「0570」から電話がかかってくることがときどきあります。どこからかかってきているのか、また、料金は発生しているのか不安になるところですね。
「0570」の番号はナビダイヤルでかつ有料の電話です。
この記事では、「0570」の電話番号の正体や具体的に通話料金がいくら発生してしまうのかを紹介し、「0570」から電話があった際の注意点と対処方法を説明します。
「0570」の電話番号の正体から対処方法までを知ることで、疑問点や不安を解消し安心することができます。
目次
0570で始まる番号はどこから(何県から)の着信?

「0570」から電話がかかってきた際に、見覚えのないために「どこからかかってきたんだろう」と不安や疑問に思われる人もいるでしょう。
市外局番を検索すると、札幌:「011」、東京:「03」、福岡:「092」などの地域ごとの番号はヒットするものの一向に「0570」の番号はでてきません。
それもそのはず、「0570」は市外局番ではありません。以下に「0570」とはそもそも何の番号なのか、どこからの着信なのかを具体的に説明していきます。
0570とは?
「0570」とは「ナビダイヤル」と呼ばれる NTT コミュニケーションズが提供する特殊電話サービスの1つです。
主に、大手メーカーなどの消費者向けに事業を行っている企業のカスタマーセンターへ問い合わせする際の窓口番号として利用されています。
先ほどお伝えしたように、札幌:「011」、東京:「03」、福岡:「092」などの地域それぞれでの市外局番とは違い、「ナビダイヤル」とは全国で統一された番号のことを言います。
次に、企業がなぜナビダイヤルを利用するのかについて紹介していきます。
ナビダイヤルを企業が導入する理由
企業側が「ナビダイヤル」を利用するメリットとして、札幌、東京、福岡など、どの地域に支店や営業所があっても、「0570」の電話番号ならば1つの電話番号だけで電話を受け付けられることが挙げられます。
また、ユーザ側からすると全国各地に企業の窓口(問い合わせ先)が点在すると、自分で近くの地域の窓口を選び電話をかける必要があります。
そのため、ユーザー側に手間がかかってしまいますよね。
しかし、この「ナビダイヤル」を利用すると、企業側にとってもユーザー側にとっても1つの番号で問い合わせのやりとりをおこなえるため非常に便利です。
0570のナビダイヤルの通話料金は?

実際に「0570」から着信があった際に、通話料金は発生していないのかみなさん不安に思われるでしょう。
「0570」で始まる電話番号は、以下の2つの場合で無料の場合と有料の場合があります。
「0570」から着信があった場合:無料
「0570」に発信した場合:有料
有料の場合の具体的な料金は以下のようになります。
電話種類 |
通話時間 |
料金 |
携帯電話 |
平日昼間4.5秒~20秒 |
10.8円 |
固定電話 |
平日昼間3秒~22.5秒 |
9.18円~10.8円 |
IP電話 |
一律3分 |
8.64円 |
料金に関してはお分かりいただけたかと思いますが、実際に着信を受け取るとき発信する際の注意点はなにかをご紹介します。
0570から電話がかかってきた際の注意点

「0570」から始まる電話番号は「ナビダイヤル」。通話料金に関して、発信する場合は有料であるということはお分かり頂けたかと思います。
しかし、「0570」からかかってくる電話で、「悪質な団体からの詐欺電話である場合はないのか」、「自分はかけ放題プランを使用しているが別途料金が発生することはあるのか」など、まだ疑問や不安は残っていると思います。
上記の2点の疑問に関して具体的に説明します。
かけ直すと通話料定額プランの対象外になる
携帯電話のかけ放題プランや無料通話プランに加入している人もいるでしょう。
しかし、「0570」を利用して電話をかけるとかけ放題プランや無料通話プランは適用されません。
このことを知らずに「かけ放題プランに加入しているから料金は変わらない」と思い長時間の通話を行うと、高額な通話料金が発生してしまうためご注意ください。
これを避けるために、通話かけ放題の対象となる市外局番などの番号があれば、活用しましょう。
ちなみに、050番号は国内通話かけ放題の対象になります。050番号については、以下の記事で詳しく解説しています。
迷惑電話の可能性もある
「0570」から始まる電話番号は、ほとんどの場合自分がサービスを利用した企業やお店からの連絡です。
しかし、「0570」の番号は簡単に取得することができてしまいます。
そのため、悪質な団体がこの電話番号を取得し、迷惑電話や詐欺電話をかけてくる可能性も否定はできません。
「0570」から着信があった場合は、すぐに電話をかけなおさずに一度Googleなどの検索サービスを利用し、発信元がどこであるのかを確認することをおすすめします。
0570からの電話を着信拒否する方法

「0570」から始まる着信番号を、検索サービスで調べたうえで、どこから電話がかかって来ているのか特定できず不安な場合もあるはずです。
「0570」の番号から何度も電話があり迷惑している場合は、「0570」からの電話番号を着信拒否することをおすすめします。
みなさんお持ちのスマートフォンや固定電話それぞれでの具体的な着信拒否方法を説明していきます。
①スマートフォンで着信拒否設定する手順
<iPhoneでの着信拒否設定方法>
- ホーム画面より「電話」アイコンをタップ。
- 画面下部にある[履歴]をタップし、着信拒否したい番号の右側にある i をタップ。
- 画面の最下部にある[この発信者を着信拒否]をタップ。
- 画面下部にある[連絡先を着信拒否]をタップ。
以上で、着信拒否設定は完了です。
<Androidでの着信拒否設定方法>
- ホーム画面またはアプリ一覧より「電話」アイコンをタップ。
- 「着信履歴」のタブを表示。
- 着信拒否したい電話番号を長押しする。
- 画面上部に操作メニューが表示されるため、ブロックアイコンをタップ。
- 確認メッセージが表示後「ブロック」をタップ。
このように、スマートフォンで着信拒否設定する手順は、iPhoneとandroidで違いがあるので、自身のデバイスに沿った方法で設定を行いましょう(注1)。
②固定電話で着信拒否設定する手順
- 電話会社(NTTやKDDI)などのサービスを利用する(有料)。
月額で利用料金がかかりますが、一度登録すると次回から発信元の方に「この電話はお受けできません。ご了承ください」などというアナウンスが流れるようになります。 - 固定電話の機能を利用する。
「迷惑電話対策」機能や、「あんしん機能」など、電話機の機能を利用すれば着信拒否ができます。
この機能を利用すると発信元に「おそれいりますが、この電話はおつなぎできません」とお断りメッセージが流れます(注2)。
0570がどこからの電話か分かれば安心できる

この記事では、「0570」で始まる電話はどこからかかって来ているのか、通話料金、着信があった際の注意点と対処方法についてご紹介しました。
今後、もし「0570」から着信があった場合は以下4点のことを振り返りましょう。
- 「0570」は「ナビダイヤル」
- 着信料金は無料、発信すると有料
- 迷惑電話や詐欺電話である可能性もあるため、発信元を調べてからかけなおす
- 「0570」からの電話があまりにも迷惑、不安である場合は着信拒否の設定をする
これらの点を踏まえ、冷静に対処してください。
出典:
注1:よくあるご質問|au