ドコモから登場する新端末は魅力的で、機種変更はイベントのような楽しさがありますよね。ただ、高価な端末を分割で購入するには審査があり、通過できるか不安な人も多いのではないでしょうか。
ドコモでは、端末の価格に応じて複数の審査を用意しており、とくに端末代金が10万円以上だと審査の難易度が上がります。
この記事では、端末を分割払いで購入する際の審査内容や、審査通過可否を事前に調べる方法を解説しています。審査に落ちても、問題に対処すれば通過できる可能性がありますので、対処法についてもまとめました。
審査内容に加えて、通過通過のコツや対処法を確認して、気になる端末を少しでも早く手に入れましょう。
目次
ドコモの分割払いにおける審査の詳細

ドコモでは、契約審査と分割審査という2種類の審査が存在します。
分割審査で判断されるのは、「端末代金の分割払いを滞りなく支払い続けられる能力があるか」です。
ドコモの分割審査では、購入する端末の端末代金によって審査の厳しさが変わります。
端末代金が10万円以上の場合は、厳しく審査されます。逆に、10万円未満の端末を分割購入する場合は、簡易的な審査のみがおこなわれます。
この章では、端末代金を分割で支払うために必要な審査について解説します。
ドコモがおこなう契約審査
ドコモでスマートフォンの契約ができるか判断する審査を「契約審査」と呼びます。この審査は、契約しようとしている人が毎月の携帯料金を問題なく支払えるかどうかを判断するためのものです。
新規契約、MNP契約、機種変更のいずれの場合でも審査が発生します。
契約審査の実施担当はドコモです。そのため、審査に通らなかった場合は、ドコモの店員が明確な理由を教えてくれる可能性があります。
理由によっては、その場で解決させて審査結果を合格に変えることが可能です。
CICがおこなう分割審査
端末を分割で購入する場合、審査時にCIC(Credit Information Center)という信用情報の専門機関への照会がおこなわれます。ドコモ以外のケータイキャリアで未納がないか、クレジット会社で未納や滞納がないかなどを調べるものです。
この審査は、ドコモがCICへお客様情報を照会しておこないます。
なお、CICが保有する情報は自分自身でもインターネット上や書面、一部の都市にある窓口のいずれかで確認可能です。確認にかかる費用は550円(税込)または1,100円(税込)です(注1)。
10万円以上の端末は審査の難易度が上がる
分割で支払う金額が10万円以上の場合は、審査の難易度が上がります。これは、ドコモに限った制度ではありません。
法律によって、10万円以上の与信審査では厳格に支払い能力を調査し、「支払い可能見込み額」を算定するようクレジット業者に義務付けられているためです(注2)。
端末代金10万円以上の審査では、CICへの照会による審査に加えて、契約者本人の年収や借金の借入れ状況・家族の属性や年収も考慮されます。審査の難易度を下げるには、端末代金10万円の基準を下回る端末を選択しましょう。
ドコモ分割審査を通過できるか事前に確認する方法

ドコモの分割審査が通るかどうかは、審査前にネットで確認することができます。
ドコモを契約しているスマートフォンを使って、WiFiをオフにした状態で次の手順で確認しましょう。
- my docomoにアクセス
- ページ下部にある「電話機購入時確認サイト」をタップ
- ネットワーク暗証番号を入力
- 「個別信用購入あっせん契約申し込み」の欄の「申し込みを希望する」にチェックを入れて「確認」ボタンをタップ
審査に通る場合は、以下のメッセージが表示されます。
「店頭でのお手続き時に審査させていただきます。※確認書類・申込み内容や審査結果によってお断りする場合があります。」
一方で、ドコモの審査を通過できない場合は、以下のメッセージが表示されます。
「以下の理由によりお手続きできません。〜〜(以下理由が記載される)」
この手順で確認すれば、おおまかにご自身の審査結果を知ることができます。この方法でチェックしたときに通過できないと判断された場合は、記載された理由を読んだうえで、審査前に問題を解消しておきましょう。
ドコモの分割払いができない人の特徴とは

ドコモのスマートフォンを分割で購入する際、分割払いができないと判定されてしまう人には以下の特徴があります。
- 現在、携帯電話の利用料金を滞納している
- 携帯料金を滞納した経験がある
- クレジットカードでの取引実績がない
- ドコモの料金を請求書払いにしている
- 信用情報に金融事故の情報がある
- 2台分の料金を分割払いで支払っている
もし、当てはまる項目がある場合は、審査を通過できない可能性があります。そのような人は、審査する前に問題を解消しておくことをおすすめします。
①現在、携帯電話の利用料金を滞納している
現在、スマートフォンの利用料金を滞納している場合は、ドコモの審査で不利になってしまいます。ドコモの立場になって考えれば、支払い義務を果たしていない契約者に対して追加で分割請求をする判断はできません。
これは、他社キャリアを契約中で料金を滞納している場合も同様です。各キャリア同士が、滞納者に関する情報を共有しているため、現在使っているキャリアからドコモに乗り換える際には、大きく不利な状況です。
②携帯料金を滞納した経験がある
過去に携帯電話の料金を滞納した経験がある人も、審査を通過できない恐れがあります。とくに、長期間または頻繁に滞納を繰り返していた場合は要注意です。
ドコモに限らず、支払いを滞納する契約者に対して厳しい扱いをするのは当然かもしれません。
③クレジットカードでの取引実績がない
クレジットカードを所有していなかったり、利用実績がなかったりする場合は、審査に影響すると言われています。これは、ドコモによって「信用実績がない」と判断されるためです。
クレジットカードを所有して毎月引き落としをしていると、専門機関のデータベース上に「クレジットヒストリー」が蓄積されていきます。逆に、クレジットカードを所有しておらずクレジットヒストリーがないと、「支払い能力の有無を判断できない」と判定されてしまいます。
支払い能力が不透明な契約者に高額な端末の支払いを分割払いにさせるのは、クレジット業者にとってはハイリスクです。
20代までの契約者であれば、まだクレジットカードを所有した経験がない可能性も考えられます。一方で30代になると、クレジットヒストリーがないと自己破産者ではないか、と疑われる恐れがあります。
④ドコモの料金を請求書払いにしている
ドコモでスマートフォンの代金を分割払いにする場合、選択できる支払い方法はクレジットカード払いか口座引き落としのみです。
もし、現在の支払い方法を請求書払いにしているのであれば、審査に通過するためにまずは支払い方法をクレジットカード払いか口座引き落としに変更しましょう。
支払い方法の変更は、公式サイトのマイページから可能です。とくに理由がなければ支払い方法を変更することをおすすめします。
⑤信用情報に金融事故の情報がある
金融事故とは、主に債務整理経験を指します。債務整理は、任意整理や自己破産といった「負債を整理する方法の総称」を指す言葉です。
債務整理は、借金返済の負担軽減になる一方で、信用情報機関のデータベース上に「事故情報」として登録されてしまいます。
たとえばCICでは事故情報の登録から5年間は記録が残ります。そのため、債務整理から最低5年間は、ローンを組んだり借金をしたりする行為が制限されます。
ドコモの分割購入はローンを組む行為にあたりますので、審査で金融事故が発覚すれば審査に悪い影響を及ぼすでしょう。
⑥2台分の料金を分割払いで支払っている
ドコモでは、分割支払いの契約ができるのは1回線につき2台までと決められています。もし、すでに2台分の端末代金を分割で支払う契約をしているのであれば、まずはいずれかの残債を返済しましょう。
とくに、毎年のように新端末に機種変更していると、一時的に2台分の分割払いが発生することもあります。複数の端末の分割払いが発生していないか確認してみてください。
ドコモの分割審査に落ちたときの対処法

もしドコモの審査に落ちてしまった場合には、以下の対処法を試してみましょう。
- 分割ではなく、一括払いで購入する
- 端末価格が10万円未満の端末を購入する
- 請求書払いをしているのであれば、支払方法を変更する
- ドコモ以外も含め、滞納中のスマホ料金を支払う
- クレジットカードの履歴(クレジットヒストリー)を作る
- 機種の割引キャンペーンを利用する
それぞれの対処法を説明します。
①分割ではなく、一括払いで購入する
ドコモの分割審査は、端末代金を分割で支払う人にのみ適用される審査です。端末を一括で購入すれば、ドコモによる分割審査は発生しません。
分割審査に落ちてしまう人で資金に余裕がある人は、端末の一括購入を検討してみてください。
②端末価格が10万円未満の端末を購入する
分割で支払う金額が10万円を超える場合は、審査の難易度が上がります。一方で、端末代金が10万円未満であれば、難易度の高い審査に掛けられないので、分割を組むハードルは下がります。
10万円未満の端末でもミドルスペックの製品があります。分割審査を通過するのが難しいのであれば、10万円未満の端末も選択肢に入れてみましょう。
最近では、最新のiPhoneやSonyのXperiaなども10万円未満で購入できます。
スマートフォンは年々進化しており、低価格の端末でもスペックが高くなってきています。
ご自身がスマートフォンのどんな機能を使うのか考えてみると、低価格の端末でも十分スマートフォン生活が楽しめることが分かるかもしれません。
③請求書払いをしているのであれば、支払方法を変更する
請求書払いを選択していると、「クレジットカード払いや口座引き落としができず、支払いを滞納している」と判定されてしまうリスクがあります。請求書払いをしている人は、クレジットカード払いまたは口座引き落としに変更しましょう。
ドコモの料金支払い方法の変更は、オンラインで手続き可能です。もちろん、ドコモショップに来店して、窓口で手続きしてもらうこともできます。
ただし、ショップは予約が必要だったり、待ち時間が長かったりするので、my docomoにてオンライン手続きをするのがおすすめです。
④ドコモ以外も含め、滞納中のスマホ料金を支払う
ソフトバンクやau、格安SIM会社のスマートフォン料金の滞納があれば、分割審査を受ける前に支払っておきましょう。各ケータイキャリアは、料金滞納に関する情報を共有をしているため、ドコモ以外で未払いが残っていると審査に悪影響を及ぼします。
支払いが完了しても未払いがあったという履歴は残ってしまいますが、滞納をしている状態よりも審査が通りやすくなるでしょう。
⑤クレジットカードの履歴(クレジットヒストリー)を作る
ドコモの分割審査では、契約者のクレジットヒストリーを参照します。
毎月計画的に支払いができる能力を証明できなければ、審査が通りづらくなってしまいます。クレジットヒストリーを作るには、まずはクレジットカードを作成し、利用しなければなりません。
いまは、年会費無料のクレジットカードが多数存在しています。オンライン上で発行手続きができるクレジットカードがほとんどですので、気になるクレジットカードがあれば発行申請してみてはいかがでしょうか。
⑥機種の割引キャンペーンを利用する
ドコモでは、「いつでもカエドキプログラム」や「下取りプログラム」など、端末代金の支払い負担が軽減されるキャンペーンが開催されています。
たとえば、2021年から開催されている「いつでもカエドキプログラム」は、端末の返却を条件に端末代金を安くできるキャンペーンです。「最新機種が発売されたら、すぐに最新機種に乗り換えたい」「約2年ごとに機種変更することが多い」という人にはとくにおすすめなプログラムです。
ほかにも、オンラインショップ独自の割引キャンペーンをおこなっている場合もあります。
10万円未満の分割代金であれば、審査のハードルが下がります。
そのため、機種代金を可能な限り安くできるよう、ドコモのオンラインショップを確認のうえキャンペーンを上手に活用しましょう。
ドコモの分割審査に落ちないためのポイントをチェックしておこう

ドコモの審査の種類をおさらいしましょう。ドコモの端末代金を分割で支払うには、ドコモがおこなう契約審査と、CICがおこなう分割審査に通る必要があります。
CICがおこなう分割審査では、端末代金10万円以上になると審査の難易度が上がります。欲しい端末の端末代金が審査難易度が変わる基準です。
厳しい審査を避けるには、10万円未満の端末を選ぶようにしましょう。
ドコモの分割審査に落ちてしまう人には、以下の6つの特徴があります。
- 現在、携帯電話の利用料金を滞納している
- 携帯料金を滞納した経験がある
- クレジットカードでの取引実績がない
- ドコモの料金を請求書払いにしている
- 信用情報に金融事故の情報がある
- 2台分の料金を分割払いで支払っている
もし、ドコモの分割審査に落ちてしまう場合は、下記の対処法をご確認ください。
- 分割ではなく、一括払いで購入する
- 端末価格が10万円以下の端末を購入する
- 請求書払いをしているのであれば、支払方法を変更する
- ドコモ以外も含め、滞納中のスマホ料金を支払う
- クレジットカードの履歴(クレジットヒストリー)を作る
- 機種の割引キャンペーンを利用する
審査に通らなくても、審査に通らなくても、対処法を試せば審査に通るチャンスはあります。
ドコモショップの店員の前で審査に落ちるのが不安だったり、恥ずかしいと感じたりする人は、オンラインショップで分割購入をしてみましょう。
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