「パソコンやインターネットの動作が遅くてまともに作業ができない!」
「タスクマネージャーを使えばパソコンの動作が改善できるって聞いたけどどうやって使うの?」
と思われたことはありませんか?
タスクマネージャーは、パソコンで起動している色々なタスクを管理し、パソコンの動作を軽くすることができるツールです。
パソコンの動作が重いなぁと感じた時に活躍するのがタスクマネージャーですが、使い方が分からず活用できていない人が多いと思います。
そもそも聞いたことがないという人もいるかもしれませんね。
そこでここでは、タスクマネージャーの適切な使い方から、動作が改善されないときの対処法まで徹底解説していきますよ。
また、パソコンの動作自体には問題はないけど、インターネットの速度が遅い・・・とお悩みの人は「5.インターネットの速度が遅い場合の原因と対処法」も参考にしてみてくださいね。
タスクマネージャーの使い方をマスターして、PCの動作に悩まされることのない快適な生活を目指しましょう。
目次
1.タスクマネージャーとは?

タスクマネージャーとは、パソコンのタスクを管理するツールです。
パソコンの動作が重くなった時にタスクマネージャーを利用すると、何のソフトがどの程度パソコンに負荷をかけているかを確認することができます。
確認するだけではなく、動作が重くなっている原因のソフトを終了させてパソコンの動作を回復させることもできるんですね。
このようにして、タスクマネージャーを活用することで、パソコンのタスクを管理して動作を快適にすることができます。
2.タスクマネージャーの開き方
では、タスクマネージャーの使い方を見ていきましょう!
まずはタスクマネージャーの開き方からお伝えします。
開く方法は3通りありますが、どの方法で開いても一緒なので、好みの方法を覚えるようにしてください。
それぞれ詳しくお伝えします。
※初めてタスクマネージャーを開くとき
初めてタスクマネージャーを起動した場合、もしかしたら以下のような画面が出ているかもしれません。
この画面が出た場合は、左下に表示されている「詳細」ボタンをクリックしましょう。

開き方1.ショートカットでの開き方
キーボードのショートカットを使ったタスクマネージャーの開き方です。
キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」キーの3つを同時押しすることにより、タスクマネージャーを起動することができます。

画像のようにキーボードの左にすべてキーがあるショートカットで、とても覚えやすい開き方です。
正しくキーを押すと以下のような画面が表示されます。

これでタスクマネージャーを開くことができました。
開き方2.スタートボタンからの開き方
スタートボタンを右クリックして、タスクマネージャーという項目を左クリックしてください。

正しく開くことができると以下のような画面が表示されます。

これでタスクマネージャーを開くことができました。
開き方3.スタートメニューからの開き方
スタートボタンをクリックすると、スタートメニューが開きます。
スタートメニューの中にある「Windowsシステムツール」をクリック。
さらにその中にある「タスクマネージャー」をクリックしてください。

アプリ一覧は名前順で表示されているので、「W」の項目を探すと「Windowsシステムツール」が見つけやすくなります。
正しく開くことができると以下のような画面が表示されます。

これでタスクマネージャーを開くことができました。
3.タスクマネージャーでパソコンの動作を快適にする方法を解説

タスクマネージャーの開き方について紹介してきましたので、ここからはタスクマネージャーを使って、パソコンの動作を快適にする方法をお伝えしていきます。
タスクマネージャーはそれぞれの項目がタブで分かれていて、現在パソコンがどんなアプリケーションを開いて、どのタスクにエネルギーを使っているのかを項目ごとに確認できます。
それぞれの項目ごとに処理をすれば、パソコンの動作が軽くなりますよ。
タスクマネージャーの特に大事な以下の4つのタブについてそれぞれ説明していきます。
それでは見ていきましょう。
タブ1.スタートアップ
スタートアップタブは、PCを起動したときに自動で起動するプログラム一覧を確認することができます。
スタートアップにたくさんプログラムがあると、PCを起動したと同時にたくさんのプログラムが一気に開かれるため動作が重くなることがあります。
スタートアップを確認して、不要だなと感じるプログラムがあれば無効化しましょう。
無効化したいプログラムを右クリックし、「無効化」を左クリックすることで無効化ができます。

スタートアップを管理して、PCの起動を快適に動かせるようにしましょう。
タブ2.ユーザー
ユーザータブでは、現在パソコンにログインしているユーザーの情報を確認することができます。
家族や他の人とパソコンを共有していて、パソコンの動作が重いと感じたときはこのユーザータブを確認してみましょう。
下の画像はユーザー名の部分を黒線で消していますが、自分を含め2人のユーザーがパソコンにログインしている状態の画面です。

もし自分以外のユーザーの使用率が高い場合は、一度そのユーザーをシャットダウンすると、PCの動作が快適になるかもしれません。
タブ3.パフォーマンス
タスクマネージャーのパフォーマンスタブで、PCの状態を確認しましょう。
パフォーマンスタブでは、PC内のパーツにどの程度負荷がかかっているか確認することができます。
PCの動作が重いときは、タスクマネージャーを開いて闇雲にタスクを終了するのではなく、なぜ重くなっているのか原因を調べるところから始めてみましょう。
パフォーマンスタブを開いた時、確認するべき内容は次の3点です。
- CPU・・・PCの頭脳で、重いソフトを起動したりすると使用率が上がる。
- メモリ・・・PCの作業スペースで、ソフトを同時にたくさん起動すると使用率が上がる。
- ディスク・・・PCのデータを保存している場所で、データの読み書きが頻繁に行われると使用率が上がる。
この3つの項目のどれか1つでも使用率が90%のような高い数値だと、パソコンの動作が遅くなってしまいます。

「ディスク0(D:)」と「ディスク1(C:)」のように、ディスクが2つ表示されているのはPCにHDDやSSDに2台搭載してあるからです。
グラフで時間毎の使用率が表示されています。
グラフで高数値の使用率が継続して出ていれば、次のSTEPで対策をしましょう。
タブ4.プロセス
パフォーマンスで高い数値が表示された場合は、タスクマネージャーのプロセスタブから不要なタスクを終了しましょう。
プロセスタブは、現在起動しているプログラムの一覧を確認することができるんですね。
例えば、音楽ソフトの「iTunes」と、コミュニケーションツールの「LINE」を起動しているとこのように画面に表示されます。

パフォーマンスで原因が分かれば、原因となるタスクを終了してPCの動作を軽くすることができます。
今回は先ほど確認したCPU、メモリ、ディスクの3項目より、CPUの使用率が高い場合の方法を例として紹介しますよ。
メモリやディスクの%が高い場合も、同じ方法で解決できるので是非試してください。
タスクを終了する方法
以下にタスク終了の流れを画像を交えて解説していますよ。
プロセスタブを開いたとき、CPUをクリックすることにより、使用率が高い順、低い順に並び替えることができます。
高い順に並び替えることによって、PCに負担をかけているタスクを見つけやすくしましょう。

CPUの使用率を高い順に並び替えによって上に出てきたタスクを右クリックします。
そして、「タスクの終了」をクリックしてタスクを終了させましょう。

タスクを終了したことにより、CPUの%が低くなってることを確認してください。

まだ%が高い場合は、同じ手順で他のタスクも終了していきましょう。
CPUだけでなく、メモリやディスクの%が高い場合も、同じ手順でPCを軽くすることができます。
タスクを終了するときの注意点
タスクを終了するときには、以下の3点に注意をしましょう。
- 正しくインストールが行われない場合があるため、インストール中のタスクは終了しない
- データが正しく保存されない場合があるため、データを保存してからタスクを終了する
- PCの動作に影響を及ぼす場合があるため、なんのタスクかわからないものは終了しない
消していいか判断の難しいタスクはインターネットで「タスク名 削除していいか」のように検索。
検索してもわからないタスクは終了しないようにしましょう。
もし誤ってタスクを終了してしまっても、PCを再起動することにより消したタスクは全て復活します。
4.タスクを終了してもディスク使用率が100%の時の対処法
ここまでタスクの終了方法について紹介してきましたが、どれだけタスクを終了してもディスクの使用率が高いまま下がらないことがあります。
ディスクの使用率が高いと、PCはデータのやりとり以外の仕事ができなくなってしまい、動作が重くまともに動かなくなってしまうんですね。
ここでは、どれだけタスクを終了してもディスクの使用率が下がらない場合の対処法を紹介していきますよ。
対処法は以下の5点です。
それでは見ていきましょう。
対処法1.OneDriveの自動起動を停止する
OneDriveがディスク使用率に悪影響を与えていることがあります。
OneDriveとは、ネット上にデータを保存することができるクラウドサービスです。
OneDriveが起動していると、OneDriveとディスク間でデータのやり取りが発生するので、その分ディスク使用率が高くなります。
そして、OneDriveは初期設定だとパソコンを起動した時、自動で起動する設定になっているんですね。
ディスク使用率を高くしている要因のOneDriveの自動起動設定を無効化することで、ディスク使用率を抑えれる場合があります。
普段からOneDriveを使わない場合は、この自動起動設定を無効化していきましょう。
OneDriveの自動起動設定を無効化する方法
OneDriveの自動起動設定を無効化する方法を画像で紹介します。
下の画像のような雲アイコンが表示されていない場合は「^」ボタンを左クリックすることによって表示されます。
「^」を左クリックしても雲アイコンが表示されていない場合は、OneDriveが起動していない状態なのでこの対処法は必要ありません。

OneDriveの設定画面が表示されたら、「WindowsにサインインしたときにOneDriveを自動的に開始する」のチェックボックスを左クリックして空欄になるようにしましょう。
元から空欄になっている場合は自動起動設定にはなっていないので問題ありません。
また、必ず「OK」ボタンを押してください。
ここで「OK」ボタンを押さずに右上の「×」ボタンで画面を閉じてしまうと変更ができていない状態になってしまいますので注意しましょう。

これでOneDriveの自動起動設定の無効化が完了です。
対処法2.SysMainを無効化する
SysMainという機能が、ディスク使用率に悪影響を与えていることがあります。
SysMainというのは、普段からよく使うソフトを、使う前からすぐに起動できるよう準備をしてくれる機能です。
このSysMainが頑張りすぎることにより、データのやりとりが過剰になることで、ディスクの稼働率に悪影響を及ぼすことがあります。
SysMainを無効化する方法
SysMainの無効化する方法を画像で紹介します。
まず始めにタスクマネージャーからSysMainを探していきます。
SysMainをここで停止することもできますが、ここで停止しても次回パソコンの電源をオンにした時にまた開始されてしまいます。
そのため、一度「サービス管理ツール」を開いて自動起動をオフにしましょう。

タスクマネージャーと似たような画面が出てきますが、同じように「SysMain」を探して進めていきましょう。

SysMainのプロパティが表示されたら、「スタートアップの種類」を「無効」にします。
OneDriveの項目でも書いていますが、必ず「OK」ボタンを押してください。
ここで「OK」ボタンを押さずに右上の「×」ボタンで画面を閉じてしまうと変更ができていない状態になってしまいますので注意しましょう。

これでSysMainの無効化が完了です。
対処法3.電源プランを変更する
パソコンの電源プランを変更することによって、パソコンが本来の力を発揮し、動作速度の改善が期待ができます。
電源プランとは、省電力設定にして充電を長く使うのような電力面に関わる設定です。
この設定を「高パフォーマンス」設定にすることにより、パソコンの性能を最大まで引き出すことができます。
ノートパソコンの場合は充電時間が短くなってしまう可能性があるため注意しましょう。
電源プランを変更する方法
まずはスタートボタンからエクスプローラーを開いていきましょう。

エクスプローラー画面左上に「↑」矢印ボタンがあるので、そこから「コントロールパネル」を開いていきます。

コントロールパネルが表示されたら、「ハードウェアとサウンド」を左クリック。
そこから「電源プランの選択」を左クリックで進めていきます。

ここで電源プランの選択画面が表示されました。
ここのプランを「高パフォーマンス」に変更します。

これで電源プランを高パフォーマンスに変更できました。
対処法4.ディスクのエラーをチェックする
ディスクのエラーチェックをしてみましょう。
もしディスクが故障や何らかの影響により問題が発生していると、それが原因で使用率が上がっている可能性があります。
ディスクのエラーチェックの方法
ディスクのエラーチェックの方法を画像で紹介します。
左クリックと右クリックを間違えないようにしましょう。

「ローカルディスク」が複数表示されているかもしれませんが、「ローカルディスク(C:)」となってるものを選びましょう。

途中「このドライブをスキャンする必要はありません」と表示はされますが、構わずドライブのスキャンを左クリックして進めましょう。
チェック後に「エラーが検出されない」と表示されればディスクに問題はありません。

「エラーが検出された」と表示された場合は、ディスクが故障している可能性があるため、パソコンショップやPCメーカーへ修理に出すことをおすすめします。
対処法5.ディスククリーンアップを実行する
ディスクの使用率が100%のまま下がらない場合は、一度ディスクのクリーンアップを行いましょう。
ディスクのクリーンアップとは、パソコン内にある不要なファイルを削除して、ハードディスクの空き容量を増やす方法です。
アプリの起動やウェブページの閲覧を行なうと、ディスク内では次回起動するために必要なファイルが作成されます。
ですが、今後使わないようなアプリやウェブページのファイルが増えていくと、不要なファイルでハードディスクが圧迫され、ディスク使用率が上がってしまう場合があります。
ディスククリーンアップの方法
まずはエクスプローラーを開いていきます。

エクスプローラーが表示されたら、左の一覧から「PC」を左クリック。
そして「ローカルディスク(C:)」を1回だけ左クリックします。
この時に複数回クリックしてしまうと、別ページに移動するので移動してしまった場合は戻ってください。

ディスククリーンアップの画面が表示されますが、「システムファイルのクリーンアップ」を左クリック。
その後似たような画面が表示されます。
「削除するファイル」の中から削除するファイルを選んで左クリック。
最後に「OK」を左クリックすることにより、ディスククリーンアップが開始します。

しばらくするとディスククリーンアップが完了し、ディスク内の不要なファイルを削除できました。
「削除するファイル」の項目について
- 「Windows Defender ウイルス対策」
Windowsに入っているウイルス対策用のデータ。
ここに計上されているものは古いデータなので削除して問題ありません。
- 「ダウンロードされたプログラムファイル」
ウェブページを開くときに自動でダウンロードされるデータ。
削除しても問題ありません。
- 「インターネット一時ファイル」
インターネットをしていると自動でたまるデータ。
削除しても問題ありません。
- 「DirectXシェーダーキャッシュ」
ゲームをするときに表示を早くしてくれるデータ。
ゲームをしない場合は削除しても問題ありません。
- 「デバイスドライバーパッケージ」
パソコンを動かすために必要なドライバと呼ばれるデータの古いデータ。
削除しても問題ありません。
- 「ごみ箱」
ごみ箱に入れたデータ、ここで完全に削除することができます。
完全に削除しても大丈夫な場合は、削除してデータを節約しましょう。
5.インターネットの速度が遅い場合の原因と対処法

パソコンの動作自体は別に重くはないけど、インターネットの速度が遅いということはありませんか?
ここでは、パソコンの動作自体に問題はなく、インターネットの速度だけが遅いというときに確認したい項目を紹介していきます。
パソコンの動作自体が遅い場合には、ここまでに紹介してきたタスクマネージャーを利用した改善方法を試みてください。
まずパソコンの動作ネットの回線速度が遅い原因は以下の2点あります。
それぞれ見ていきましょう。
5-1.利用している機器やケーブルが原因の場合
WiFi環境でPCやスマホを利用している場合、無線ルーターや無線子機が低速度の原因かもしれません。
性能の低い機器や古い機器を利用していると、ネット速度があまり出ないということがあります。
利用している機器のスペック表を確認して速度がどのくらい出るか、利用してからどれくらいの年月が経っているかを確認してみましょう。
利用年月が5年以上利用しているもので速度がいまいちの場合は買い替えを検討してみてもいいかもしれませんね。
5-2.利用しているインターネット回線が原因の場合
そもそもインターネット回線を提供してくれているプロバイダが原因の場合もあります。
どれだけ性能のいい無線ルーターやLANケーブルを利用していても、プロバイダから提供されている回線が低速だと速度は期待できません。
プロバイダの契約によっては、最大10Gbpの速度が出る回線もあれば、最大100Mbpsの速度しか出ない回線があったりと差が大きいです。
一度プロバイダに問い合わせて、現在の回線はどの程度の速度が出るのか、速度の速い回線を利用することはできるのかを確認してみましょう。
もしポケットWiFiを利用していて速度が遅い、今の回線の速度が遅い、などとお悩みで新しく回線を検討されているのであれば、WiMAXがおすすめです。
料金が安く速度も速い便利なポケットWiFiで、回線工事などの手続きをする必要もなく届いてさえしまえば難しい設定もなくすぐ利用できてしまう快適なポケットWiFiです。
家でも外でも気軽にインターネットを使うことができて、用途によっては家で契約しているネット回線よりも、モバイルWiFiに変えたほうがお得なこともよくあります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
パソコンの動作速度を改善するためには、タスクマネージャーを利用して動作の重いタスクを終了していきましょう。
しかし、タスクマネージャーを使用してタスクを終了させてもパソコンが重いときは、ディスクの使用率が100%となっている可能性があります。
ディスク使用率を下げるために、OneDriveの停止やディスクのエラーチェックを行うなど、今回ご紹介した3つの対処法が効果的です。
今回ご紹介した内容を参考に、タスクマネージャーの使い方をマスターして、PCの動作に悩まされることのない快適な生活を目指しましょう。
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