100Mbpsの速度があれば十分!速度が出ないときの対処法は?

100Mbpsの速度があれば十分!速度が出ないときの対処法は?

近年、多くのプロバイダが光回線サービスを提供しており、どの光回線サービスも最大速度1Gbpsを謳っています。そのため、「100Mbpsの通信速度は遅いのでは」と感じることもあるかもしれません。

結論から言いますと、100Mbpsの通信速度があればインターネットを快適に利用することができます。

この記事では、100Mbpsはどのくらいの速さなのか、通信速度が100Mbps以下になる原因とその対処法についても紹介しますので、通信速度が遅いと感じる人はぜひ実践してみてください。

なお、100Mbpsに近い通信速度を保てる回線へ乗り換えたい人は、最大2Gbps の速度を誇るNURO光を検討してみてください。

NURO光
特徴 料金が安く速度が速い光回線
初期費用 手数料3,300円+工事費用44,000円
月額料金 5,200円
契約期間 3年
最大速度 2Gbps

100Mbpsとは?

100Mbpsとは?

100Mbpsとはどのくらいの速さなのかを説明する前に、まずは通信速度の単位である「bps」について解説します。

bpsとはbit per second(ビット、パー、セコンド)の略で、1秒あたりに転送できるデータ量を表します。

たとえば80bpsという数字は、1秒当たり80bitを転送できる速さを表します。

bitビットとはデータの最小単位を表し、8bitが1byte(バイト)として計算されるので、80bpsは1秒当たり10byteを転送できる速さとも言い換えることができます。

転送できるデータ量が大きいと通信速度は速くなり、逆に小さくなると通信速度は遅くなります。 インターネットで用いられる通信速度の単位は次の3つです。

単位の名称 単位の大きさ
Kbps(キロビーピーエス) 1,000bps=1Kbps
Mbps(メガビーピーエス) 1,000Kbps=1Mbps
Gbps(ギガビーピーエス) 1,000Mbps=1Gbps

100Mbpsは1秒あたりに約12MBのデータを転送できる速さを表します。

一方、多くの光回線サービスで、提供している最大通信速度は1Gbpsです。 通信速度1Gbpsの場合、100Mbpsのなんと10倍の速さでデータ転送が可能となります。

通信速度の種類や調べ方

通信速度の種類や調べ方

インターネットの通信速度には、「上り」と「下り」の2種類があります。利用するサービスによって、どちらの速度に注目すべきかが変わるので注意しましょう。

ここからは、通信速度の「上り」「下り」の違いを詳しく解説します。

また、通信速度が実際にどれくらいか調べる方法についてもご紹介しますので、ぜひ自宅や職場の通信環境をチェックしてみてくださいね。

インターネット通信速度の「上り」と「下り」

インターネット通信速度は、上り速度と下り速度の2種類に分けられます。

下り速度とはダウンロードの速度で、WebページやSNSの閲覧、動画の視聴に関する速度を表します。

一般的に、私たちがインターネットを利用するときに注目するのがこの速度です。

一方、上り速度とはアップロードの速度で、SNSの投稿やメールの送信に関する速度を表します。

近年ではブログやインスタグラムなどを活用する人が増え「上り」速度にも注目が集まっています。

ちなみに在宅ワークでZoomなどを用いておこなう、オンライン会議では上りと下りの2つの速度が必要となりますので覚えておきましょう。

自宅のインターネット通信速度100Mbpsある?

通信速度の単位と上り・下り速度の意味がわかったところで、自宅のインターネットの通信速度は100Mbpsあるのでしょうか。

ここからは、自宅のインターネットの通信速度を計測できるサイトと測定方法をご紹介します

通信速度が計測できるサイト URL
Speedtest.net https://www.speedtest.net/
Google Speedtest Google検索で「speedtest」と入力して検索

それでは実際に計測して、インターネット通信速度が100Mbpsあるか確かめてみましょう。

Speedtest.net

Speedtest.netはアクセスして、「GO」ボタンをクリックするだけでインターネット通信速度の計測が開始されます。

Speedtest.netの特徴は、測定するサーバーを変えられることです。

右下の青文字で書かれている「Change Server」を選択すると測定先のサーバーを変更することができます。

TOP|Change Server

出典:TOP|Change Server

このまま計測すると、福岡にあるサーバーとの測定が開始されます。

speedtestの計測結果

出典:測定結果|Change Server

通信速度の計測結果画面です。こちらの計測は、2022年2月16日の深夜に実施しました。

その結果、我が家のインターネット通信速度は上り・下りともに100Mbps以下であることが分かります。

Google Speedtest

GoogleでSpeedtestを検索した結果

Google Speedtestは、Google検索で「speedtest」と入力して検索するとインターネット通信速度が計測できます。

Speedtestの測定結果画面

通信速度の計測結果画面です。Speedtest.netと同じく、2022年2月16日の深夜に実施しました。

その結果、こちらでも我が家のインターネット通信速度は、上り・下りともに100Mbps以下であることが分かります。

Speedtest.netよりも、上りの通信速度がかなり遅い数値になっていることが気になるところです。

測定サイトによって計測結果が大きく異なる理由は、それぞれのサイトで別の場所にあるサーバーとやり取りをしたからです。

Speedtest.netでは福岡にあるサーバー、GoogleのSpeedtestでは東京にあるサーバーで測定をおこなっています。

測定サイトの利用するサーバーの混雑具合や、測定サイトからサーバー、自宅PCまでの通信経路の違いにより、インターネットの通信速度は大きく変わります。

その結果、測定サイトや計測時間によって、自宅のインターネット通信速度の結果が大きく変わるのです。

100Mbpsの速度なら快適と言える理由

100Mbpsの速度なら快適と言える理由

現在、多くの光回線サービスで提供しているインターネットの最大通信速度は1Gbpsです。Mbpsに換算すると1,000Mbpsになります。

今回解説する100Mbpsは、1Gbpsの10分の1の通信速度なので、数値だけ見るとかなり遅いのではと不安に思いますよね。

そこで、インターネットの利用シーン毎に必要な通信速度の目安を見てみましょう。

利用シーン 速度の種類 必要な通信速度
メールやSNSのメッセージ受信 下り 128Kbps~1Mbps
メールやSNSのメッセージ送信 上り 1Mbps
WebサイトやSNSの閲覧 下り 1Mbps~10Mbps
SNSの写真投稿 上り 3Mbps
動画視聴(YouTubeなど) 下り 3Mbps~25Mbps
動画の投稿 上り 10Mbps
オンラインゲーム 下り 30Mbps~100Mbps

出典:家電小ネタ帳|nojima

このように、一見遅いように感じる1Mbpsの速度でもできることは多いのです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

1Mbps

1Mbpsは動画も見れる?どのくらいの速度なのか検証してみた

2020.11.22

そのため、100Mbpsの通信速度があればできることは非常に多く、インターネットを快適に利用できる速度と言えます。

なお、光回線サービス各社で提示している最大通信速度1Gbpsは、ベストエフォート式の数値で、最適な環境下でのみ実現できる通信速度です。

そのため、通信速度の保証はなく、普段私たちが利用しているときには1Gbpsの速度がでることはほぼありません。

光回線乗り換えを検討している人は、最大通信速度に惑わされず、乗り換え先の実際の通信速度や利用者の口コミを確認することをおすすめします。

100Mbps以下になる5つの原因と対処法

100Mbps以下になる4つの原因と対処法

100Mbpsは、インターネットを快適に利用できる通信速度の目安となっていますが、状況によっては100Mbpsの速度に満たない場合もあるでしょう。

ここからは、通信速度が100Mbps未満しか出ない原因と対処法を5つご紹介します。

  • 周辺機器やデバイスの不具合
  • WiFiルーターとデバイスの距離が遠い
  • WiFiが家電の電磁波と干渉
  • ネットユーザーの増加による回線混雑
  • IPv6に非対応

通信速度が100Mbps未満で、インターネット利用に支障がでたときにぜひ実践してみてください。

原因1:周辺機器やデバイスの不具合

周辺機器やデバイスの不具合が原因で、通信速度が100Mbps未満になることがあります。

周辺機器やデバイスの不具合の主な原因は次の2つです。

  • 熱が溜まっている
  • アクセスログが負荷になっている

まず、周辺機器やデバイスは常に電源が入ったままになっているので、電源に接続した状態が長期間続くと熱を持ってしまいます。

周辺機器やデバイスは電子機器で熱に弱いため、熱を持つと不具合の原因になってしまうのです。

次に、周辺機器やデバイスは、電源を落とさない限りインターネットへのアクセスログを記録し続けます。

長期間そのまま使用すると、アクセスログの量が膨大になり、周辺機器やデバイスに負荷を与え不具合の原因となってしまいます。

これら2つの原因を解決する対処法は、周辺機器やデバイスの電源を一度落としてしまうことです。電源を切ることで、熱の放出とアクセスログ消去をすることができます。

使用時間が長い周辺機器やデバイスほど、不具合が生じやすいので、こまめに電源を落としましょう。

原因2:WiFiルーターとデバイスの距離が遠い

WiFiルーターとデバイスの距離が遠いと電波が届かず、通信速度が100Mbps未満になってしまう原因になります。

WiFiルーターは、設置すればどこでもインターネットが接続できるわけではありません。WiFiルーターの機器の性能により、電波が届く範囲が限られてきます。

また、WiFiルーターとデバイスの距離が近くても壁や家具が電波を妨げ、インターネットの通信速度を低下させてしまうこともあるので注意が必要です。

自宅の構造上、WiFiルーターとデバイスの距離が遠くなるときは、中継機を設置しましょう。中継機により、WiFiルーターの電波がデバイスに届きやすくなります。

原因3:WiFiが家電の電磁波と干渉

WiFiと家電が出す電磁波の周波数が近いと電波干渉が起き、インターネットの通信速度が100Mbps未満になることがあります。

たとえば、スマートフォンで動画レシピを見ながら料理をして、電子レンジを使用すると突然動画が止まったりした経験がある人もいるでしょう。

じつは電子レンジの出す電波の周波数帯は、2.4GHzでWiFiの周波数帯と同じになるため、電波干渉が起きやすくなるのです。

電波干渉が起こると、WiFiの電波がデバイスに届きにくくなり、通信速度が低下する可能性があります。

WiFiの周波数帯は「2.4GHz」と「5GHz」の2種類です。

【WiFiの周波数帯の特徴】

周波数帯 特徴
2.4GHz帯 障害物に強く、遠方まで電波が届く。家電製品やBluetoothなどで使われる周波数帯のため電波干渉が起こる
5.0GHz帯 電波干渉を受けにくく、高速通信が可能。壁などの障害に弱く、電波の届く範囲が狭い。

出典:WiFiの通信規格とは?|BroadWiMAX

WiFiの通信規格によって、周波数帯は異なります。

【WiFiの通信規格】

世代 新名称 規格名 最大通信速度 周波数帯
第6世代(2019年) Wi-Fi6 IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第5世代(2013年) Wi-Fi5 IEEE 802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
第4世代(2009年) Wi-Fi4 IEEE 802.11n 600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第3世代(2003年) IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz帯

出典:Wi-Fiがつながる通信規格|BUFFALO

よって、家電製品との電波干渉を避けたいのであれば、第4世代以降の通信規格のWiFiを選ぶとよいでしょう。

また、2種類の電波を使い分けられるWi-Fi6またはWi-Fi4を選ぶのがおすすめです。

ただ、Wi-Fi4の最大通信速度は600Mbpsと低く、デバイスが電波をスムーズに受け取ったとしても、実際の通信速度は100Mbps未満になる恐れがあります。

自宅のWi-Fiの通信規格を確認し、Wi-Fi4より古い場合は、Wi-Fi6への買い替えをおすすめします。

原因4:ネットユーザーの増加による回線混雑

夜の時間帯にインターネットを利用していると、繋がりにくさや遅さを感じることはありませんか。これは、ネットユーザーの増加によって回線が混雑していることが原因です。

近年、多くの人が光回線サービスに契約し、インターネットを快適に利用できるようになりました。

しかし、ユーザーの急激な増加に伴い、光回線を提供するプロバイダの通信設備の増設が追いついていない状況です。

そのため、特定の地域に同一プロバイダのユーザーが多いと、限られた通信設備でデータの送受信を行うため、一斉にインターネットを利用すると通信速度が低下します。

この場合、プロバイダが通信設備を増設するのを待つという方法もありますが、通信設備の増設には莫大な費用がかかるため、ユーザー数が増えてもすぐに対応するのは難しそうです。

100Mbps以上の通信速度を維持したいのであれば、他の回線への乗り換えがおすすめです。

原因5:IPv6に非対応

インターネットの接続規格には、IPv4とIPv6の2つがありますが、IPv6に非対応の回線を利用していると通信速度が遅くなることがあります。

IPv4とIPv6の大きな違いは接続方式にあります。

IPv4の接続方式は「PPPoE方式」ですが、IPv6では「PPPoE方式」と「IPoE方式」の2つが利用可能です。

「PPPoE方式」はインターネットの利用者が多いときに回線が混雑して通信速度が遅くなりやすいですが、「IPoE方式」は帯域幅の広い通信網で安定した高速通信を実現できるのです。

IPv4とIPv6の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

IPv4とIPv6の違いは?それぞれの特徴を解説

IPv4とIPv6の違いは?それぞれの特徴を解説

2022.2.24

IPv6に対応していない回線を利用していると100Mbpsの速度が出ない可能性があるので、IPv6が利用できるNURO光への乗り換えを検討することをおすすめします。

NURO光については、以下で詳しくご紹介します。

100Mbpsの速度が出ないときはNURO光がおすすめ

100Mbpsの速度が出ないときはNURO光がおすすめ

出典:NURO光

対処法を試しても100Mbpsの速度が出なかったり、利用している回線自体のスペックが低かったりする場合は、NURO光への乗り換えをおすすめします。

NURO光は下り最大速度が2Gbpsと高速なうえ、IPv6にも標準対応しているので安定した通信が可能です。

月額料金も他の光回線より安めなので、月々の負担を軽減できるでしょう。

さらに45,000円もの高額キャッシュバックを実施しているので、この機会にぜひ検討してみましょう。

NURO光
特徴 料金が安く速度が速い光回線
初期費用 手数料3,300円+工事費用44,000円
月額料金 5,200円
契約期間 3年
最大速度 2Gbps

もしお住いの地域がNURO光の対象エリア外だった場合は、auひかりを検討してみると良いです。

auひかりは独自回線を利用しているため通信の安定性が高く、提供エリアはほぼ全国をカバーしています。

auユーザーやUQモバイルユーザーはお得なセット割も適用されますよ。

auひかり
特徴 キャンペーンが豊富な光回線
初期費用 登録費用3,300円+工事費用41,250円(ホームタイプ)or 33,000円(マンションタイプ)
月額料金 4,730円〜8,030円
契約期間 なし/2年/3年
最大速度 1Gbps

100Mbpsの速度なら快適にインターネットを楽しめる

100Mbpsの速度なら快適にインターネットを楽しめる

インターネット光回線の最大通信速度は、基本的に1Gbpsなので10分の1の速度である100Mbpsでは遅いのではないかと思われがちです。

しかし100Mbpsの速度があれば、快適にインターネットを楽しむことができます。

100Mbps以上の通信速度があったとしても体感速度は大きく変わらないので、通信速度の目安は100Mbpsと考えるとよいでしょう。

もし通信速度を測定し100Mbps未満だった場合、次の5つの原因が考えられます。

  • 周辺機器やデバイスの不具合
  • WiFiルーターとデバイスの距離が遠い
  • WiFiが家電の電磁波と干渉
  • ネットユーザーの増加による回線混雑
  • IPv6に非対応

まずは今すぐできる対処法から実践し、通信速度が100Mbpsを保てない場合は、NURO光への乗り換えをおすすめします。

NURO光
特徴 料金が安く速度が速い光回線
初期費用 手数料3,300円+工事費用44,000円
月額料金 5,200円
契約期間 3年
最大速度 2Gbps

もし光回線を利用できない事情がある場合は、以下の記事を参考に高速通信が可能なポケットWiFiの利用も検討しましょう。

ポケットWiFiランキング-アイキャッチ

【41プラン比較】本気で厳選!安いポケットWiFiおすすめランキング|2022年9月最新

2020.12.1