スマートフォンを使用していて厄介なのが、データ容量を超えたときに適用される速度制限。
128kbpsに設定されているケースが多く、極端に通信速度が遅くなり困る人も多いでしょう。
128kbpsの速度が適用されているなかで、スマートフォンでできることは限られており、速度制限を回避、緩和する方法を検討したほうがよさそうです。
この記事では、128kbpsでできること、できないことや、通信速度の制限を回避、緩和するための対策を紹介します。 参考にすることで、もう極端に遅い速度制限に悩まされることはなくなります。
128kbpsでできること、できないこと

速度制限が適用されたときは、通信速度が最大128kbpsとなるケースが多いですが、そもそも128kbpsがどのような速度なのかよくわからない人も多いでしょう。
この速度はメッセージのやり取りなど、一部の機能は使用できるものの、動画や音楽の視聴など、大量のデータ送受信を伴う活動は難しいです。まずは128kbpsでできること、できないことをまとめました。
128kbpsでもできること
128kbpsでも次のような機能は一般的に使用可能です。ただし、一部の使い方には工夫が必要となります。
- メールやLINEなどでのメッセージの送受信
- LINEやSkypeなどの通話システム
- Webでのテキスト中心のニュース閲覧など
メールやLINEはテキストメッセージなら問題ありませんが、画像が入ると通信量が多くなるため、送受信に時間がかかる可能性があります。
また、通話についてもビデオ機能を使用しなければ、通信量は比較的軽く、128kbpsでも使用可能です。ただし、音質が乱れがちになったり、通信途中で途切れたりといった弊害が増える可能性があります。
また、Webサイトについては画像や動画などが埋め込まれると、読み込みに時間がかかり閲覧に耐えられません。テキスト中心のニュース記事などであれば、なんとか読むことは可能です。
128kbpsでは困難なこと
128kbpsでは、以下のように大容量のデータ通信を伴うものは、基本的に使用困難です。
- 動画視聴、音楽再生
- SNS投稿
- オンラインゲームのプレイ
動画や音楽再生はコンテンツのデータダウンロードが必要となり、基本的に大容量となるため、読み込みに時間がかかりすぎて使用に耐えないでしょう。
意外かもしれませんが、SNS投稿も困難です。テキスト中心で、字数の短いTwitterでも投稿の完了に1分〜数分程度かかってしまいます。
オンラインゲームについては、最初の読み込みが終わればさほど通信量を必要としないゲームなら、その時間を待てばプレイ可能な場合もあります。しかし、ほとんどのゲームは頻繁にデータ通信をおこなうため困難です。
このように128kbpsの速度が適用されると、スマートフォンでできることが大きく制限されてしまいます。
128kbpsの速度制限を避ける方法とは?

スマートフォンで128kbpsの速度制限がかかると、使える機能が大きく限定されてしまうので、できるだけ避けたいもの。
128kbpsの速度制限を避けるには、速度制限下でも比較的高速なデータ通信ができるスマートフォンに買い換える、ドコモやソフトバンクなど大手キャリアで無制限のプランを契約するなどの方法があります。
また、ポケットWiFiを併用して、データ通信手段を確保するのも一案です。
速度制限が1Mbpsのスマートフォンで契約する
データ通信量が超過した場合の速度制限は128kbpsとなるケースが多いですが、なかには速度制限下でも1Mbpsが確保される契約先もあります。
たとえば、UQ Mobileは「くりこしプランM」や「くりこしプランL」を選べば、速度制限下でも最大1Mbpsでデータ通信が可能です(注1)。
1Mbpsで動画視聴など大量のデータ通信を伴う機能の使用は困難ですが、メッセージや通話などあまりデータ通信を必要としない機能は使用可能です。128kbpsと1Mbpsでは、インターネット利用時の快適さに違いがあることは間違いありません。
1Mbpsで実際にできることについて検証した記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
大手キャリアの無制限プランに加入する
ドコモやソフトバンクなどの大手キャリアでは、月当たりのデータ通信が無制限のプランを用意しています。
たとえば、ドコモの「5Gギガホ プレミア」や、ソフトバンクの「メリハリ無制限」など、5Gで原則として通信量が無制限のプランがあります。これらは一部混雑時などに通信速度が制限される場合があるとしつつも、月当たり、日当たりの上限がともにありません(注2)。
格安SIMの大容量プランに加入する
月々の利用料を抑えたいという人の場合は、格安SIMの大容量プランに加入するのも一案です。
例えば、UQ Mobileは「くりこしプランL」という、25GBの月間データ上限のプランが月額3,828円(税込)で用意されています(14ヶ月目以降は同4,378円)。また、ワイモバイルでも「シンプルLプラン」なら月間のデータ使用量は25GBで、月額4,158円(税込)です(注3)。
月額の料金を抑えたい人は、こうした格安SIMもチェックするのがおすすめです。
データチャージを使用する
多くの事業者では、データ容量が上限に達した場合に、追加のデータ通信量の枠を購入することができる「データチャージ」というシステムがあります。
たとえば、以下はUQ mobileのケースです。
チャージ容量 | 料金 | 有効期間 |
100MB | 税込220円 | 90日間 |
500MB | 税込550円 | 90日間 |
追加の料金がかかってしまうものの、データチャージを利用すればすぐに128kbpsや1Mbpsの速度制限からは解放されます。イレギュラーにデータ通信量が多くなってしまったときにおすすめです。
ポケットWiFiを併用する
ポケットWiFiを契約し、そのWiFiで通信をおこなうのも有効です。現在ではポケットWiFiのなかには月間100GB程度まで使用できる事業者もあるので、よほど頻繁に動画視聴やオンラインゲームをプレイする人でない限り、データ通信量に悩まされる心配はなくなります。
また、ノートPCやタブレットなど他の端末も使う人は、ポケットWiFiに加入すれば複数の端末のネット接続環境を維持できるのでおすすめです。
ポケットWiFiを安く利用したい人は、ポケットWiFiのランキングを紹介している以下の記事もぜひご覧ください。
速度制限対策におすすめのポケットWiFi5選

スマートフォンが128kbpsの速度制限を受けるのを回避するための対策として、おすすめのポケットWiFi契約先を5つ紹介します。
- 縛りなしWiFi
- Mugen Wifi
- UQ WiMAX
- ワイモバイル
- クラウドWiFi
契約期間を柔軟に選べる、通信速度が速い、大容量のデータ通信ができるなど、それぞれ異なる特徴を持っています。自分のスマートフォンやパソコンなどの使用状況や通信量を踏まえて、最適な契約先を選ぶとよいでしょう。
1.契約期間の縛りがないプランが魅力の「縛りなし WiFi」

出典:縛りなしWiFi
- 契約期間の縛りがないプランがあり、1ヶ月単位で利用期間を決められる
- 「縛っちゃうプラン」を選べばリーズナブルにデータ通信量を拡充できる
- 最小のデータ容量でも40GBと十分なデータ通信量
縛りなしWiFiでは契約期間の縛りがない「縛りなしプラン」を提供しています。1ヶ月単位で利用期間を決められるため、128kbpsの通信制限が不安になったときに、お試しで導入することが可能。長期の旅行や出張などで一定期間だけ通信量がかさみそうな場合などにもおすすめです。
一方で、長期での固定契約が想定される場合は、契約期間が決まっている「縛っちゃうプラン」がお得。とくに3年間の固定となる「3年縛っちゃうプラン」では2,926円(税込)と低価格から契約可能です。
縛りなしWiFiは最も通信量の上限が低いプランでも40GB/月使えます。スマートフォンと組み合わせればデータ通信量が大幅に拡充され、通信制限を避けられます。縛りなしWiFiでは現在40GB、50GB、60GBの3プランを用意。使用状況を踏まえて適切な上限のプランを選択しましょう。
縛りなしWiFiの特徴まとめ | |
価格 |
契約期間なし「縛りなしプラン」:3,366円〜4,200円 |
データ通信上限 | 40GB〜60GB/月 |
回線 | WiMAX/LTE |
通信速度 (下り・最大) |
1.2Gbps(1,200Mbps) |
出典:月額3,630円(税込)で契約期間縛りなし契約期間縛りなし!|縛りなしWiFi
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2.30日間のお試し期間がある「Mugen WiFi」

- 10,000円のキャッシュバックでお得
- クラウドSIMのため旅行や海外旅行にも便利
- 通信上限は100GB大容量
Mugen WiFiは契約者に10,000円のキャッシュバックを実施。実質的に初期費用が安くなるため、ポケットWiFi導入によるコストを抑えることができます。
また、全額保証により一定の条件のもとでは30日以内は無料で使用可能。WiFiの性能などに満足できない場合には全額返金を受けられます。
クラウドSIMを使用しており、au、docomo、SoftBankの大手3社の回線のなかから最も繋がりやすい回線に接続します。全国のほとんどの地域で快適にデータ通信ができるため、旅行や出張が多い人に最適です。また別料金にはなりますが海外仕様にも対応しています。
データ通信量の上限は100GBと大容量です。個人の使用状況であれば、よほど頻繁に使用しない限り、もう128kbpsの通信速度の制限を心配する必要はなくなります。
Mugen WiFiの特徴まとめ | |
価格 |
3,438円(税込) |
データ通信上限 | 100GB/月 |
回線 | LTE |
通信速度 (下り・最大) |
150Mbps |
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3.5Gでの高速通信が可能な「UQ WiMAX」

出典:UQ WiMAX
- 月あたりのデータ容量が無制限で、動画やゲームを頻繁にやる人にも最適
- 速度制限が発生しても1Mbpsで利用できる
- 5Gを対応エリアでは2.7Gbpsの高速通信が可能
UQ WiMAXは月あたりのデータ容量が無制限。スマートフォンでの動画視聴や、オンラインゲームなどを頻繁におこなう人もUQ WiMAXを持っておけば安心です。
3日で15GBの制限がありますが、速度制限がかかった場合も最大1Mbpsの速度が確保されます。そのため、スマートフォンの速度制限が128kbpsの場合は、それよりは速い通信速度を維持できます。
万が一の速度制限の際もLINEなどのメッセージのやり取りならば問題なく継続できますし、画質を下げればYouTubeなどの試聴も可能です。
また、UQ WiMAXは5Gの回線を使用。対応エリア内では下りで最速2.7Gbpsと、最高水準の通信速度です。単にデータ通信を補うだけでなく、通信速度の改善にも役立ちます。
UQ WiMAXの特徴まとめ | |
価格 |
最初の2年間:4,268円(税込) |
データ通信上限 | 無制限(3日で15GBを超えると速度制限あり) |
回線 | WiMAX/LTE/5G |
通信速度 (下り・最大) |
2.7Gbps(2,700Mbps) |
出典:超高速モバイルネット WiFiサービスはUQ WiMAX|【公式】UQ WiMAX(ルーター)
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4.月間上限なしのプランがある「ワイモバイル」

出典:Pocket WiFiプラン2(ベーシック)|Y!mobile
- 5Gがリーズナブルな価格で利用できる
- 月当たりの上限なしのプランと、7GBのある
- 故障安心パックに加入すれば、故障・紛失のリスクもで故障・紛失時も安心
Y!mobileは月間データ量7GBまでであれば月額4,065.6円(税込)で高速通信が利用できます。都市部では5Gに対応しているため、5Gが適用される地域に住む人や、頻繁に5Gが利用できる都市部に出かける人におすすめです。
また、月7GBでは速度制限に引っかからないか不安という人は4,818円(税込)で、月あたりのデータ上限が無制限(3日で約10GBまで)への加入がおすすめ。月間で最大100GB使える計算なので、データ通信量が多い人でも安心です。
Y!mobileではサポートや補償も充実。月額550円(税込)で故障安心パックに加入すれば、破損時の修理や盗難・紛失時の保証がうけられます。
Y!mobileの特徴まとめ | |
価格 |
高速データ通信容量7GBまで:4,065.6円(税込) |
データ通信上限 | 7GB/月あたりは無制限(ただし3日で約10GB) |
回線 | LTE/5G |
通信速度 (下り・最大) |
2.4Gbps(2,400Mbps) |
出典:Pocket WiFiプラン2(ベーシック)|Y!mobile
\ Y!mobileをチェックする /
5.海外でも使用可能な「クラウド WiFi」

出典:クラウドWiFi
- 使用量に合わせて3つのプランが選べる
- 20GBプランなら2,580円(税込)とリーズナブル
- クラウドSIMでつながりやすい回線に自動接続してくれる
クラウドSIMでは現在使用量に合わせて3つの料金プランを選べます。20GB、50GB、100GBから自分が必要なデータ使用量を選択可能。最大100GBならば大容量のデータ通信を頻繁におこなう人でも安心です。
20GBプランは2,580円(税込)とリーズナブル。スマートフォンのデータ通信量では128kbpsの制限が心配な一方で、あまり大容量の通信はおこなわないという人にもおすすめです。
クラウドSIMを適用しているため、その場所・ときどきでつながりやすい回線に自動接続してくれます。日本のほとんどの場所で快適にインターネットを使うことができるため、出張や旅行が多い人にもおすすめです。
クラウド WiFiの特徴まとめ | |
価格 | 2,580円~3,718円(税込) |
データ通信上限 | 20GB~100GB |
回線 | LTE |
通信速度 (下り・最大) |
150Mbps |
出典:クラウドWi-Fi – 縛りなしで使える!135カ国対応・月額3,718円でレンタル|クラウドWiFi
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128kbpsの速度制限を上手に回避しよう

通信速度が128kbpsの状態では、スマートフォンでできるのはLINEなどでのメッセージのやり取り程度。YouTubeなどの動画視聴は音質や画質を下げても厳しいでしょう。
通信制限が1Mbpsのスマートフォンを契約する、ドコモやソフトバンクなどの大手キャリアの無制限のプランに加入するなどの対策があります。
また、ポケットWiFiを契約して、WiFiによるデータ通信を併用するのも有効。もしもの通信制限で困ることのないよう、あらかじめ対策を施しておくのがおすすめです。
出典:
注2:5Gギガホプレミア|料金・サービス|DOCOMO/料金プラン|携帯電話・スマートフォンスマートフォン|ソフトバンク