パスワードを入力して、再度接続する
このとき、再度接続しても「認証に問題」や「保存済み」と表示される場合は、パスワードが誤っている可能性があるので注意してくださいね。
Windows
Windows7~10のネットワーク設定は以下の方法でリセットできます。
- 「スタートメニュー」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 「Wi-Fi」をクリック
- 「Wi-Fi 設定を管理する」をクリック
- 「既知のネットワークの管理」をクリック
- 削除したいネットワークを選択し、「削除」をクリック
もしも手違いや不具合でネットワーク設定が変更になっていたことによりWi-Fiが繋がらなかった場合は、ここから再設定することで接続できる可能性があります。
このあとは再度「ネットワークとインターネット」からWi-Fiを選択し、SSIDとパスワードを入力して接続し直してみましょう。
Mac
Macの場合は以下の方法でWi-Fiネットワークの設定をリセットすることができます。
- Appleメニューを開く
- 「システム環境設定」を選択
- 「ネットワーク」をクリック
- 左側のリストから「Wi-Fi」を選択→「詳細」をクリック
- 「使ったことのあるネットワーク」リストから、削除したいWi-Fiを選択
- リストの下にある削除ボタンをクリック
ただし、こちらは基本的に自動的に再接続したくないときにおこなう作業です。普段から使用しているWi-Fiをリセットした場合は不便になってしまう可能性があります。
そのため、MacでWi-Fiが繋がらない場合はまず、「ネットワーク」環境設定でWi-Fiサービスが無効になっていないか、ワイヤレスネットワークの通信圏外になっていないかなどを確認し、再起動やアップデートなどの対応をしてみましょう。
また、MacにはWi-Fiの診断ツールも内蔵されています。メニューバーの「Wi-Fi」をクリックし、「Wi-Fi に関する勧告」というメニュー項目が表示されていないかも確認してみてください。
ルーターを初期化し再設定する
パスワードを変更してしまって分からなくなった際には、無線LANルーターを初期化してみるのも1つの手かもしれません。
無線LANルーターには、裏面や底面にリセットボタンがついています。誤って押されることがないよう、ペン先やつまようじなど先が尖ったものでしか押せないようになっていますよ。
数秒押してPOWERランプが点滅し始めたら、押すのをやめてリセットされるのを数分待ちましょう。このとき、初期化している最中は電源を切らないように注意してくださいね。
また、初期化すると設定されている情報はすべてリセットされ、再度設定をする必要があります。設定の仕方は利用している機器の種類によって変わるので、公式のホームページを確認しながらおこないましょう。
ルーターやデバイスの買い替えを検討する
無線LANルーターやデバイスの故障や寿命が疑われる場合は、買い替えも視野に入れてみましょう。
スペックの高い無線LANルーターに買い替えた場合は、デバイスの接続台数が増えたりWi-Fiの届く範囲が広がったりします。電波状況が改善されることで、パスワードが合っているのに接続できない事態も防げるかもしれません。
現状、ポケットWiFiを利用している人は、機種変更ではなく契約先を見直すのもおすすめです。
今よりも安い契約先に乗り換えると通信費が節約できる可能性がありますので、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
また、スマートフォンの寿命を疑っている人は、スマートフォンを買い替えるべきタイミングについて、こちらの記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
パスワードが合ってるのにWiFiが繋がらないときは対処法を試そう!

ここまで、パスワードが合っていてもWi-Fiが繋がらない際の原因について紹介してきました。
Wi-Fiが繋がらない原因を改めてまとめると、以下のようなことが考えられます。
- ほかの電磁波と干渉してしまっている
- 無線LANルーターの場所が離れている
- 無線LANルーターの接続台数を超えている
- 無線LANルーターやデバイスの不具合
- 無線LANルーターの寿命
また、このようなときは以下の対処法をぜひ試してみてくださいね。
- 無線LANルーターやデバイスを再起動してみる
- 手動でWi-Fiを設定し直す
- ルーターを初期化し再設定する
- ルーターやデバイスの買い替えを検討する
パスワードは合っているのにWi-Fiが繋がらない原因を知り、的確な対処をすることで、今後も快適にWi-Fiが利用できるでしょう。